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みんなが婦人科検診で一番嫌なのは?「マンモ」の他にもハードルが高い検査が!苦手な理由や、改善して欲しいことも

女性ならではの症状や疾患を検査する婦人科検診。子宮頸がん検査やマンモグラフィーなど種類は色々あり、20代以上の女性は定期的に受けた方が良いとされています。

しかしながら、行くべきと分かっていても検査は楽しいものではありません。世の中の女性たちは婦人科検診に関してどんな風に考えているのでしょうか?定期的に行っているのでしょうか?

今回『kufura』では、20~50代の女性134人にアンケートを実施。世間の婦人科検診事情について聞いてみました。

3年以上、婦人科健診を受けていない人が多数!

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まず「婦人科検診(乳腺なども含む)にどのくらいの頻度で行きますか?」と質問したところ、以下のような結果に。

1位 3年以上行っていない・・・46.3%(62人)

2位 年に1度・・・20.9%(28人)

3位 2年に1度・・・16.4%(22人)

3年以上婦人科検診に行っていない人が約半数という結果に! みなさんやはり、検診に行くことに抵抗があるのでしょうか?それとも特に不調を感じていないため、先伸ばしにしてしまってる……?

厚生労働省では子宮頸がん検診を20歳以上で2年に1回、乳がん健診は40歳以上で2年に1回を推奨しています。日本全国のほとんどの自治体では、無料、もしくは一部の自己負担で子宮頸がん検診や乳がん検診を受けることが出来ます。

海外生活が長かった筆者が日本に住んでいて一番ありがたいなあと思うことは、ちゃんとした医療や検査が低価格で受けられることです。

忙しかったり面倒だったり、行きたくなかったりはしますが、ぜひ婦人科検診を含む定期検診はもっと活用して欲しいものです。お勤め先や、加入する健康保険組合等でもさまざまな検診を実施している場合がありますので、ぜひご確認ください。

婦人科検診で1番嫌な検査は……

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続いて「婦人科検診(乳腺なども含む)で、嫌な検査は何ですか?(複数回答可)」という質問に対する回答は以下の結果になりました。

1位 マンモグラフィー・・・14.9%(20人)

2位 血液検査・・・3.7%(5人)

2位 おりもの検査・・・3.7%(5人)

マンモグラフィーがダントツの1位!

マンモグラフィーを受けたことがある方なら分かると思います。痛いですよね! 胸を引っ張って潰して圧迫した状態で撮影するのですから、痛くて当然なのですが……。「そんなに伸ばされたら胸が垂れちゃうのでは!?」とも思いますし。楽な検査ではありませんよね。

ちなみに3位は「乳腺エコー検査」、「子宮頸がん検査」、「子宮頚部内診」がそれぞれ3.0%(4人)という結果に。マンモグラフィー以外の結果は大差ありませんでした。

筆者は子宮系の検査も、痛みはなくとも慣れない感覚が苦手です……。

マンモグラフィーが堂々の1位に……。

婦人科検診が「もっとこうだったらいいのに!」

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「好き」という方はほとんどいないであろう婦人科検診。みなさん、どう改善されたら受けやすくなるのでしょうか……?

痛くないようにして欲しい!

「痛みがなく検査できたらいいのにと思います」(39歳女性/その他)

「痛いのでスキャンみたいに簡単になってくれたらありがたい」(43歳女性/その他)

「全てエコーのような痛くない恥ずかしくない検査にして欲しい」(58歳女性/総務・人事・事務)

アンケートの結果、「痛いのが嫌」という声はとても多かったです。マンモグラフィーを始め、婦人科の検査は多かれ少なかれ、痛いものが多いですよね。

検査ということで、ただでさえ普段より緊張もしているため、痛みにも敏感になってしまう気がします。

痛くなかったらもう少し婦人科検診のハードルも下がるのに……と思いますよね。

子宮体がん検診が痛いという人も。

女性医師がいい

「婦人科の内診は、出産経験があっても恥ずかしいものです。女性の医師が専属でいてくれたらいいと思います」(54歳女性/その他)

「女性の医師のいる病院が少ない」(27歳女性/その他)

「検査の時は、女性医師の人が必ず行うようにしてくれると、行きやすい」(48歳女性/営業・販売)

続いて多かったのは「女性医師がいい」という声でした。やはり、同じ体を持っている女性に診てもらいたいというのは、多くの女性の本心のようです。

検査とはいえ人前で下着を脱ぐのは抵抗があるものですから、それが異性ならなおさら……。“担当が女性医師”と聞いた時の安堵感は大きいですよね。

男性医師も女性医師も関係なく、名医ならいいという声もありました。

マンモグラフィーが痛すぎる!

「マンモグラフィー検査が痛すぎて胸が潰れそう。痛さを軽減して欲しい。男性技師だと恥ずかしい」(45歳女性/その他)

「マンモグラフィー検査がもっと痛くなければいい。科学技術の進化でもう少し痛くないようにならないものか」(54歳女性/その他)

次いで多かったのが「マンモグラフィーが痛くなければいい」という声でした。マンモグラフィーは本当に痛いですよね。痛くなければ、もう少し検査を受けるハードルも下がるのですが……。

生理前など、胸が張っている時期は一層痛い場合もあるとのこと。タイミングを選べる場合は、そのような時期を避けるのも対策のひとつかもしれません。筆者の場合はそのようにしたら痛みが少し軽減されました。

ちなみに、最近話題になっているのが“痛くない”乳がん検診「ドゥイブス・サーチ」。

この方法は、乳房を挟むことなく機械に横たわるだけのMRI検査なので、痛みはありません。「痛み」が原因で、乳がん検診を避けている人は、お近くの病院でこの検査が受診できないかなど、一度調べてみるのもいいかもしれません。

他にも「恥ずかしい」「敷居が高い」など

「血液、唾液、尿等で痛みなく、すぐに分かるようになってほしい。簡単になってほしい。とにかく病院が苦手で怖い」(50歳女性/学生・フリーター)

「性交経験がまだ無いので婦人科検診自体に抵抗があり敷居の高さを感じています」(30歳女性/その他)

「気軽に行けたらいいなと思う。どうしても敷居が高く感じる」(24歳女性/その他)

「もう少しプライバシーを配慮した診察をしてほしい」(40歳女性/その他)

すべての検査は楽しいものではないですが、婦人科検診は特にすごくプライベートな部分の検査をする訳ですから、心身ともに負担が大きいのは確かです。

喫茶店に行くように気軽に……とまではいかなくても、もう少し心穏やかに受けられるようなものに進化してくれたら、とてもありがたいですね。

40代以降は年1回の検診は心がけたいものです。

「痛い」「つらい」「恥ずかしい」……いろんな意見がありました。これらが少しでも改善されていくと、もっと気軽に婦人科検診に足を運ぶことができそうですね。

とはいえ3年以上検診をしていないという方は、この機会に久しぶりに検診に行ってみてはいかがでしょうか。

まなたろう
まなたろう

秋田生まれ。高校卒業後ドイツの大学の舞踊科へ。以後、海外を10年以上放浪し、現在は東京在住。ライターの他、ヨガインストラクターや振付家などもしている。

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