年賀状を送り続ける理由は?
null男女490人(平均年齢51.9歳)を対象に、今年も年賀状を送るかどうか尋ねたところ、186人(38.0%)が「今年も出す」と回答。その186人に理由を教えてもらいました。
年賀状だけのつながりの相手に挨拶や近況報告をするため
「学生のころから50年以上、年に1回の近況報告も兼ねて年賀状を送っているので止められない」(69歳男性/その他)
「年賀状だけでも繋がっていたいと思うから。じゃないと、本当に友だちが一人もいなくなってしまう」(43歳女性/主婦)
「離れた地域に住んでいて付き合いを続けたいと思っているひとりに送る。1枚だけ入魂という感じなら続けられるし、再会した際にブランクを感じたくないので」(46歳女性/その他)
「遠い親戚等との唯一の交流。普段会えない人に子どもの成長を伝えるため」(39歳女性/公務員)
「お世話になっているけど、なかなか会えない方に年に一度のご挨拶をしたいので」(58歳女性/その他)
まず多かったのは、年賀状が年1回の挨拶や近況報告の機会になっているから、との声。学生時代の友人や遠い親戚など、普段の交流はないけれど緩くつながっておきたい相手との関係をキープするのに年賀状は有効なツールのようです。
ハガキでの挨拶が適している相手がいるため
「ネットに不慣れな高齢者には、最後まで出そうと決意したので」(55歳女性/主婦)
「楽しみにしている高齢者にのみ出そうと考えています」(56歳男性/その他)
「恩師など年賀状でしか連絡が取れない人は一定数いるので」(48歳男性/その他)
「仕事関係の上司から届くので、こちらから年賀状じまいをするのは失礼だから」(55歳男性/総務・人事・事務)
「写真つきで送ってくれる友人がいるので私も写真つきで送っていきたいから」(43歳女性/主婦)
今はメールやSNSでの挨拶が主流になりつつありますが、相手の状況や関係性によってはハガキでの挨拶のほうが適しているケースも。上記以外に、自分からは送らないけれど、もらった年賀状には返事を送るとの声も複数ありました。
年賀状の習慣を楽しみにしているため
「年賀状がないと正月が来た気がしないと思う」(62歳男性/コンピューター関連以外の技術職)
「毎年決まったキャラクターの年賀状を買うのが習慣だからです」(42歳女性/総務・人事・事務)
「毎年奇抜なアイディアで年賀状を作成することを楽しみにしているから」(69歳女性/その他)
「年賀状を出すとき、手工芸でゴム版画を作るのでそれを見てもらいたいというのが強い」(42歳男性/その他)
日本ならではの年賀状文化を新年の風物詩として楽しみにしている人も。時代に流されず、自分が送りたいから送るというスタンスが素敵です。
本当は年賀状じまいしたいけれど…
「できれば今年で終わりにしたい。印刷されたタイプをいつも買うが値段が高いから」(50歳女性/その他)
「今年で終わりにすることを伝えるために今年は出そうと思っている」(56歳男性/コンピューター関連以外の技術職)
「年賀状じまいをしたいが、もう少しまわりの様子を見たい」(50歳男性/営業・販売)
「相手から来なければ送るのをやめて徐々に減らしていっている」(56歳男性/営業・販売)
「年賀状じまいする一歩手前。あと数年で出さなくなると思う」(60歳女性/主婦)
実は、今年で年賀状じまいをする予定という人や、いずれは年賀状じまいをしたいという人もかなりいました。わざわざハガキで送るよりもメールやSNSのほうがお互いに気楽だし、ハガキ代もばかにならないし……ということで、年賀状離れの自然な流れともいえるかもしれません。
年賀状じまいをしないデメリットは?
null「印刷代やハガキ代に金がかかるし時間もかかる」(44歳男性/その他)
「手間ひまがかかる。年末の忙しいときにしんどい」(59歳女性/主婦)
「一言直筆の挨拶を添えないと素っ気ないかなと思い、いつも一人一人にあれこれ頭を悩ませながら書かなければ気が済まないこと」(68歳女性/主婦)
「お金がかかる。今年購入したとき郵便料金値上げのせいで、言われた価格に耳を疑った」(52歳女性/主婦)
「絵付きのものを購入するので出費が痛い。宛名を手書きにしているため書き損じのダメージも大きい」(58歳女性/その他)
他方、年賀状じまいをしないことのデメリットを尋ねたところ、ほぼ“手間とお金がかかる”という意見一色。
今回のアンケートに寄せられたコメントを見ると、かなり送り先・枚数を絞り込んでいる様子もうかがえましたが、それでもただでさえ忙しく物入りでもある師走にわざわざハガキを買ったり、文面を考えたり、宛名を手書き(or印刷)したりというのは、たしかにかなり負担が大きいといえそうです。
みなさんは年賀状を出すか出さないか、もうお決まりでしょうか? 年賀状はあくまで気持ちの問題なので、それぞれのスタンスがあるかと思いますが、「今年はどうしようか」とまだ迷っている人などは今回のアンケート結果もぜひご参考にしてみてくださいね。
成人までの人生を受験勉強にささげた結果、東京大学文学部卒業。その後なぜか弁護士になりたくて司法試験に挑戦するも、合格に至らないまま撤退。紆余曲折の末、2010年よりフリーライターの看板を掲げています。