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入園・入学準備「そもそも夫に頼まなかった」が約半数!共働きでも分担しなかった理由

4月にやってくる子どもの入園・入学。持ち物の用意から名前つけなど、細かな準備が必要ですよね。共働きならばなおのこと、ふだんの忙しさに加えて、さらに大きなタスクとなるはず。

そこで『kufura』では、共働き家庭で、かつ園児以上のお子さんがいる20代から40代の女性68名にアンケートを行い、子どもの入園・入学準備について夫婦の分担状況をうかがってみました。

入園・入学準備、夫と分担した?

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まず最初に、「子どもの入園・入学準備に夫も参加しましたか?」と聞いてみました。その結果は、こちら。

  • 分担できた方だと思う…16.2%
  • 少しやってもらった…26.5%
  • 頼んだがやってもらえなかった…8.8%
  • そもそも頼まなかった…48.5%

「少しやってもらった」は26.5%、「分担できた方だと思う」は16.2%でしたが、最も多かった回答が「そもそも頼まなかった」(48.5%)で、「頼んだがやってもらえなかった」(8.8%)とあわせて、妻がひとりで準備したケースが約6割を占める結果となりました。

入園・入学準備でここが大変だった!

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「書く書類が多い」(44歳/総務・人事・事務)

「入学間際で準備しだすと近辺のお店で売り切れになっていたりして少し遠方に買い出しに行かないといけなかったりした」(44歳/その他)

「ミシンが上手く使えず時間がかかった」(38歳/総務・人事・事務)

「名前書きが面倒だった」(35歳/金融関係)

「全てのものに名前を記入するのが大変でした。夫は興味も示さなかったので腹が立ちました」(44歳/その他)

入園・入学準備でどんなことが大変なのか聞いたところ、「書類が多い」「学校指定のものが売り切れた」「名前書きが多い」といった答えが集まりました。

とくに「算数で使うものにすべて名前を書かなきゃいけなくて、おはじきなど一種類100個あるものに全部に名前を書いたとき大変だった」といった声が聞かれたように、小さくて数あるものにひたすら名前をつけたり、手作りアイテムを用意したりすることに苦労した方が多いようです。

「特に大変だとは思わなかった」という回答も一部にはありましたが、今回のアンケートでは圧倒的に大変だったという感想を寄せた方がほとんどでした。

「夫と分担した」方に聞きました

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夫に何を頼んだ?分担した結果はどうだった?

「休みをとって説明会へ行った。説明会に参加し意識が強まったみたい」(41歳/金融関係)

「買い物に一緒に行った」(42歳/その他)

「文具や算数セットの名前書き。シールは面倒だったようで、全部マジックで手書きしてくれて助かった」(46歳/総務・人事・事務)

「雑巾等、簡単な縫い物をしてもらった。半分の時間で用意できたと思います」(38歳/デザイン関係)

「名前のシール貼りは手分けしました。スムーズにできたし、夫も子どもの持ち物などを把握できたのでよかったと思う」(25歳/学生・フリーター)

「名前のシール貼りと、タオルに名前を縫い付ける手伝いの一部をやってもらった。私が確認して指示出しをする感じだったので、できればもっと主体的に動いてほしかったなと感じた」(32歳/その他)

夫に協力してもらった人に、どんなことを頼んだか聞いたところ、「名前書き・シール貼り」「買い物」「説明会への出席」などが挙がりました。「縫い物をしてもらった」という回答もあり、手先の器用な夫なら、そんな上級(?)なこともお任せできたようで頼もしいですね。

また、分担したことで、準備が楽になっただけでなく、夫も子どものことを把握できるといったメリットもあるようです。その一方で、一部からはもっと主体的に動いてほしかった、との声も……。

「夫と分担しなかった」方に聞きました

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入園or入学準備を夫と分担しなかった理由は?

「指示しなければ何が必要かもわかっていなかったが、急だったので指示を出す時間がなかった」(42歳/その他)

「頼りにならない。自分でやった方が早く漏れもないから」(49歳/営業・販売)

「仕事が忙しくて頼れなかったし、やりたがりなので自分1人でやったほうがいいと思った」(47歳/総務・人事・事務)

「自分でやった方が早いし、説明して頼むのが逆にめんどくさい」(47歳/公務員)

「結局自分でやりなおす羽目になるので」(44歳/その他)

「夫が忙しそうだったから」「夫がいなかったから」といった回答もありましたが、そもそも頼まなかった人の大半は「自分でやった方が早い」と判断していたことがわかりました。細かく指示出しすることに手間を感じたり、仕上がりに難ありでやり直すことが目に見えていたりと、かえって負担が大きくなると思っている人が少なくないようです。

ノータッチだった夫に対する妻の本音は…

「夫は興味も示さなかったので腹が立ちました」(44歳/その他)

「もともと頼む気もないが、私がするのが当たり前という態度には腹が立った」(49歳/営業・販売)

「大変だね~、ありがとう~、程度のねぎらいだけで“自分も何かしようか”などの自発的な動きがないのでイライラしたが、当時はそれが普段の様子だったし、忙しすぎてイライラし続ける暇もなかった」(42歳/その他)

「少し寂しかった」(37歳/総務・人事・事務)

そもそも頼まなかった妻が多いとはいえ、ノータッチだった夫に対しては「腹が立った」「イライラした」といった答えであふれました。“パートナーがやるのが当たり前”というスタンスは、確かにいただけないかもしれません。大変な時こそ、夫婦で声を掛け合うのが一番ですよね。

 

もちろん、夫が仕事で忙しく帰宅時間が遅いといった事情があるかもしれませんが、「ありがとう」といった一言があると違うもの。お互いの気持ちに寄り添うことが大切ですよね。この春に入園・入学するお子さんがいる方は、準備の夫婦の分担について話し合ってみるのもいいかもしれませんね。

 

文/佐藤まきこ

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