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「40代になって変わったこと」体、心、人間関係…30代とはここが違う!と実感することを調査

さまざまな経験を積み重ねて、心身ともに成熟する40代。ゆるやかな老化を実感する年代でもありますよね。「あれ? 昔と違う」と実感することもしばしば。

今回は、40歳~49歳の女性127人にアンケートを実施。「40代に入ってから“30代の頃とここが違う”と感じること」について聞いてみました。

回答者から寄せられた7つの変化の傾向から、40代に適応するヒントをさぐっていきましょう。

1:体力の低下

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まず、今回のアンケートで最も多く寄せられたのが、体力の低下や疲れやすさに関する回答でした。

「30代は睡眠時間を削ったり、疲れていても長距離を歩いたりできました。ですが、40代になると無理がきかなくなります」(47歳・研究・開発・技術者)

「疲れや体力の回復が遅くなってしまった」(49歳・主婦)

「翌朝に疲れが残りやすくなった」(44歳・パート・アルバイト)

「とにかく体力が落ちてきて、以前ならできていた作業や運動が出来なくなった」(40歳・その他)

「体力や気力が落ち、同時に色々とやれなくなってきた」(41歳・事務職)

30代と同じだけ働いて、同じだけの仕事量をさばけなくなってきた、という声が多く聞かれます。ポジティブにとらえれば、体力の上限を敏感に感知できるようになったからこそ、早めに“守り”の態勢に入ることができるともいえそう。

2:体形の変化

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体型の変化を実感している人も。

「動かないと太りやすくなりたとえ1食抜いても痩せにくくなった」
(42歳・主婦)

「体重が落ちなくなり体のラインが明らかに崩れてきた」(45歳・主婦)

「体型が変わった。全体的にお肉が下がってきた」(47歳・総務・人事)

一般的に、加齢とともに1日の消費カロリーは低下する傾向があります。学童期にぐんぐん大きくなって、思春期に体形が丸みを帯び、いったん成人期に落ち着いたと思ったら、今度は出産や加齢によって変化していく女性のからだ。そうです、体型が変わらない時期のほうがレアなのです……!

3:健康意識

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体形が変わったという声があった一方で、筋力や体力を維持するための取り組みをするようになった、という声もありました。

「30代は運動を全くしなかったが40代になって運動を始めて逆に元気になりました」
(43歳・その他)

「30代はあまり老後の生活や健康の事を考えていなかったけれど、40代になってから真剣に考えるようになった」(44歳・主婦)

「筋トレを心掛けるようになった」(40歳・主婦)

体力向上や、老後に備えて運動習慣を始めた人たちの声でした。運動の効果が出始めたら、続けるのが楽しくなりそうですね。

4:睡眠サイクル

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続いて、睡眠サイクルに関する回答です。

「夜中に目が覚めちゃう。夜型人間だったのに、12時くらいには眠くなっちゃう。早く家に帰りたくなる。自分1人の時間を確保したくなるから」
(40歳・広報・広告・デザイン)

「長い時間眠ることができなくなった」(47歳・自営業)

「睡眠が浅くなった。途中目覚めても、すぐ眠れることがあったのに、それができなくなった」(40歳・その他)

加齢とともに体内時計は少しずつ早まる傾向がある、という研究結果があります。夜はすぐに眠くなり、起きやすくなる、という声がありましたが、40代は変化の途上にある体内時計に適応していく年代なのかもしれません。

とはいっても、公私ともにあわただしい年代でもあるからこそ、悩ましいのですが……。

5:肌質・髪質

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肌と髪のエイジングに関する回答です。

「一気に肌が老化しました。髪や頭皮環境も変りました」(46歳・総務・人事)

「シミと白髪が増えた」(43歳・事務職)

「髪をカラーリングする頻度が短くなってきた」(49歳・総務・人事)

筆者はシニア向け媒体の記事執筆を担当していたとき、外見の加齢は個人差があれど、誰もが直面する問題なのだと実感していました。人生の先輩方の声を聞いていると、白髪が“出始めた”時期、老化を“実感し始めた”時期が一番こころのダメージが大きいように思います。

40代は「受け入れる準備をしながら、ゆるく抗う」年代なのかもしれません。

6:更年期に直面

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個人差はあれど、誰もが直面するもう1つの変化としては“更年期”があります。

「ホットフラッシュが起きた」(46歳・総務・人事)

「ちょっとしたことでイラッとすることが増えたり突然悲しくなったり心が不安定になって更年期かも、と自覚しました」(48歳・パート・アルバイト)

2022年春に実施された厚生労働省の調査によれば、各年代のなかで40代~50代が「更年期障害の可能性があると考えている/診断されたことがある」の回答割合が高くなっています。

同調査では、更年期に入る前に必要な情報として、症状の内容・程度・対処法に関する情報が最も望まれていました。

近い将来に更年期を控えている場合には、心構えのために情報収集をしておくとよさそうです。

7:心境の変化

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最後は心境の変化に関する回答です。

「30代の頃のほうが、体も心もきつかったです。40代になってからのほうが楽です」(48歳・主婦)

「30代までは友人関係を構築することに気を注いでいたが、今は友人はいなくて良いと思うようになった」(45歳・その他)

「40代になったら、不機嫌をまき散らすクレーマーにさえ“この人の周りの人に幸せでいて欲しいから、どうかこの人も幸せでいてくれよ”と願うようになった。この時世のせいかもしれないけど、30代の頃より人の怒りとか悲しみがマジしんどい」(41歳・その他)

心持ちの変化としては、30代よりもラクになった、こだわりが薄れてきた……など、さまざまでした。たくさんの経験を通じて感情移入の幅が増え、「涙もろくなった」なんて声も聞かれました。

 

以上、40代女性が「30代とここが違う」と感じていることについてお届けしました。

体質、外見、睡眠などの変化を実感している人が多く見受けられました。

個人差はあっても“加齢”という同じ悩みを抱えるようになるのが、40代。

今、まさに30代の方にとっては、不安になる回答があったかもしれませんが、身近な相手や遠くの誰かと互いの弱みに共鳴しながら語り合えるのも、この年代の強みです。

「変化を見て見ぬふりしてがんばる」のではなく、「変化と向き合って、明日のことも考えながらゆるく暮らして働く」のさじ加減を探っていきたいですね。

 

【参考】

高齢者の睡眠 - 厚生労働省 e-ヘルスネット

「更年期症状・障害に関する意識調査」について – 厚生労働省

北川和子
北川和子

自治体HP、プレスリリース、コラム、広告制作などWEBを中心に幅広いジャンルで執筆中。『kufura』では夫婦・親子のアンケート記事やビジネスマナーの取材記事を担当している。3児の母で、子ども乗せ自転車の累計走行距離は約2万キロ。地域の末端から家族と社会について日々考察を重ねている。

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