結婚・出産のタイミングで…
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「結婚して将来を考えたから」(35歳男性/総務・人事・事務)
「結婚して子どもが産まれて教育資金を貯めたいと思った」(48歳男性/公務員)
「出産して親になったこと。子どものために貯めようとスイッチが入った」(44歳女性/主婦)
「子どもが医学部に行きたいと言ったことがきっかけです」(48歳女性/主婦)
今回のアンケートでまず多かったのは、結婚や出産などおめでたいライフイベント。やはり自分のためだけではモチベーションは続かず、「誰かのために自分がやらなきゃ!」という強い使命感が貯金の原動力になるのかもしれませんね。
マイホームのため…
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「家を購入してから」(55歳男性/コンピューター関連技術職)
「家を建てようと思ったとき」(44歳男性/営業・販売)
「注文住宅を買うと決めたため」(35歳女性/会社経営・役員)
物欲方面では“住宅”を挙げる人がちらほら。マイホーム購入は物件を手に入れること自体が目的なのではなく、家族との幸せな暮らしを実現するための手段のひとつ。やはり大切な人の笑顔は貯金への強力なモチベーションとなるようですね。
将来への不安があったため
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「増税など、老後の生活を憂いたため」(56歳男性/営業・販売)
「年金問題で将来の安心のために小額でもいいから堅実に貯めようと貯金スイッチが入りました」(47歳男性/コンピューター関連技術職)
「老後資金が2,000万円以上ないと厳しいと言われているので必死に貯めた」(48歳男性/営業・販売)
“〇〇がほしい”といったポジティブな動機だけでなく、年金など将来への不安から貯蓄に駆り立てられた……という声も。貯金のモチベーションが湧かないという人は、老後の生活費をシュミレーションしてみるのもひとつの手です。
トラブルに見舞われて…
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「家庭内別居。最終的には正式離婚できた」(51歳女性/営業・販売)
「モラハラ夫と離婚した後、裁判を起こされたから」(53歳女性/総務・人事・事務)
「乳がんを患い、人間というのはいつ死んでもおかしくないんだなと思い、物への執着が減ったのが転機だったと思います。車は乗り換えなくなったし、ブランド物は買わなくなりました」(56歳女性/主婦)
「妻の投資の失敗を機に。老後のたくわえが一気に減って危機感が大きくなった」(57歳男性/コンピューター関連以外の技術職)
「失業してお金がないときにどれだけ節約できるかトライしたことがあるから」(41歳男性/その他)
結婚や出産とは逆にさまざまなネガティブな出来事が貯金へのターニングポイントとなったという人も。災い転じて福となすといいますか、アクシデントに見舞われたとき、ただ不幸を嘆くのではなく、そこから這い上がってマイナスをプラスに転じるメンタルの強さは見習いたいものがありますね。
仕事が忙しくなったから
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「ダブルワーク。どんどん貯まるようになって楽しかった」(55歳女性/その他)
「急に仕事が忙しくなり、1年で1,000万円以上貯まってました」(57歳男性/その他)
「転職。転職して給料が上がり生活に余裕ができたので貯金スイッチが入りました」(22歳女性/フリーター)
何かがきっかけになったというより、がむしゃらに働いているうちにいつの間にか貯金が増えていたとの声もありました。たしかに、激務に追われていると散財する暇もなく貯金が増える一方というのも至極当然。まさに、稼ぐに追いつく貧乏なしってやつですね。
特にきっかけはなく何となく…
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身も蓋もない話ですが、実は今回最も多かったのはこの種の声。
「もともと貯金が好きだった。30歳過ぎて投資を始めてから更に増やすことを目指していた」(59歳女性/総務・人事・事務)
「昔から貯金体質でためるのが苦にならない」(49歳女性/総務・人事・事務)
「元々あまりお金を使わない人間なので働き出した頃から何も考えず毎月自然と貯金していたら貯まっていました」(42歳男性/その他)
「それとなく毎月の給料やボーナスを貯金していたら貯まっていきました」(49歳男性/コンピューター関連技術職)
「普通にやっていたら貯まった」(50歳男性/その他)
「会社員になって、毎月の積立額を決めて、別通帳に入金されるようにしている」(48歳女性/営業・販売)
ナチュラルボーン貯蓄家たちの声に、生粋の浪費家の筆者などは思わずため息。普通にやっていたら貯まっただなんて、筆者が普通に暮らしていたら貯金が増えるどころか、最近の物価高の影響もあって目減りしてしまうのですが……。
ただひとつヒントになるのは、最後にご紹介したコメント。積立預金の口座をもち、そこに毎月一定額が自動的に入る仕組みを作っておけば、自分の意思や能力とは関係なく勝手に貯金は増えていくはずですよね。
ある日、何かをきっかけに突然スイッチが入る……なんてことは稀で、やはり貯金は日々の地道な積み重ねに尽きるのかも……などと筆者は改めて痛感したしだいです。みなさんもぜひご参考にしてみてくださいね。

成人までの人生を受験勉強にささげた結果、東京大学文学部卒業。その後なぜか弁護士になりたくて司法試験に挑戦するも、合格に至らないまま撤退。紆余曲折の末、2010年よりフリーライターの看板を掲げています。