髪型が似合ってない、と思ってる人の多くは「似合ってるのに、気にいってない」
null「似合う髪型」というと、ほとんどの人は、顔や髪質に似合っていることを指すと考えます。
でもそれは「似合う」のほんの一部。どんなに顔型や髪質に似合っていても、そのスタイルが自分の気持ちに合っていなければ「しっくり」はきませんよね。
これは「似合う服と好きな服は違う件」とよく似ています。
加えていうと「似合う」には日頃のスタイリング方法も関係します。乾かすだけで精一杯なのか、「巻く」ことも「結ぶ」ことも選択肢にあるかどうかによって、変わってくるのです。
似合う髪型は常に変化する
美容師さんがお客さまからよく聞かれる質問ナンバーワンは「私に一番似合う髪型はどんな髪型ですか?」だそう。
でも、似合う髪型は常に変化してるんです。今の自分は「こう見られたい」「こんな風には見られたくない」という気持ちや、「ブローする時間があるかないか」などの生活パターンなどによって「似合う」はいつも変わっていくものだから。
美容院で「おまかせ」と言ってはいけない
null美容師さんは髪のプロですが、エスパーではありません。
顔型や髪質に似合う髪型はわかっても、年齢を重ねていくにしたがって変化する「今の私の気持ち」や、子どもや家族との生活事情、職場での私の立ち位置や役割までは、わかりませんよね。
だから、一番大事なことは「気持ちを含めた、今の自分の状況」をきちんと伝えること、なんです。
美容院で何を伝えれば「しっくりくる」髪型になれるのか
美容院のカウンセリングは、病院の問診と同じ、と考えてみてください。自分の状況を伝えずして、最適な治療なし、ですよね。
では具体的に、何をどう伝えるのがいいのでしょう。
1:なりたい自分のキーワードを伝える
「優しいボブにしてください」と「かっこいいボブにしてください」では、同じボブでも仕上がりは全然違ってきます。
「ボブ」という長さやスタイルを伝えるだけでなく、そこに「気持ちのキーワード」を入れてください。これが「しっくりくる」髪型のためにはとても大切。
「優しそう」「女っぽい」「おしゃれに見える」「疲れて見えない」……今の自分にしっくりくるキーワードはなんでしょう。迷ったら、「今の私は、こんな風に褒められたら嬉しいなぁ」という言葉を探してみるのがおすすめです。
美容院に行く前にぜひ、一度じっくり考えてみてから、サロンに向かってください。
2:物理的な制限を伝える
「結べる長さが必要です」とか「子どものお受験を控えているので、髪色は抑えめに」など、譲れない条件を伝えることは、とても大切です。加えて、縮毛矯正のパーマをかけたことがあるとか、自分で髪を染めています、というのも、パーマやカラーに使う薬剤が変わってくる重要な情報なので、こちらも伝えることを忘れずに。
3:写真を見せる場合は、3枚以上見せる
若い時のように「このタレントさんみたいに!」という気持ちではなくても、理想のスタイルの写真は、髪型選びをとても助けてくれます。
美容師さんも「写真があると、とてもやりやすい」と言いますので、恥ずかしがらずぜひ写真を見せてください。
写真は3枚以上持って行くのがコツ。1枚だけだと、その写真のどこが気に入っているのかが、伝わりづらいからです。またショートやボブは特に、横から見たカットやシルエットが印象を左右するので、サイドやバッグの写真もあるといいですね。
4:普段どんなスタイリングをしているかを伝える
忘れずに伝えて欲しいのが、手ぐしで乾かすだけなのか、ブローをするのか、アイロンで巻くのが得意なのか、普段の自分のお手入れ方法です。
それによっても美容師さんが提案してくれる髪型が変わってくるので、見栄をはらずに(笑)正直に伝えてみてください。
せっかく素敵に仕上げてもらっても、自宅で再現できなければ意味がありませんからね。
美容師さんと気持ちがすれ違いやすいオーダー「軽くしてください!」
null「軽くしてほしい」という言葉は、すれ違いワード、ナンバーワンです。
私たちは「軽く”見せて”欲しい」という意味で使うことがほとんどですが、美容師さんの中には「(物理的に)毛量を減らして、軽くしてあげよう」と思う人もいます。すると「え?こんなにスカスカに……」というくらい軽くなってしまうことに。
「白髪をしっかり隠したい」も危険ワード。私たちは「白髪を”目立たないように”したい」という意味で言ったつもりが、美容師さんは「1本たりとも白髪が見えないように、しっかり染めてあげなくては」と考え、びっくりするほど真っ黒にしてしまうケースも。
白髪には、黒く染めて隠す、明るく染めてぼかすなど、白髪を目立たせない色々な方法があるので、コミュニケーションをしっかりとりたいところです。
いかがでしたか。
多くの女性の悩みを聞いてきた、ヘアアドバイザーだからこそのリアルな提案、納得することが多かったのではないでしょうか。
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