急に会いたくなったら…どうする?『はやく あいたいな』
『はやく あいたいな』(絵本館)作/五味 太郎
ある日、よおちゃんは急におばあちゃんに会いたくなりました。
丘の上に住んでいるよおちゃんは、バスに乗って出かけます。
その頃、おばあちゃんも急によおちゃんに会いたくなります。
山の上に住んでいるおばあちゃんは、電車で出かけます。
…ということは?
大変!
よおちゃんとおばあちゃんはすれ違いでお家に着いてしまったので、ふたりとも急いでかえります。おばあちゃんはタクシーで、よおちゃんはトラックで。
…ということは?
ふたりはまたまたすれ違い。
だけどね、ふたりはのんびり待ってなんていられません。
だって、今日おばあちゃんに会いたいのですから。
よおちゃんに会いたくて仕方がないのですから!
なんて素敵な関係なのでしょう。
思い立ったらすぐ行動。願いが叶うまであきらめない。
ふたりは息がぴったりです。
最後にふたりで交わす、ふたりだけの約束が私は大好きです。
親と子とはまた違う、相手を想い合うおばあちゃんと孫との関係がパワフルに伝わってきて、元気になれる一冊です。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
※『絵本ナビ』より引用
【読者の声(『絵本ナビ』より)】
おばあちゃんにいいです
おばあちゃんの大好きな息子に読んだら、読み終わりに、「おばあちゃんに会いたい!」って叫びました。おばあちゃんに言ったら、おばあちゃんも嬉しそうでした。切なくもあり、温かくもあるいい一冊でした。
(イカリサンカクさん 20代・ママ 男の子3歳)
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田舎からやってきたぼくのジィちゃん。変なTシャツ着て、にこにこ笑ってるだけのジィちゃん。なんだかかっこわるい。でも、ジィちゃんには、ぼくが知らないすごい秘密があって……。
【読者の声(『絵本ナビ』より)】
ジィちゃんも早かったんだよ!!
もうすぐ運動会がある小2の息子。
徒競走はビリではないけど遅いです。
そんな息子に読んだら、ジィちゃんがリレーで走るところで本当に走っているかのように興奮してました。
ジィちゃんすごいね!!と言う息子に、おじいちゃんも速かったんだよと
25年以上前に亡くなっていて会ったことないおじいちゃんの話をしました。
会ったこともなく、あまり親近感のないおじいちゃんを少しは身近に感じたかしら?
おじいちゃんに足が速いか聞きたくなる絵本です。
(はーとままさん 40代・ママ 男の子7歳、男の子1歳)
毎日会えるかもしれないし、遠くてなかなか会えないかもしれない。でも、絵本を通して大好きなおじいちゃんやおばあちゃんのことを思い出す。そんな時間だって、幸せな時間ですよね。
【参考】