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コロナ渦中の「PTA活動」どうなった?現状をどう思う?小中学生ママに緊急アンケート

小中学校の登校が再開し、登下校中の生徒の姿が街に戻っておよそ1カ月すこし。授業は行われているものの、多くの行事が中止となった学校が多いのではないでしょうか。それに伴い、PTA活動にも大きな変化が見られます。

2020年度「例年通り」が難しくなったPTA活動

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PTAは、“Parent-Teacher Association”の略。教育の向上や青少年の成長などを目的として、戦後に設立された父母と教師の協働組織です。

日本での設立から70年以上経た今は、保護者による児童の見守り活動や広報誌作り、学校行事のサポートなど、各校に引き継がれてきた各種業務を“例年通り”に行っている学校が多いのではないでしょうか。

ところが、今年はPTA活動を“例年通り”に進めることは非常に難しくなっています。運動会や修学旅行、保護者会など、数々の学校行事が中止となる中、活動の変更を求められている組織が多いようです。

今回は、小中学生のお子さんがいる90人の女性に、皆さんの学校のPTA活動の現状について聞いてみました!

PTA活動の現状は?

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まず最初に、現在のPTA活動の状況について聞きました。7月初旬に行ったアンケートでは、その回答結果にはバラつきが見られました。

【PTA活動の状況】

全く活動をしていない・・・22.2%

例年に比べてほとんど活動をしていない・・・43.3%

例年より少ないが、活動をしている・・・27.8%

例年通り活動をしている・・・6.7%

学校や地域によっても活動状況は異なるようです。

実際、筆者の周囲でいくつかの小学校の保護者に聞き取りをしただけでも「執行部のみ動いている」「今年度の方針を承認するための総会さえ開けていない」「役員になったが、ほとんど活動していない」など、状況は様々でした。

続いて、現在の活動状況について皆さんがどのように感じているのか聞いてみました。現状への意見だけでなく、従来の活動内容に対する意見も多く寄せられました。

「全く活動していない」「ほとんど活動していない」ことについてどう思う?

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まず、子どもが通っている小中学校のPTAが「全く活動していない」「ほとんど活動していない」と回答した女性に、PTA活動ができていない状況に対する意見を聞いてみました。

皆さんの意見をご紹介します。

現状に概ね賛成

「コロナの感染を拡大させないために、今年はなるべく自粛することがいいと思う」(42歳・主婦/子 未就学児・小学生)

「今年は仕方がないので、最低限の活動をしていきたいです」(36歳・主婦/子 小学生)

「コロナ騒ぎで普段ある行事が中止になったりしているので、活動が少ないのも当たり前だし、今年度の役員は助かっていると思う」(37歳・総務・人事・事務/子 小学生・中学生・高校生以上)

活動のない現状にちょっと不安

「地域のパトロールなど防犯面で必要だし、他にも子どもたちのためになる活動をこれまでも最小限でしてきているので、これからも存在は必要だと思う」(40歳・主婦/子 小学生)

「今年はしょうがないと思うけど、来年以降はどうなるのか?」(48歳・主婦/子 小学生・高校生)

「この状態でも、必要な活動があれば、委員の人は参加するべきである。子どもの登下校の見守りや、トイレ掃除等」(37歳・その他)

活動見直しのきっかけにしてほしい

「活動の見直し時だと思う」(36歳・主婦/子 小学生)

「これを機に最低限の活動にした方が良い」(46歳・その他/子 中学生・高校生以上)

「言葉は悪いが、無駄なことが沢山あって去年は大変でした。コロナをきっかけに、無駄を省き、子どもだけでなく親の健康も大切にしていきたいと思います」(38歳・主婦/子 小学生・中学生)

59人中55人の女性が、PTAの活動自粛の現状に概ね賛成していました。

目だった活動ができていなくても、「できなくても仕方ない」「できることをできる範囲でいい」という回答が目立ちました。また、役員経験者からは「これを機に業務量を減らしてほしい」と“コロナ後のPTA活動”を見据えた回答も寄せられました。

業務を減らしつつも「PTA活動継続中」に対する母親の意見は?

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続いて、子どもの通う学校でPTA活動が行われている保護者からの意見です。新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐために「最小限の活動でいい」という声が多く寄せられました。

活動内容に不安

「子ども達の学びを止めないために、とのことかもしれないが、今年は例年とは違うということを認識して活動計画を立ててほしい。例えば、読み聞かせなどは子ども達が密になるし、飛沫感染のリスクもあるわけだから、今年はやらないとかそういう決断が必要だと思う」(48歳・主婦/子・小学生)

「1人1つの活動に必ず参加しなくてはいけない制度はやめてもらいたい」(45歳・主婦/子 小学生)

「PTA委員含め、親たちもできるだけ集会などはしない方法で進めてもらいたい」(41歳・その他/子 未就学児・小学生)

活動縮小に概ね賛成

「コロナの感染を拡大させないためなので、活動縮小はしかたないと思う。このような状況でも仕事をしてくれる役員さんは大変だと思う」(37歳・主婦/子 未就学児・小学生)

「本当は、普段通りやりたいけれど、万が一を考えるとしかたないかな」(36歳・主婦/子 未就学児・中学生・高校生以上)

これを機に活動の見直しを

「やりたくてやっているというより、しかたなしにやっている人が圧倒的に多いので、この機会に活動を最小限にしていいと思う」(38歳・主婦/子 未就学児・小学生)

「普段からいらない活動が多すぎて、家庭や仕事との両立が難しいのでこの際大幅に縮小するか無くしてほしい。子どもたちの為というのは建前だと思う」(42歳・主婦/子 小学生・中学生)

アンケートでは、活動縮小への肯定的な意見や、活動中の感染リスクを懸念する回答が寄せられました。

また、先ほどと同様にPTA活動の見直しを求める意見も集まりました。

まとめ

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戦後、民主化の一環として設立されたPTAですが、前例主義が続き、近年は時代とそぐわない点も指摘されています。共働き家庭が増える中、「やらされている」という意識が保護者の間で強まっている側面は否めません。

一方で、保護者の活動が消滅することで、学校が“密室”になり、子どもたちがどんな学校生活を送っているのか見えにくくなる、登下校中の見守りの目が減ってしまう、といった不安の声も聞かれました。

PTAの現場では「“例年通り”を変える」ことが難しいと言われてきましたが、“コロナ禍”を変化のきっかけにとしたい願う保護者は多いようです。前年度の全く同じやり方を次年度に引き継ぐというこれまでのやり方は、今年、いったん途切れる部分もあるかもしれません。

 

新型コロナウイルスの収束が目に見えてきた頃、保護者と学校とで足並みをそろえ、「親が子どもと学校のためにできること」をじっくり議論する必要がありそうです。

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