【材料】(2人分)
スパゲッティー(1.7mm)・・・200g
しょうゆ・・・大さじ2
パスタのゆで汁・・・200ml
にんにく(すりおろし)・・・小さじ1
ツナ缶・・・2缶(1缶70g)
マヨネーズ・・・大さじ4
大葉・・・4枚
刻みのり・・・適量
【作り方】
(1)パスタをゆでる
パスタは表示時間より1分短くゆでます。今回は7分ゆでのパスタなので、6分ゆでます。
(2)焦がしじょうゆを作る
パスタをゆでている間にソースを作りましょう。フライパンを強火にかけ、しょうゆを入れて沸騰させます。パスタのゆで汁200mlを準備しておき、しょうゆが完全に乾いて煙が出てきたら、ゆで汁を一気に入れて焦げたしょうゆを溶かします。ここで一度火を消してください。
「しょうゆが完全に乾いて煙が出てくるまで待つのがポイント。ただし、この時間が長すぎると焦げて苦くなるので注意してくださいね」(以下「」内、小野さん)
(3)ソースを作る
(2)のフライパンににんにく、オイルを切ったツナ缶を加え、再び強火にかけ、沸騰したらソースのベースが完成です。さらにここに水適量(分量外)を加えて水分量を調整します。
「ツナ缶はしっかりオイルを切ってから入れましょう。普段はゆで汁で水分量を調整しますが、今回はしょうゆで塩気がしっかり利いているので、ゆで汁ではなく水で調整します」
(4)パスタにソースを吸わせる
1分短くゆでたパスタをフライパンに入れ、パスタにソースをたっぷり吸わせましょう。再度、水適量(分量外)を加え、水分が飛びすぎないように水の量を調整します。ゆで汁が少し残っている状態でマヨネーズを加え、弱火にして味見をします。
「ちょうどいい塩加減なので、これでバッチリ! もし水を入れ過ぎるなどして薄味になってしまったら、塩で調整してください。また辛いのが好みの人は、粗挽き黒こしょう、一味唐辛子、わさびなどを入れてもいいですね。加える時はマヨネーズと同じタイミングでOKです」
(5)できあがり!
皿に盛り付け、ちぎった大葉と刻みのりをトッピングしたら完成です。大葉は手でちぎるので、包丁は一度も使いませんでした!
作る様子を側で見ていましたが、なんといってもこのスピーディーさがたまらない! さらに包丁を使わない潔さもありがたい。今年は特に暑いので、パパッと作って食べられるのはうれしい限り。
ひと口食べると、濃厚なツナマヨ味に、焦がしじょうゆがふわっと香ばしく香ります。爽やかな大葉と刻みのりの風味もいいアクセントに。いわゆるツナマヨ味と違って、ほのかな焦げた風味がワンランク上の大人のツナマヨパスタに格上げしています。少ない食材で簡単に作るからこそ、焦がしじょうゆを作るあのひと手間が、このパスタのキモなんだと小野さんの心意気が伝わってきました。
「焦がしじょうゆは他の料理にも応用できるので、作り方を覚えておくと便利ですよ。ちなみにバターを入れてもおいしいです!」
実際に作ってみたところ、焦がしじょうゆ作りは大成功! 初めて作る時はちょっと不安になりますが、しっかり乾燥して煙が出るまで、グッと待つのが成功のポイントです。ゆで汁をジャッと入れると焦げたしょうゆの香ばしい香りが漂います。私は水分量はちょうどよかったので追加で水をほぼ足さなかったら、濃いめの味に仕上がりました。水は味を薄めるためでもあるので、好みの味になるよう調整してみてください。
夏休みで小学生は給食も休みになり、子どものお昼ごはんに悩むママパパも多いのではないでしょうか? そんな時こそ、このパスタの出番。ちょっとワンランク上のツナマヨ味だから、大人も子どもも満足すること間違いなし! 忙しい日のお昼ごはんに、ぜひ試してみてください。
取材・文/岸綾香
東京都千駄ヶ谷にあるイタリア料理店『Bistro Coco 路地裏』のオーナーシェフ。提携農家の産直有機野菜や無農薬野菜、地元から直送される父親が釣り上げた魚介類、鹿や熊のジビエなど、鮮度のよい食材にこだわる。イタリア料理、フランス料理を中心に料理長としてのキャリアを積み上げ、店舗立ち上げやメニュー開発などを多数経験。ソムリエの資格も持つ。kufuraの料理動画『プロが教える本格パスタレシピ』も大人気。