フルタイムの女性は「帰宅後の夕食」が悩みの種だった…!
フルタイム女性の悩みは、「料理」「時間」「家事」「夫の協力」「職場の理解」の5つに集約されていました。たとえ職種が異なっていても、家庭運営にまつわる悩みには、共通する点が多いようです。
中でも最も多かったのが、料理についての悩みです。
「とにかく時間が足りなくて、ご飯が適当になってしまう」(40歳/営業・販売)
「遅番をやらないといけないので、夕飯を家族と食べられない」(46歳/営業・販売)
「残業が続くと夫にご飯を用意してもうことになって申し訳ない」(30歳/総務・人事・事務)
「遅く帰ったとき、家事をするのが大変。旦那は料理はしてくれないので」(27歳/その他)
「晩ご飯のバランス。時間がないからきちんと作れない」(38歳/兼業主婦)
本当はおいしく食べたい晩御飯なのに、時間に追われて適当になってしまうという声が多く集まりました。また、育ちざかりの子どものために手作りのメニューを用意できないことで、後ろめたさを感じている女性もいるようです。
1日24時間じゃ足りない…!「時間がない」と悩む女性も
料理と同様に多く集まったのが、「時間がない」という回答です。
「自分の時間がない」(30歳/総務・人事・事務)
「時間にいつも追われている」(48歳/営業・販売)
「とにかく時間がないこと。どちらも中途半端になってしまう」(24歳/総務・人事・事務)
「帰宅後に食事の準備に取り掛かるので、子どもにはテレビを見せて待たせることになり、あまり遊んであげられない」(32歳/その他)
せっかく終業時間までに仕事を終えても、結局、家事に時間が搾り取られてしまうという感覚に疲れている女性が多いと推測できます。
完ぺきな育児やハウスキーピングはまるで夢!? 「家事が追い付かない…」
続いて、家事の負担に悩んでいる女性の声も多く集まっています。
「年齢を重ねるごとに家事が負担となっている」(56歳/総務・人事・事務)
「どうしても休みの日に家事を片付けないといけないので、疲れてしまい、寝てしまったりすると、できなかった家事を見てイライラしてしまう」(39歳/営業・販売)
「くたくたで帰ってきても、掃除、洗濯、料理をやらされること」(63歳/その他)
「1日のうち、仕事にかける時間が大半なので、家事や育児にかける時間がとれない」(47歳/主婦)
「掃除が週に一度くらいしか本格的にできない」(40歳/その他)
「家庭の掃除が行き届かない」(54歳/公務員)
キレイな部屋を真空パックして翌週に持ち越すことはできません。暮らしていればホコリがたまるし、洗濯物は山となり、誰かがキレイにしてくれるのを今か今かと待っています。
雑誌やSNSで見る、美しい部屋と丁寧な暮らし。それは、多くの家事の努力の上に成り立つものなのです。
夫がもう少し家事をしてくれれば、もう少しラクになれるのに…
これまでご紹介した働く女性の「料理」「時間」「家事」にまつわる悩みは、家庭で夫が一緒に担ってくれたら、ある程度解消されるものかもしれません。ですが、夫の協力がないこと自体が悩みとなっている女性も……。
「男性は家事一切協力しないので体力&時間的にキツイ」(38歳/総務・人事・事務)
「家族の理解ある協力にムラがある」(69歳/その他)
「旦那が協力的じゃない」(46歳/その他)
一方で、こんな声もありました。
「夫が家事をするのでそれほど困っていない」(53歳/総務・人事・事務)
日本の多くの職場では、女性より男性の管理職の割合が圧倒的に多く、男性の責務が重くなり、勤務時間が長くなる傾向があります。「家事を必要とする時間に夫が帰宅できない」という家庭が多いのかもしれません。
急な休みがとりにくい…職場環境に悩む声
そして、育児中の女性からは、職場の理解に悩む声も聞かれました。
「子どもが病気のときの急な休み」(35歳/デザイン関係)
「家庭の用事で仕事を休むのが難しい職場環境」(47歳/総務・人事・事務)
育児中には自分のためでなく、子どものため、家族のために休まなければならない状況が多く訪れます。
休みをとりにくい職場の場合、休み明けに肩身の狭い思いをしている方も少なくないでしょう。
今回は、仕事と家庭の両立に悩むリアルな女性の声をお届けしました。
どちらか一方に力を入れれば、もう一方がおろそかになる……というジレンマを抱えている女性は多いのではないでしょうか。
フルタイムの仕事と家庭を両立していくためには、かなりの労力とコストを要します。もう少しそのハードルが低くなれば、政府が望むところの“女性活躍”の活路が開けるのかもしれません。