1:理解して“わかる”
nullわかるの英訳は聞かれるとまず最初に出てきそうなのが“understand”です。理解する、という意味があるので確かにわかると訳せます。
意外にも、understandと同等の意味になるのが“see”という単語。見る・会うなどと訳されることも多々ありまが、「私の言っていることがわかりますか?」と述べたい時は“Do you see what I mean?”が最もナチュラルな表現です。
2:経験的に“わかる”
null経験を通して新たに分かったことに対しては、見つけるという意味の“find”を使います。
「彼女はとても仕事がデキることがわかった」の訳は“I found (findの過去形) she is an ace at work.”となります。直訳すると彼女は仕事がデキることを私は見つけた、という意味になりますが、意味としてはわかるが最も近いニュアンスです。
3:見分けて“わかる”
null「AとBの違いがわからない」という見分ける時のわかる、は教えるの“tell”や認識するの“recognize”を使います。“I can’t tell (recognize) the difference between A and B.”
AとBの違いが教えられない=違いが分からない、と解釈できます。understandを用いても間違いではありませんが、その場合はAとBの見分けはつくが何故違うのか理由がわからない、というまた違ったニュアンスになる可能性もあります。
以上、今回はわかったつもりでわかっていない英単語“わかる”の使い分けをご紹介しましたが、いかがでしたか?
言いたいことの本質を探っていくと、自動的に何の英単語が最も正しいか理解できます。しかし、英語に慣れるまでは間違いやすいのも事実。
日本語で頻繁に使う言葉こそ、細かなニュアンスの違いを考えて、英語を当てはめていくと良いでしょう。
2015/12/9 BizLady掲載
執筆/井上エリ