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コロナ禍の子どもたち…ママに聞いた「成長が不安なこと」「思いのほか成長したこと」

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長期化するコロナ禍。子どもが子どもらしく遊び、集い、学ぶ環境が激変しています。

子どもには学校や園でたくさんのルールが課され、親は家族を守るために不安を募らせ、息抜きの機会を得にくい日々が続いています。

子どもが失った機会は多くありますが、もしかしたら、激変した日常の中で得たものも少しはあるかもしれません。

今回は、子育て中の女性171人に、コロナ禍を通じ「子どもの経験や機会が不足していて、通常より成長が遅れていると感じていること」「想像以上に子ども成長していると感じていること」についてお聞きしました。

コロナ禍、子どもの成長において気になることは?

まず、コロナ禍を通じ「子どもの経験や機会が不足していて、通常より成長が遅れていると感じていること」についての回答をご紹介します。母親の立場で感じている、子どもの心身の発達面への不安が寄せられています。

(1)家族以外の人との「交流機会」が減り、社交性が心配

「同世代の子供や、異なる年代の人達と関わる機会がほとんどないので、人見知りしてしまう」(25歳・主婦/子0歳)

「2歳だが外遊びをあまりしてやれていない。友達と遊べる機会が少ないので人との関わりをもっと持たせてやりたい」(34歳・主婦/子2歳)

主に乳幼児を育てている女性は、子どもの対人スキルがきちんと育まれているのか自信を持つことができず、不安の声が聞かれます。

(2)運動能力の発達が不安

「プールなどが休業してたので、水泳を習えなかった」(49歳・営業・販売/子6歳)

「学校での運動会の練習もなくプールもないので運動をする機会が減っているので運動神経も鈍っている」(41歳・主婦/子12歳・9歳)

「水泳の授業や、外で遊ぶ機会も減り体力が落ちていると思う」(39歳・その他/子10歳・8歳)

「外で遊びにくくなった分、運動能力は私たちの世代より低いまま成人しそうな気がします」(34歳・主婦/子7歳・5歳)

体を動かす機会が減り、子どもの運動能力が低下したという声は非常に多く聞かれました。特に水泳に関しては、このまま泳ぎ方を覚える機会がないかもしれないと心配する声がありました。

(3)「スペシャルイベント」がなくなった影響

「運動会や夕涼み会など、練習してきたことを発表する場面が次々中止になり、どうせやっても意味ない的な感じでやる気の成長が感じられない」(45歳・総務・人事・事務/子6歳)

「留学など考えていたけれど、それも当分無理そうなので若いうちに体験できないのが残念」(44歳・主婦/子16歳)

「先日娘から『遠足って何だっけ』て言われてびっくりした。遠足に行けてないことを痛感した」(38歳・デザイン関係/子8歳・6歳)

運動会、遠足、修学旅行、部活の試合……。本来ならそうしたイベントに向けて調べ学習をしたり、練習をしたりする機会があったのに、根こそぎなくなってしまったことで、張り合いが感じられないという声も。

(4)「思い出」の不足

「友達と遊ぶ機会がなくなり、旅行に行って普段の生活では見られない風景や空気に触れることも全く無くなってしまい、自然の感性や気持ちのバランスを保つことが不足しているように感じています」(35歳・主婦/子5歳・1歳)

「プール、キャンプ、運動会など、思い出作りが全くできていないので、とてもかわいそうだと思います。外に遊びにも行けないし、外出するときはマスク着用でせっかくの楽しい時期がとても窮屈な思いでになりそうでとても辛いです」(36歳・総務・人事・事務/子12歳・10歳・6歳)

「生まれてからずっとコロナ禍なので、お祭り、花火、電車、海など、まだまだ経験していないことが多すぎます。多感な時期に経験させて、色々な感覚を芽生えさせたいのにできなくて不安です」(32歳・広報・宣伝/子1歳半)

ワクワクして体が勝手に動いてしまうような体験をする機会や、季節のうつりかわりをしみじみと実感する機会は、多くの家庭で減っているのではないでしょうか。

コロナ禍で思いのほか成長したポイントは?

前半は気持ちがふさぐような回答が続きましたが、一転、子どもの成長・発達にまつわるポジティブな回答もご紹介します。

1年半にわたるコロナ禍の日常を通じて、子どもが成長したと感じたエピソードです。

(1)社交性が着実に身についている

「まだ1歳なのですが、お家でも出来る限り沢山会話をし、色んな言葉を覚えていっていることに成長を感じました」(29歳・主婦/子1歳半)

「言葉をたくさん覚えて会話が成り立つようになった」(39歳・その他/子2歳)

「お友達と遊ぶ時に上手に遊べるようになってきた」(30歳・主婦/子3歳)

乳幼児のお母さんからは、友達と遊ぶ機会が少なくなってしまい、社交性に不安を抱く声が聞かれました。困難な状況でも、少しずつ新しい言葉を覚えていく場面を見ると、嬉しい気持ちになるようです。

(2)「オンライン授業」「デジタル機器使用」が上手になった

「学校から持って帰ってくるデジタル端末を使いこなす」(43歳・その他/子14歳・10歳)

「PCの入力もすぐに慣れてきている。出かけるときにはマスクは忘れずにつけ、手洗い、うがいはすぐに習慣となった。適応が早いと思った」(53歳・主婦/子13歳)

「なんでも自分でできる年齢なのですが、学校でのオンラインもそつなくこなしています」(47歳・総務・人事・事務/子15歳)

「タブレットも文字入力がスムーズで早くなっていた」(38歳・主婦/子10歳)

小中学生がいる家庭からは、子どもがオンライン授業を通じて、パソコンの取り扱いに慣れてきたという声が聞かれました。デジタルツールが学びや交流の欠如を補完している側面もあるようです。

(3)感染予防の習慣が身についた

「外出する時はマスクをして、お店に入る時はアルコール消毒をすることに違和感なくしたがっています。最初は嫌がっていたのにいまではすすんでしています」(35歳・主婦/子5歳・1歳)

「未就学児なのにマスクを嫌がらずに当たり前につけるものだと認識していること」(36歳・主婦/子5歳)

「どこに行くにもマスク、タオル、ティッシュ、予備マスク、アルコール消毒を準備するようになった」(36歳・主婦/子6歳・5歳)

マスク、手洗い、うがいが自然と習慣化されたという声も聞かれました。

(4)遊びに工夫が生まれた

「家の中での遊び方に工夫が生まれている」(27歳・その他/子4歳)

「自宅で楽しく過ごす工夫を自分なりにしている。近場でも楽しく遊べるようになった。レジャー施設でなくてもボール遊びや読書など、自分なりに見つけ出した」(47歳・主婦/子9歳)

「すっかりインドア派で満喫している」(40歳・主婦 /子13歳・11歳)

限られた条件で遊びを見つけ出して楽しむ創造力を発揮している子も見受けられました。

(5)学校生活を楽しく感じるようになった

「一時期不登校でしたが、朝もきちんと起きて楽しそうに学校に行くようになったこと」(44歳・総務・人事・事務/子13歳)

「遠出もできず、ストレスがたまっている中で我慢の毎日でも楽しく学校生活を送れている」(39歳・その他/子 10歳・8歳)

以前は、学校生活に息苦しさを感じていた子も少なくないと思いますが、学校が貴重な集いの場所になっていると実感するケースもありました。

 

今回は、長期化するコロナ禍における子どもの成長のエピソードについてお届けしました。

皆さんのエピソードを一つひとつ読むと、コロナ禍の子育てにおいて“失った機会”と“得た機会”では、やはり前者のほうが重い印象を受けました。

大人でさえ一人ひとり信じるものが異なっている様子をじっと観察しながら、子どもたちはきっと一歩ずつ成長しています。

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