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【妻に聞いた】「夫の不機嫌」をめんどうに思う妻は7割!どう対応してる? 根本にある原因は?

人から人に伝染する「不機嫌」。生活をともにする配偶者の不機嫌が、自分の機嫌に影響することもありますよね。

相手の機嫌に揺さぶられて、家庭の中に不機嫌が充満する日もあるかもしれません。

『kufura』編集部が、既婚女性68人にアンケートを実施したところ、49人(72.1%)の女性が「夫の不機嫌を面倒だと感じることがよくある(32.4%)/ときどきある(39.7%)」と回答しています。

妻が「面倒だ」と感じる夫の不機嫌な態度として、以下のような回答が寄せられました。

  • 無視/聞こえないふり
  • 口調が強くなる
  • しかめ面
  • 小言を言う
  • 家事・育児をしなくなる
  • 妻の言動を否定する

どうしてこのような態度になるのか、妻から見た夫の不機嫌の理由や、対処法について質問しました。

妻から見た「夫の不機嫌の理由」は?

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妻が考える、夫の不機嫌のよくあるきっかけや理由については、以下のような回答が寄せられました。

(1)仕事の疲れ

「仕事のイライラを家に持ち込む」(53歳/その他)

「仕事などの不満を家の中で態度に出す」(28歳/主婦)

(2)妻から夫への注意・指摘

「何かを注意すると、ふてくされがちになる」(44歳/主婦)

「家事などお願いしても、機嫌悪いとちゃんと返事しなくてイラっとする。夫は、家ではのんびりしたいから」(45歳/主婦)

(3)自分の思い通りにならない

「“子どもより自分”の人だから、構ってもらえないとすぐに不機嫌になる」(38歳/主婦)

「自分の思い通りに人を動かしたいから」(59歳/総務・人事・事務)

(4)生活の不満を抱えている

「夫は何かを語っているのだが、発声が不明確なので、聞き返すと、不機嫌になり“もうええ”と怒り出す。高齢になり、自分で自分の行動が難しくなってきたので、他者に八つ当たりするのか? 年齢を自覚すべきかも」(66歳/主婦)

「夫は、基本的に他人のせいにするので、不満がたまると思います」(36歳/主婦)

不機嫌の理由は、疲れ、不満、甘え、いらだちなどさまざまな理由がありそうです。少数ながら「夫は常に不機嫌」という回答も含まれていました。

仕事の状況やその日の体調、周囲の人たちの機嫌によっても、機嫌悪化のスピードは異なるのかもしれません。

今回のアンケートと同じタイミングで、男性に対しても配偶者(妻)の不機嫌に関するアンケートを実施(結果は後日公開)しています。夫の不機嫌の理由は仕事の疲れに関する回答が多く、妻の不機嫌の理由は家事・育児・仕事の疲れに関する回答の割合が多くなっていました。

「夫の不機嫌」にどう対応する?

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続いて、夫が不機嫌になったときにどんなふうに対応しているのか聞いてみました。5つの対応方法が寄せられました。

(1)適当にやり過ごす

「お互いさまと思って適度に流すのが良いのかなと思います」 (44歳/主婦)

「仕事での不満があるとき。私には大抵本人にも悪い所があると感じますが、言っても納得しないので、大変だったねと言ってやり過ごします」(36歳/主婦)

(2)少し離れる

「家庭の空気が悪くなる。なるべく近づかないようにして自分がイライラしないようにしている」(40歳/主婦)

「別の部屋に移動するとよい」(29歳/主婦)

「夫が疲れてしまったときに、いつも不機嫌になる。機嫌が悪いオーラがプンプン漂っているので、なるべく1人にさせてあげている」(36歳/主婦)

(3)放っておく

「突然わけも分からず不機嫌になるので、気にしないようにしています。こちらまで不機嫌になったら夫の感情で左右されてるみたいで悔しいので」(29歳/総務・人事・事務)

「どうせ仕事のことだろうと思うから放っておくしかない。でも、放っておけば労りがないとか女は楽だとか文句を言い出す。うっかり聞いたりすれば女にはわからないと文句を言われる」(68歳/総務・人事・事務)

(4) 話を聞く

「我慢する。いいことを言う、きちんと話を聞く」(33歳/総務・人事・事務)

「勝手に機嫌が悪くなったときは、理由を聞く」(40歳/総務・人事・事務)

(5)冷静に指摘

「“あなたの不機嫌で食卓全体が不機嫌よ”などといって、本人が大人になるのを誘導して改善しようとしています」(34歳/広報・宣伝)

夫の不機嫌については「さらっと流す」「放っておく」「受け止めて和らげる」などの対応法が寄せられました。「自分も機嫌が悪くなるから、お互い様」という回答もありました。

 

以上、今回は妻から見た夫の不機嫌に関するアンケートをご紹介しました。

職場から家庭に、家庭から職場や社会に、そしてインターネット空間へと不機嫌は巡り巡っていくもの。誰かの不機嫌をダイレクトに浴びることで、自分のネガティブな感情が刺激されやすくなります。

家庭の中で不機嫌が拡大しないよう、夫婦それぞれが自分の機嫌回復術を確立しておけるといいですね。

次回は、夫から見た妻の不機嫌について掘り下げていきます。

北川和子
北川和子

自治体HP、プレスリリース、コラム、広告制作などWEBを中心に幅広いジャンルで執筆中。『kufura』では夫婦・親子のアンケート記事やビジネスマナーの取材記事を担当している。3児の母で、子ども乗せ自転車の累計走行距離は約2万キロ。地域の末端から家族と社会について日々考察を重ねている。

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