モノを置く場所を工夫すれば家事がラクに
北村さんによると、片付かない場所ワースト3はキッチン、クローゼット、リビング。まずはキッチンの片付け術をご紹介します。
キッチンは道具の種類も多様で、モノが多くなりがち。収納する際は、以下の基準で置きましょう。
A:軽くて、あまり使わないもの
B:よく使うもの
C:コンロに近いので、フライパンなど
D:シンクに近いので、深鍋など水を入れて使うもの
E:重くて、あまり使わないもの
グッズを使いやすい位置に置くことで、取り出す手間・片付ける手間が減ります。
また、子どもたちに家事を手伝ってもらえると、効率がよくなります。例えば食事中に「ママ、フォークちょうだい!」と言われて取りに行っていると、自分はゆっくり食べられない……なんてことになりがち。
そこで北村さんがおすすめするのは、ファミレスのように、スプーンやフォーク、箸をトレーに入れておくこと。
その他、よく使うものは子どもたちが取り出しやすいように、あえて出しっぱなしにするという工夫をしているそうです。
キッチンまわりの掃除で、もうひとつ北村さんがおすすめするのは、食洗機で洗面道具も洗ってしまうこと。歯ブラシ立て、石鹸置きのお皿など、洗うのが地味に面倒なグッズも食洗機任せにすれば時短につながります。
クロゼットは、子どもたちが自分で服を取り出せるようにする
慌ただしい朝、子どもの服を取り出して、着せて……としていると、バタバタしますよね。
そこで、子どもたちが自分で簡単に取り出せるように収納しましょう。ポールを子どもの腰の高さから目の高さにかけて配置し、服をハンガーにかけて選べるようにするのです。
引き出しには、アイテムごとに分けて収納します。ここでのポイントは、ゆとりを持って収納すること。ひとつアイテムを取ったら違う服もついてきてグチャグチャに……という事態を防ぎます。
北村さんは、春服&秋服、冬服、夏服の3シーズンにわけて収納しているそうです。Aには、シーズンオフの服を。Bはシーズン中のトップス、Cは下着・靴下・ボトムス、Dに春・秋服を入れましょう。
子どもたちが届くDのエリアに上着を入れることで、「ママ、服とって!」がなくなり、負担が軽減できます。
子どもたちが“自分でできる”ことを増やす
子どもが“自分のことは自分でする”工夫は、他にもあります。
北村さんはリビングに、いつでも冷たいお茶が飲めるコーナーを作っているのだそう。ポットと一緒にカップを置いておくのです。
それまで、子どもたちがお茶を飲むときは、冷蔵庫のドアポケットに入っているお茶をとれずに「とって!」とお願いされていたそうですが、子どもが届く位置にセットしておくことで、好きなときに飲めるようになりました。
幼稚園・小学校からのプリントも、専用スペースを作ろう
子どもが幼稚園や小学校が持って帰ってくる“プリント”も、管理をラクする方法があります。
“必ずチェストの上に置く”というルールをつくるのです。低年齢のうちは、置くだけからスタート。大きくなったら、「提出の必要があるもの」「読むだけでいいもの」に分けて置いてもらいます。
ハンコなどを用意しておき、チェスト上で全てが完了するようになると、「面倒くさい……」から解消されます!
以上、子どもたちが“自分のことを自分でできるようにする”工夫でしたが、いかがでしょうか?
子どもたちからの細々とした「ママ、お願い!」が減ると、家事などを中断されることがなくなり、ぐっと快適になるはず。
子どもの教育にもよいので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。
2017/4/15 BizLady掲載