1:しっとり?さらさら?シャンプー選び
nullシャンプー&トリートメントには、しっとり、ツヤツヤ、さらさら、ふんわりなどの表記がありますよね。
基本的には、美容師さんに髪質に合うものを選んでもらうのがいいのですが、自分で選ぶ場合の目安をお伝えしておきます。
【しっとり or ツヤツヤ】
- 保湿成分が髪に残りやすく、乾燥から髪を守ってくれるものが多い。
- クセ毛で広がりやすい人、ダメージ毛や乾燥毛の人などにおすすめ。
【さらさら or ふんわり】
- 保湿成分が髪に残りにくく、髪1本1本が軽くなって、ボリュームが出やすい。
- ボリュームが出にくい人、ネコっ毛の人などにおすすめ。毛量が多い健康毛の人にも。
2:「洗髪」ではなく「洗頭」を意識する
nullシャンプーは髪ではなく、頭皮を洗うものです。
シャンプーのことを「洗髪」といいますが、正しくは「洗頭」とか「洗頭皮」だと思ってほしい。髪を洗うものだと思っていると、髪を傷めてしまいます。
3:湯シャンでほとんどの汚れは落ちる
null38度で2分。ぬるめのお湯で髪を洗ってから、シャンプー剤をつけます。この湯シャン(予洗い)だけで皮脂の汚れの7割は落ちると言われています。
シャンプーの前に湯シャンをしておくとシャンプーの泡立ちもよくなるので経済的だし、髪をごしごしこする必要もなくなるので髪の負担も減ります。湯シャンで頭皮の汚れを浮かせて、それをシャンプーの泡で包み込んで流すイメージです。
湯シャンだけでシャンプーを使わない人もいますが、皮脂量が多い人などは湯シャンだけでは皮脂が毛穴につまりやすくなります。数回に1回はシャンプーを使うようにするといいですよ。また、スタイリング剤は湯シャンだけでは落ちません。
4:シャンプーは耳後ろで泡立てて
nullシャンプーを泡立てようと、髪をごしごししすぎると傷みます。それを防ぐには、事前に髪をしっかり濡らしておくこと(上記3、参照)。そして、比較的毛量が多くて、普段摩擦しにくい(つまりダメージを受けにくい)耳後ろの毛(根元のほう)あたりで泡立てること。
5:シャンプーはうつむかない
nullシャンプーをしているときは、できるだけあごを上げるといいです。うつむくと、顔や首にたるみが出やすくなるから。
6:トリートメント前は水気を切る
nullびしょびしょの髪にトリートメントをつけても、水分で飽和した髪には浸透しません。手で軽くしぼって一度水気を切って。
7:コンディショナーとトリートメントの違い
nullコンディショナーは、髪の表面を油分でコーティングして、きしみをおさえたり、手ざわりをよくしたりする役割があります。トリートメントも同様なのですが、それに加えて、傷んだ部分を補修する役割もあります。さらに、ヘアパックやヘアマスクはとくにダメージが気になるときのスペシャルケアとして使います。
もし、併用するなら、先にトリートメント(やヘアパック・ヘアマスク)をして髪に働きかけ、そのあとにコンディショナーでコーティングを。
“頭皮を洗うこと”を意識し、普段摩擦しにくい場所で泡立てる……など、今日から実践できるポイントばかりでしたね。日々のシャンプーで髪へのダメージが減らせるよう、早速トライしてみてください。
次回は、「あれ……白髪が出てきたぞ」という方必見の、正しい処理の仕方をお送りします。
イラスト/coccory
佐藤友美(さとゆみ)
ライター・コラムニスト。1976年北海道知床半島生まれ。テレビ制作会社のADを経てファッション誌でヘアスタイル専門ライターとして活動したのち、書籍ライターに転向。現在は、様々な媒体にエッセイやコラムを執筆する。 著書に8万部を突破した『女の運命は髪で変わる』など。理想の男性は冴羽獠。理想の母親はムーミンのママ。小学4年生の息子と暮らすシングルマザー。
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