復帰後の毎日は綱渡り!家庭と育児のバランスをとるためには…
nullいま思い浮かべる育休復帰後の生活は、どんなものでしょうか? 職場に迷惑をかけたくないけど、子どもとの時間は充実させたいし、なるべくキレイな部屋で暮らしたい……というのは、多くの働く母親が抱く理想です。とはいえ、全ての理想を母親だけで完ぺきに実現するのは難しいものです。
もしかしたら、復帰後の数カ月は、大きな荷物を背負って“綱渡り”をしているような感覚かもしれません。育休復帰を経験した女性は、“家事の省エネ法”を探り、場合によっては機械や人に頼りながら、育児を自分1人で抱え込まないように工夫しつつ、“綱渡り”のバランスをとっているようです。
「もしも」に備え、地域の「ファミリーサポート」に登録
null保育園は、お迎えの時間が決まっています。残業が発生したとき、自分以外に迎えに行ける人がいればいいのですが、「自分も夫も時間通りに会社を出られない」という日がいつかやってくるかもしれません。
そんなときは、市区の“ファミリーサポート”制度を活用することで、“子育てサポーター”に保育園の送迎や一時的な預かりをお願いできる場合があります(自治体によって内容は異なります)。
現在、2人の小学生を育てているAさんは、子どもの保育園時代にファミリーサポートに登録したそう。
「ファミリーサポートの利用には事前登録が必要なので、“もしも”に備えて登録だけしておきました。結局使う機会はなかったのですが、登録しておいて損はないと思います」
また、同じく現在小学生の子ども2人を持つBさんは、
「子どもの保育園時代、ファミサポ(ファミリーサポート)を通じて良い人に出会えました。残業することが決まっていて、夫も早く帰れない日がまれに発生するので、そんなときは事前にファミサポをお願いして子どもの保育園迎えと一時預かりをお願いしました。私の地区ではいつも決まった方にお願いできたので、助かりました」
家族以外の人に子育ての手を借りるのは最初は勇気のいることです。お住まいの自治体でファミリーサポートの利用方法を調べて、身近な経験者のクチコミを集めてみるといいかもしれません。
夫とスケジュール共有でお互い確認の習慣を
null仕事復帰後は、子どもの予防接種や検診、保育園の行事、さらに仕事の予定が増えるため、スケジュール管理がグンと複雑化します。そのため、育休中から夫や家族とスケジュールを共有する習慣をつけていたという声がありました。
現在、小学生と保育園児を育てているCさんの声をご紹介します。
「リビング用のカレンダーは記入欄が大きめなものを選び、子どもの予防接種や検診、夫の出張予定などを濃いマジックで書き込んでいます。カレンダーアプリで管理していた時期もあったんですけど、結局アナログな方法に落ち着いてしまいました」
筆者は以前、中学生で受験生の子どもがいる女性のスケジュール帳を見せてもらったのですが、細かい文字で様々な予定がビッシリと書き込まれていました。スケジュール管理は、子持ち家庭にとって、長~く続く命題なのだと実感。スケジュール管理の方法は、もう少し掘り下げて皆さんに聞いてみたいですね!
食洗機、ロボット掃除機を思い切って購入!家事の時短化を
null小学生と保育園児の2児の母であるDさんは、これまで2度の育休を経験。復帰後に「家事とどうやってつきあっていくか」が不安要素だったので、どうやったら家事を効率的にこなせるか、頭を悩ませていたそう。
「値は張りましたが、思い切って食洗機を購入しました。今では食洗機なしの生活は考えられない。本当に便利!」
一方、ロボット掃除機を購入したというEさん。
「掃除機の手間が全て省けるわけではないけど、出がけに床に食べかすが落ちていても、“あとでロボットが掃除してくれるから、まぁいいや”と割り切れるようになりました」
食洗器とロボット掃除機は、時短家電のなかでもかなり一般的になりましたね。どちらもまだ手ごろとは言えない価格かもしれませんが、毎日のことと考えると、コストパフォーマンスはかなり高いよう。他にも、ドラム式の洗濯機を活用して洗濯物を干す手間を省いている家庭もあるようです。
子どもの予防接種はできるだけ進めておくといいという声も
null子どもは、生後2カ月から“予防接種ラッシュ”が始まります。今春3度目の育休から仕事に復帰したFさんは「予定通り予防接種を進めておいてよかった」と実感したといいます。
「1番上と1番下の子は11歳差なのですが、ひと昔前と比べて定期接種の回数がとにかく多いんですよ! 注射の予約をとったり、その時間に合わせて病院にいったりするのは、働き始めるとけっこう負担になるので、育休中にできることは進めておいた方がいいと思います」
育休中にしかできないことをしておく
null子どもと日中離れ離れになる日々に備え、「育休中は、とにかく楽しむことに重点をおいた」という声もありました。
それなりに忙しいものの、在宅時間が増える育休中に人生初の経験をしたというGさん。
「知人に頼まれたので、短期のホームステイの受け入れをしてみました。英語は全く話せないんですけどね。お互いつたない英語でコミュニケーションをとりながらドイツ人と一緒に都内の観光をして、良い経験になりました」
一方、2人の小学生を育てているAさん。
「私の仕事は、カレンダー通りに土日がお休み。復帰したら電車が空いている日に子どもと自由に出かけるのは難しくなると思い、2人目の子どもの育休中、友達と会ったりしていました」
子どもを巻き込んで普段できないことをしておくことで、再び仕事に戻る気持ちが整っていきそうですね。
以上、育休中にやっておいてよかったことについて経験者の女性にお話をうかがってみました。
今回ご協力いただいた皆さんは、目を細めながら育休時代の話をしてくれたのが印象的でした。育休真っ最中は、様々な悩みと隣り合わせですが、何年か過ぎると「あのときは楽しかったなぁ」と感じるケースが多いようです。今の生活を楽しみながら、コツコツ新生活の準備を進めていきたいですね!