「貯金が1,000万円を超えたのは何歳のときでしたか?」
nullまず、貯金額が大台を突破したときの年齢を尋ねたところ、以下のようなデータが得られました。
20~29歳・・・33票(25.0%)
30~39歳・・・64票(48.5%)
40~49歳・・・30票(22.7%)
50~59歳・・・5票(3.8%)
今回のアンケートでは、30代で到達した人が最も多いという結果に。平均は34.5歳でした。ご自身と比較して、早いと感じましたか? それとも遅い? ちなみに、最年少は“22歳”! 22歳といえば、筆者などは貯金どころか親の脛をかじりながら生きていたものですが(遠い目)。一体、人生においてどういうルートをたどれば、若くしてそんなに貯められるのかと、驚きを禁じえません。
「貯金が1,000万円を超えたときの心境は?」
null続いて、1,000万円オーバーの瞬間の心境についてうかがいました。達成時の年齢とあわせてコメントをご紹介!
「まだまだ通過点」
「26歳。一生働かなくてもいい資産構築が目標なのでまだまだ通過点だと思った」(42歳男性/営業・販売)
「32歳。やっとスタートに立った感覚だった。1億円目指して頑張ろうと思った」(56歳男性/金融関係)
「34歳。もっと投資のことを勉強しなければと思った」(35歳女性/総務・人事・事務)
「45歳。早く2,000万円貯まるように頑張ろう」(59歳女性/主婦)
今回のアンケートでまず多かったのは、1,000万円をあくまで通過点として、さらに高みを目指そうとする声。そういう貪欲な姿勢があるからこそ、比較的早い時期に大台を突破できたのかもしれませんね。臨時収入があると、油断してすぐに散財してしまう筆者にとって、身が引き締まる言葉です。
「とりあえずうれしい」
「36歳。あ、貯まった!……と感慨もひとしお」(36歳女性/その他)
「28歳。数字が上がっていくのが単純に嬉しかった」(58歳女性/主婦)
「30歳。一人暮らしでも頑張って貯められた達成感で、もっと貯金を頑張ろうと思えた」(31歳女性/その他)
「40歳。妻が倹約して貯めてくれたことに感謝」(58歳男性/総務・人事・事務)
大台を突破した瞬間の喜びをストレートに表現する人もいました。預金通帳の数字は、いわば自分の頑張りの証。桁が繰り上がると、やはり「キター!」という感覚が得られるのでしょうか。ああ、いつかは実感してみたい!
「これで●●ができる!」
「29歳。結婚に向けて貯めていたのでほっとした」(53歳男性/コンピュータ関連以外の技術職)
「48歳。子どもの大学進学の準備ができた」(58歳男性/営業・販売)
「39歳。とりあえず子どもの将来は大丈夫かな」(44歳女性/その他)
「30歳。よし、マンション買おう」(58歳女性/主婦)
「42歳。40代のうちに家のローンの繰り上げ返済ができて嬉しかった」(57歳男性/コンピュータ関連以外の技術職)
何か目的に向けてお金を貯めており、それが達成できたことに一安心したという声も寄せられています。ただ漠然と「1,000万円貯めたい」と願望を抱くのではなく、「●●のためにどうしても1,000万円が必要!」という強い動機があることは、くじけずに大台突破を実現するうえで大切かもしれませんね。
「思ったより早かった」
「25歳。大学院の修士課程修了後に就職したため、貯金の開始時期は遅かったが、思ったより早く1,000万円超えができたと感じた。実家から通える上場企業で残業も多く、収入はあっても、使う機会が少なかったためだと思う」(59歳男性/会社経営・役員)
「28歳。割とすぐにたまるもんだなーと」(40歳男性/総務・人事・事務)
「32歳。思ったよりも早く達して嬉しかった」(33歳男性/営業・販売)
20代や30代のうちに大台突破した人からは、「思ったよりも早く達成できた」という声も。お金を使う暇もなく、無我夢中で働いているうちに、いつのまにか貯まっていた……というパターンもあるみたいですね。
「まあこんなもんでしょ」
「29歳。あまり使っていないのでそんなもんだろうと思った」(30歳女性/主婦)
「33歳。300万円を達成したときは急に仕事をやめてもしばらく平気そうだと思い安心したが、それ以降は惰性で貯めているので感想は特に……」(42歳女性/研究・開発)
「41歳。想像していたよりも、何も変わらなかった」(43歳男性/企画・マーケティング)
実は今回のアンケートでは、「特に何も感じなかった」と熱量低めな声が続出! たとえば、スポーツ界でも、一流のアスリートほど日々淡々とトレーニングを積んで、圧倒的なパフォーマンスを発揮しているイメージがありますが、貯蓄も同じく、ひたすらコツコツと計画通りにやりくりする(これが実に難しい!)ことが大台突破の肝なのかもしれません。
「大台突破に気づかなかった」
「28歳。記帳していなかったので、2,000万円超えたときに初めて気が付いた」(59歳男性/その他)
「35歳。いつのまにか超えていたことを後になってから気づいた。意外と節約家なんだなと思った」(53歳男性/その他)
「40歳。いろんなところに分散投資していて、合計してみるまで超えていることに気付かなかった。積み重ねているとなんだかんだ結果が出るものだなと思った」(41歳男性/コンピュータ関連以外の技術職)
特に何も感じなかったどころか、「そもそも気づかなかった」という声もチラホラ。生粋の貯め上手なのか、ある意味、お金に執着しないほうが貯まりやすいということなのか!? マネーの達人たちのあまりにもクールなコメントに筆者は頭がクラクラしてきました……。
「自分で貯めたわけじゃないので…」
「26歳。相続によって手に入れたので心境の変化はなし。あまり使いすぎないよう気をつけようと思った」(31歳女性/その他)
「38歳。母親が生命保険をかけていたとは知らなかった」(56歳女性/主婦)
「41歳。遺産相続のお金で超えただけなので、無事に相続が終わってほっとしたという気持ちしかない」(51歳女性/主婦)
「51歳。遺産が入ったからギリギリ超えたが、お金はいらないのでもっと長生きしてほしかった」(56歳女性/総務・人事・事務)
遺産相続などで思いがけず大金を手にした人からは、これまでとはやや趣の異なる感想が。たしかに、自分の努力ではなく、身内の命と引き換えのような形では、素直に喜べず微妙な気持ちになってしまうかもしれませんね。
以上、“貯金が1,000万円を超えたときの年齢とそのときの心境”をご紹介しました。今回のアンケートでは、具体的にどのような方法で大台を突破したのかというノウハウには踏み込んでいませんが、“貯まる人”のマインドのようなものは伝わったのではないでしょうか。少なくとも筆者は自身が“貯まらない”タイプだと痛感したしだいです。皆さんもぜひご参考にしてくださいね。
成人までの人生を受験勉強にささげた結果、東京大学文学部卒業。その後なぜか弁護士になりたくて司法試験に挑戦するも、合格に至らないまま撤退。紆余曲折の末、2010年よりフリーライターの看板を掲げています。