谷川俊太郎さんから「詩」が届いた!
nullそんな中、谷川俊太郎さんに「ぺぱぷんたす」の詩をお願いしたところ、あっという間に素敵な詩が届きました。
「ぺぱぷんたす」ってこんな本なんです、という説明と「こういう本でありたい」という思いを伝えただけで、このような詩ができあがるなんて、まるで魔法のようでした。
作っている私自身でさえ漠然と抱いていた「ぺぱぷんたす」という本の「骨格」がピシッと出来上がった瞬間でした。
祖父江さんが「これはすぐに100%ORANGEの及川さんに送るといいよ!」といい、すぐ送ったところ、及川さんが「そうか。どんな紙でも、目と口を書けば紙のかみさま『ぺぱぷんたす』になるんだ。ノートのはじやレシート、くしゃくしゃの丸めた紙だって!」とひらめかれて。急に筆がのったようです。
こんなふうに、一つ一つ、一人ひとりがつながって、共鳴して、小さな奇跡が重なって、ひとつのものができあがっていくんだな、これが雑誌作りの、ものづくりの醍醐味だな、とその時も、そして今もしみじみ思います。
かみのかみさま「ぺぱぷんたす」誕生!
nullその後、及川さんから送られてきたラフは、ものすごくいっぱい! ありすぎて(笑)、どれもこれもすごくかわいくて。
なかなか選べませんでしたが、口のない子がいいね、と祖父江さんが表紙ラフをサラサラと描いて、少しだけリクエストを出して。
及川さんからは次の段階で、なんと口なしと口あり2種、3パターンの絵が送られてきました。口がないのをイメージしていた私たちですが、実際に見ていると口がある方がフレンドリーでいいね、ということになって赤い口ありの子に決まりました。
今見てもどれもかわいいです。いつかは口なしのぺぱちゃんが、表紙に登場するかもしれません。
こうして生まれたキャラクター「ぺぱぷんたす」は及川さんが言ったように、「どこにでもいる、かみのかみさま」。身の回りにある紙に、目と口を描いてみてください。あなたのところに、わたしのところに、かみのかみさま「ぺぱぷんたす」がいつでもあらわれます(笑)!
『ぺぱぷんたす』編集長・笠井直子
息子ふたり、猫二匹、ウーパールーパーとのドタバタ暮らし。余裕のある生活に憧れるもゆっくりできない性分。20年ほど女性誌を編集した後、幼児誌の編集に携わり、2017年『ぺぱぷんたす』を立ち上げ。帰宅後10分でつくる料理のマンネリ化が、今最大の悩み。
「ぺぱぷんたす」005 2,300円(税込、小学館)
紙で遊びながら、想像力を膨らませ、工夫したり、創造する喜びを味わえる、そんな体験型ムックの第5弾。
自分の手で、めくったり、ちぎったり、切ったり、折ったり……。
「紙でできること、紙だからこそできること」をテーマに、毎号、豪華なアーティストが大集合。
19種類の手触りの違う紙、表紙や付録の特殊な加工や印刷、日本を代表するブックデザイナー、祖父江慎さんによるアートディレクションにも注目です!