梨を料理にも!
null自ら進んで台所に立つ娘。 気が向いた時しかお料理はしないが、自分が食べたい果物を用意する時だけは別。
率先して包丁を手に取る。この時期は、台所で梨を切る娘をよく見かける。
全国的には全く知られていないだろうが、富山も梨の産地だ。ほとんどが県内消費されていて、スーパーでも買えるが軒先販売が多い。
人気の幸水の時期は、直売所の前にズラリと車が並ぶ。幸水は、富山ではお盆過ぎの10日間ほどしか楽しめない。
でも梨は、幸水だけではないのだ。幸水の前だと新水や筑水、幸水と同じ頃に新星・秋麗、幸水の後は豊水・新星・秋月、さらに二十世紀・新高へと続く。
とつい、熱く梨の品種について書いてしまったが、実は私、 富山に来た頃に梨の直売所をお手伝いしていた事があり、少しばかり詳しいのだ。
小さい頃からいろんな品種の梨を食べていた娘、たぶん果物の中でも特に好きなのだと思う。今ではこうして、自ら梨を切るようになった。 皮のむき方も丁寧。性格が出ている。
梨の季節は、10月に入ってもまだまだ続く。 この先もいろんな品種を楽しみたい。
その梨をサラダに入れてみたら、驚きの美味しさ!
梨は適当に切っただけ、ドレッシングはシンプルにオリーブオイルと白ワインビネガー。 塩を少しだけと、胡椒はたっぷりガリガリ挽く。
クセなくほんのりとした甘さの梨は、サラダにぴったり。 水菜でも良さそうだし、人参で作るキャロットラペに入れるのもお勧め。 すりおろして、お肉の漬けダレにしてもいい。 最近ではよく、梨をキムチにするレシピも見かける。
そのままいただくのが当たり前と思っていた梨だけれど、実はお料理にも使いやすい食材なのかもしれない。
もう1つ梨を使ったお料理、豚バラと梨のガラムマサラ炒め。 字面を見ると驚くかもしれないが、意外な組み合わせに食が進む一品。
豚バラ肉をサラダ油で炒めて塩胡椒したら、梨とガラムマサラを加えるだけ。 ガラムマサラの量はお好みで調節して、少量なら子供でも食べられるし、 多めに入れるとピリッと少しクセが出て、お酒にもあうお料理になる。
マンネリ気味な食卓に、気軽に作れるのに新風が吹いた一品となった。
秋の収穫シーズンです!
null田んぼでは収穫の秋を迎えて、あちこちでコンバインが動いている。
今年もアグレッシブな天候だったし、 世界の情勢は穏やかではない。 経済の事や政治の事など、いろいろいろいろある。
それでもこうして稲刈りを迎えられて、感謝しかない。家族や友人、お手伝いの方、農業関係者、行政の方、お客様。田んぼや水、空に雲に山に川に海。
他たくさんあるはずなのに書き出しきれないけれど、 私たちの周りのありとあらゆるものに感謝の気持ちでいっぱいだ。
この日はお天気に恵まれ稲刈り日和となったが、この前後も、そしてこの原稿を書いている側から、台風が次々と発生していて、その度に進路が気になる。
今度こそは直撃か。大きな被害がでない事を祈るのみ。 農業は祈りなのかもしれない。
自分の努力だけでは、全て支配できない事を改めて感じています。
愛知県生まれ、千葉(スイカの名産地・富里)育ち。大学卒業後カナダへ。バンクーバー、カムループス、バンフと移り住み、10年間現地の旅行会社で働く。カナダの永住権を取得したにも係わらず、見ず知らずの富山県黒部市で農家に転身。米作りをしながら、旦那とココ(娘)と3人で日々の暮らしを楽しんでいます。黒部の専業米農家『濱田ファーム』はこちら。