1:勉強を始める前に、語学習得の目的を明確にする
何かを始めるためには、まずはゴールを設定しておくことが重要です。目指す場所が曖昧なままだと、途中で諦めてしまいがちになるのです。とくに語学勉強については、“語学習得”と言っても実際にどの程度のレベルなのか、何のために必要なのかを考えましょう。
例えば、外資系企業への転職のために語学習得したいと考えている人は、会社が提示するTOEIC/TOEFLのスコアを目標にすれば分かりやすいですよね。
実際に外国人と会話をしてコミュニケーションをとりたい人は、TOEIC/TOEFLの勉強ではなく、会話を目的としたリスニング・スピーキング力を伸ばす勉強法が必須です。
同じ語学勉強と言っても目的に応じて方法は異なるので、まずはゴール設定をしてくださいね。
2:CD付きテキストブックを使って、とにかくシャドーイング!
語学習得のためにはとにかくその言語に、耳も口も目も慣らすことから始めましょう。慣らす段階では、単語や文章の意味を完璧に理解できていなくてもOK。まずはアルファベットという文字自体を脳に慣らすことで、入り口が大きく開かれます。
そのためには、CD付きのテキストブックを購入し、文章を目で追いながら耳で聞き、シャドーイング(聞こえてきた音声の後に続けて発話すること)します。
シャドーイングこそ、語学力アップに欠かせない勉強法の一つです! 耳で聞いて目で文章を追っているだけだと、分かった気になって終わってしまいがち。実際口に出すことで脳にインプットされ記憶しやすく、聞き耳を立てて音を拾おうとするのでリスニング力アップにも有効です。
3:文法よりも豊富なボキャブラリーが功を奏す
TOEIC/TOEFLなどの資格取得を目的としている人や、文学などを学びたいと考えている人にとっては文法は重要。しかし、会話やコミュニケーションを目的とする場合、文法はほとんど不要です。
それよりもボキャブラリーをとにかく増やすことに注力した方が、ネイティブスピーカーと会話をする時や海外旅行に行った時に、実際に“使える言語”となります。
言語は単語の連なりなので、その順番がバラバラでも単語さえ出てくれば伝えることができるのです。逆に文法がわかっているけれど単語が出てこないと、元も子もなく会話は終了してしまいます。
ボキャブラリーというのは誰かに教えられて増すものでもなく、ひたすら暗記が必要です。日常の中でよく口にする日本語をピックアップし、徐々にボキャラブラリーを増やしていくましょう。
以上、実践で使える英語を身につける勉強のコツ3つでしたが、いかがでしたか?
語学勉強ほど継続力が必要なものはありません。日本語でさえ間違えてしまうのですから、第二言語となればなおさらですし、時間がかかるのも当たり前。すぐに自分自身に結果を求めるのではなく、楽しみながら継続させることを前提に、学習に取り掛かってくださいね。
時間も根気も必要ですが、それだけ得られるものも大きいので、今年こそ語学勉強を始めてみてはいかがですか?
2017/1/13 BizLady掲載
執筆/井上エリ