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「吸水ショーツって、どう使えばいいの?」意外と知らない女性多数!尿漏れ用?生理用?メーカーさんに聞いてみた

みなさんにとって、「吸水ショーツ」ってどんなイメージですか? 高齢者が使うもの? オムツのようなもの? サニタリーショーツのようなもの……? 実際のところどんなものかわかっていない方も少なくないようです。

今回『kufura』では、20~60代の女性171人にアンケートを実施。吸水ショーツに対するイメージや使用経験について聞いてみました。

さらに、吸水ショーツについて正しく認識するために、下着・肌着メーカー『グンゼ』と、吸水パッドや吸水パンツを販売している『エリエール』に、詳しく説明していただきました。

「吸水ショーツ」を使っていない人が大多数

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まず最初に「吸水ショーツ」を使っているかどうか質問したところ、以下のような結果になりました。

使っている・・・4.7%(8人)

使っていない・・・68.4%(117人)

「吸水ショーツ」がわからない・・・26.9%(46人)

約7割の方が吸水ショーツを「使っていない」と」回答。そして3割弱の方は「『吸水ショーツ』がわからない」と回答しています。

名前から水を吸収してくれることは想像できるものの、今まで使う機会がなかった方が多いようです。

「吸水ショーツ」は「尿漏れ」や「サニタリーショーツとして」活用

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続いて「吸水ショーツ」を使っている方に、どのようなときに使っているのか聞いてみました。

尿漏れ対策・・・50%

生理の軽い時 / ナプキンと併用してサニタリーショーツとして使う・・・38%

ナプキンと併用してサニタリーショーツとして使う / 長時間移動の時・・・12%

「尿漏れ対策」が半数、サニタリーショーツとして使用している方も半数という結果に。サニタリーショーツとしても活用できることは、あまり知られていないのかも知れません。

使用しているブラントは『ユニクロ』、『グンゼ』、『ウイング』、『サラバディ』、『Rine』があがっていました。

『グンゼ』「【cherish moon】吸水サニタリー(50mlタイプ)」4,290円(税込)

「吸水ショーツ」に対するイメージは……?

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続いて「『吸水ショーツ』について、思っていることや感じていることを教えてください」と質問したところ、以下のような結果になりました。

「吸水ショーツ」がわからない  

「あまり聞いた事がなく、どういった用途で使用するのか想像しにくい」(43歳女性/その他)

「オムツ的なこと?尿漏れ用?取り換えられないのはきつそう」(43歳女性/学生・フリーター)

「使ったことがないのでイメージつかない」(35歳女性/総務・人事)

「どういうものか分からない」(58歳女性/主婦)

1番多かった回答は「『吸水ショーツ』がわからない」というものでした。

吸水ショーツとはどのようなものなのか使ったことがないためイメージが湧かず、疑問に思っている方が多いようです。

それについて、『エリエール』は次のように説明しています。

吸水ショーツとは、ショーツ自体が水分を吸収してくれる吸収体が入ったショーツのことです。特徴としては、クロッチ部分が分厚く、水を吸収する素材でできています」(『エリエール』吸水ケアブランド「ナチュラ」担当)

生理中や尿もれ・おりものなどが気になるときにショーツ自体が排泄物を受け止めるものとして、さまざまな商品が販売されているのだとか。布地の吸水ショーツの場合は、洗濯すれば繰り返し使用できるとのことです。 

繰り返し使用できるのはコスパがいいですね。このような使用方法や活用方法がわかれば、使う方ももっと増えるかもしれませんね。

「吸水ショーツ」はどう使ったらいいの?

「尿漏れ」に使うもの

「軽い尿漏れに使うイメージ。同年代で尿漏れに悩む人も居るので、明日は我が身と感じてる」(45歳女性/主婦)

「尿漏れ用のショーツ」(63歳女性/主婦)

「吸水ショーツは尿漏れというイメージがある」(45歳女性/主婦)

続いて多かったのが「吸水ショーツは尿漏れに使用するもの」という回答でした。

「尿漏れはないから、私には関係ない」と思う方も多いかと思いますが、『グンゼ』に使用用途を聞いてみたところ、尿漏れ以外にも使い方はあるようです。

「尿漏れ対策としてはもちろん、⽣理⽤品のバックアップとしても使用できます。商品によって吸水量や設計が異なるため、目的に合ったタイプを選ぶことが大切です」(『グンゼ』広報担当)

最近は「ちょこっと漏れ」への安心感を求めて、産後や更年期の方にも選ばれているのだとか。生理のバックアップとしても使用できるとのことで、経血量が多い日などにナプキンと併用して使うと安心できるかもしれません。

衛生面が気になる

「なんとなく衛生的に使いたくないと思っている」(43歳女性/主婦)

「不潔なイメージ」(22歳女性/学生・フリーター)

「湿っぽい感触になりそうで抵抗があり、使う意欲がわかない」(53歳女性/主婦)

「どうしても清潔さを信用できない」(31歳女性/その他)

次いで多かった回答が「衛生面が気になる」というものでした。この他にも「臭いが漏れないか気になる」などの声が多かったです。

確かに、ショーツは簡単に取り替えられるものではないですから、一日中履いているとしたら蒸れや臭いが心配になります。

吸水ショーツはどのような作りになっているのでしょうか?

「メーカー・ブランドにより様々ですが、吸水ショーツは、一般的に表面層、吸水層、防水層で構成されています。各層には以下のような役割があります。

表面層:吸水性の高い生地でサラサラ感をキープ

吸水層:水分をしっかり吸収し保持する層

防水層:漏れを防ぐ防水素材で安心感

通気性や防臭機能が備わっている製品も多いです」(『グンゼ』広報担当)

吸水してもなるべく快適に過ごせる作りになっているというわけですね。実際に使用している方からは、下記のような感想があがっています。

「吸水ショーツは、ナプキンやタンポンに比べて、ムレや締め付け感が少なく、快適に過ごせます」(49歳女性/総務・人事)

「経血量が少ない日に使用するとナプキンを使用しなくてよいので便利」(40歳女性/その他)

「尿もれ用に使っています。もっと漏れないように多い日でも安心用のが欲しいです」(55歳女性/主婦)

「ごわごわして履き心地が悪いです」(63歳女性/主婦)

使用感に関して好感触な感想もあれば、不満に感じている方も。さまざまなラインナップが販売されているということですから、購入する際には吟味する必要がありそうです。

『ファミリーマート』の「コンビニエンスウェア」シリーズからも吸水サニタリーショーツが出ました。

どのくらい吸水するの?

「本当に吸水してくれるか不安なため利用していません」(29歳女性/その他)

「ちゃんと吸収してくれるのか疑問」(54歳女性/公務員)

「年齢的に心配なため使っているが、いざという時どの程度大丈夫かわからない」(57歳女性/その他)

いざ使用するとなると、気になるのがその吸水量です。一体どれくらいの水分に耐えうるのでしょうか?『グンゼ』からの回答は以下の通りです。

「商品により異なりますが、目安としては

・約5〜10ml(おりもの・軽い日対応)

・約20〜30ml(軽い日対応)

・約50ml以上(多い日対応)

と、吸水量によってラインナップが分かれています」(『グンゼ』広報担当)

用途に合わせ、購入する際にしっかり吸水量を調べるといいですね。

まだ必要ない

「高齢者が使うイメージ」(20歳女性/学生・フリーター)

「歳をとり、排尿に支障が出たら使いたい」(61歳女性/主婦)

「自分にはまだ関係のないもの」(44歳女性/主婦)

「自分にはまだ……」と考える方も多いようですが、吸水ショーツは生理のバックアップやおりもの対策としても使用可能です。活用方法を知れば、使用年齢は関係ないと言えるでしょう。

吸水パッドや生理用品との違いは?

「吸水ショーツとサニタリーショーツの違いが分からない」(47歳女性/その他)

「吸水ショーツとおりものシートの違いが分からない」(33歳女性/主婦)

「尿パッドとの違いがわからない」(40歳女性/その他)

吸水パッドや生理用品との違いがよくわからないという方も少なくありません。吸水ショーツとは、ショーツ自体が水分を吸収してくれる吸収体が入ったショーツのことです。

それでは吸水パッドとの違いはどんなところでしょうか?

「吸水パッドは尿漏れ対策を目的とした、下着に装着して使用するパッドタイプの吸水・排尿ケア用品です。

液戻りしにくく、さらさらとした肌触りが持続するように設計されており、交換が容易なので、肌にあたる表面を清潔に使いやすいのが特徴です」(『エリエール』吸水ケアブランド「ナチュラ」担当)

吸収量や長さなどは様々なものがあるとのこと。そこは生理用のナプキンと一緒ですね。続いて、生理用ナプキンと吸水パッドとの違いについてもご回答いただきました。

 「生理用ナプキンは月経時の経血を吸収するためのパッドです。経血は尿に比べて粘りが強いため、吸水ポリマーも配合しておりますが、一般的にはパルプの比率を多くしています。

一方、吸水パッドは水分量の多い尿をすぐに吸収するよう、生理用ナプキンよりも吸水ポリマーがたくさん入っています。これにより、多量の尿を吸収しても吸水ポリマーがギュッと閉じ込めるため、表面さらさらな使い心地になっています。また、生理用品と違い、吸水ケア品は消臭機能を高めている商品が多いです」(『エリエール』吸水ケアブランド「ナチュラ」担当)

なるほど。ナプキンと吸水パッドは素材から違うのですね。「似てるから代用しよう」ということはしないほうが快適に過ごせるでしょう。

今年の春、『エリエール』から発売になったヒグチユウコさんとコラボした吸水ライナー・ナプキン「ナチュラ」シリーズ。(数量限定販売)

実は全ての世代にとって色々な活用法がある「吸水ショーツ」。出産後、くしゃみをするだけで尿漏れしてしまう、お風呂に入ったあとに湯漏れしてしまう、生理不順でいつ来るかわからない……といった方は、暮らしに取り入れてみるのも良さそうです。

気になった方は、この機会にチェックしてみてはいかがでしょうか?

まなたろう
まなたろう

秋田生まれ。高校卒業後ドイツの大学の舞踊科へ。以後、海外を10年以上放浪し、現在は東京在住。ライターの他、ヨガインストラクターや振付家などもしている。

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