小学生の子どもがいる女性139人に、子どもの習いごとを最大何個までかけもちしたことがあるのか、習いごとをかけもちしていた際の感想、適切だと思う習いごとの数についてお聞きしました。
最大いくつまで習いごとをかけもちした?5割が「2~3個」と回答
null小学校1~6年生のお母さんに同時期に最大いくつの習いごとをかけもちしたことがあるのか聞いたところ、以下のような割合となりました。
習いごとをしたことがない・・・21.6%
1つ・・・22.3%
2つ・・・26.6%
3つ・・・22.3%
4つ・・・5.8%
5つ・・・1.4%
習いごとの数は1~3個に回答が集中していますが、中には「4つ」「5つ」という家庭もありました。
続いて、かけもちしたことがある習い事の数を「0~1個」「2~3個」「4~5個」のグループに分類。
かけもちした習いごとの内訳や、“適切だと思う習いごとの数”について質問しました。
「習いごと0~1個」の家庭が「複数かけもちをしない」理由
nullまず、子どもに習いごとをさせたことがない家庭、習いごとを1つだけさせてきた家庭の声をご紹介します。
「習いごとをしていない。子どもがやりたいと言わないので無理にやらせようとは思わない」(31歳・主婦)
「通信塾の経験はありますが、習いごとには通わせていません。かけもちでやるのは子どもの負担が大きく、自分の子には無理だと思うからです」(43歳・主婦)
「剣道。正直1つでも送迎と月謝が大変なので、せいぜい2つが限度だと思う」(38歳・主婦)
「スイミングだけ。たくさんやらせると楽しいことも嫌になる。遊ぶ時間も大切」(34歳・総務・人事・事務)
「習字。まだ1つだけどもう少し学年があがったらそろばんを増やす予定」(46歳・技術職)
習いごとをさせていない家庭では子どものやる気を重視しており「やりたいことができたらやらせたい」という声がありました。1つの習いごとをさせている家庭では、送迎の負担や月謝、子どものモチベーションなどを理由に複数の習いごとのかけもちについては消極的な声が目立ちました。
「習いごと2~3個かけもち」の内訳と所感は?
null今回のアンケートで“コアな層”だったのが、子どもの習いごとのかけもち数が最大2~3個という家庭です。実際にかけもちをしてみて感じた“適度な習い事の数”についても聞いてみました。
「【最大2つ:サッカー・料理教室】学校の宿題も多いし、友達とも遊びたいので平日1~2つ。土日1つくらいがいいのかな……と思った」(42歳・主婦)
「【最大2つ:水泳・空手】送り迎えもしなくてはいけないので、多くて2つだと思います」(44歳・その他)
「【最大2つ:スイミング・公文】私が子どもの頃、習いごとばかりで苦痛だったので、2個に減らして子どもに対しての負担を少なくしたかった」(40歳・総務・人事・事務)
「【最大2つ:ピアノ・体操教室】音楽系と運動系1つずつでちょうどいいかなと思う。いろいろ習いごとをしている子の話を聞くと少し焦るけど、小学生のうちは忙しすぎてもかわいそうだから、2つくらいでいいと思うようにしている」(49歳・主婦)
「【最大3つ:幼児教室・美術・サイエンス】違うことをやりたがったので子どもの負担を考え1つ減らしてからもう1つをやらせた」(43歳・主婦)
「【最大3つ:英会話・公文・ピアノ】お金に余裕があるのなら4つぐらいは行けると思う」(41歳・総務・人事・事務)
「【最大3つ:ピアノ・水泳・スケート】土曜日に水泳とスケートを掛け持ちしていたときは大変だったので、4泳法ができるようになってから水泳をやめさせた」(38歳・主婦)
2~3個という習いごとの数について概ね満足している声が目立ちました。一方で、送迎が必要な場合には、親の負担感について言及しているケースも多く見受けられます。
「運動1つ、学習1つ」「1つやめて、1つ始める」というように、バランスをとりながら習いごとの数・内容を調整している様子がうかがえます。
習いごとの数「最大4~5個」経験した母親の本音
null今回のアンケートでは少数派でしたが、4~5つの習いごとをしている家庭もありました。内容によっては平日が“習いごと漬け”になるケースもあると思いますが、実際にかけもちをしているときの感想についてもうかがいました。
「【最大4つ:英語・体操・ダンス・ピアノ】復習や宿題がある習いごとだと、時間的に難しいとおもうので、2つくらいがちょうどいい」(36歳・主婦)
「【最大4つ:絵画教室・公文・体操・学習塾】予算がなくなった。子どもに合わないと感じたらすぐにやめさせることが必要。習いごとは子ども自身から習いたいと言ったこと。行っている最中に集中できるものが長く続けられると感じます」(45歳・その他)
「【最大4つ:英語・サッカー・塾・スイミング】あまりに多くすると、学校の宿題をやる時間がなくなる。また、友達と遊べないなど子どもにとってストレスになるので、無理のない範囲でやるべきだと思った」(38歳・主婦)
「【最大4つ:ピアノ・アルトサックス・学習塾・柔道】3年生から2つかけもち。5年生から4つかけもちです。いくつかけもちしようと、子ども自身がやりたくてやっていることであれば、様子を見守っていれば大丈夫だと思います。もし“苦しくなっているのかな?”と感じたときには、しっかりと話をし、納得のいくかたちで、解決方法を見つければ良いと思います」(43歳・主婦)
「【最大5つ:ピアノ・算数・英語・体操・キャンプ】結局塾1本にしたが、全部意味があったと思う」(48歳・主婦)
「【最大5つ:そろばん・ピアノ・習字・バレエ・日本舞踊】週に1日はお休みの日をつくる」(51歳・主婦)
皆さんの回答をみていると、継続して4つ以上かけもちしていたわけではなく「試しにやってみて無理だったらやめる」という前提で始めてみたという声が聞かれました。
今回は小学生の”習いごとのかけもち事情“についてお届けしました。
習いごとのベストな数は、1人1人異なると思いますが、「自分がたくさんやらされて嫌だった」「自分がやりたかったのにできなかった」と親自身の“心の穴”が習いごと選びに投影されているケースも見受けられます。
子どものやる気と目の輝きを見極めながら、「あのときやっておいてよかった」と子ども自身が思える習いごとに巡り合えるといいですね。