「おねだり知事」の言葉と共に、モノを暗に欲しがったり、無償で渡すよう示唆する行為に対していろんな意見が交わされました。
実際におねだりされている方は、謎のプレッシャーをかけられている気持ちにもなりますし、相手との関係を考えると、断りきれずに嫌な思いだけを抱えてしまうこともあります。
今回はその「おねだり」について、20〜60代の男女500人にアンケート。みんな、どんなシーンで「おねだり」にあっているのかを聞いてみました。
約2割が「おねだり」に悩んでいる!
null20〜60代の男女500人に「周りにおねだりする人はいますか?」とアンケートをとったところ、21.2%の人が「いる」と答えてました。
「おねだりする人」は、さまざまで、友達、同僚、家族と、いろんな場面で「おねだり」されている人がいるようです。
1.友達からものをねだられる
「大学時代の同級生が食事やお菓子などことあるごとに『ちょっと分けて』、『ちょっと、ちょうだい』としつこく言ってきます。それを片っ端から断っていたら、ものすごく不機嫌になり口もきかなくなりました」(男性48歳/その他)
「それほど仲良くもない知人が家に来たときに、ぬいぐるみを欲しがり、『ひとつならいいよ』と言ったら『これも!これも!』となって、ウザかったです」(男性46歳/その他)
「ひと口ちょうだいと言ってきたり、レジで5円ある?など端数を要求してきたりします」(36歳女性/主婦)
「趣味の仲間が、自分が持っていないものを欲しがってきます」(60歳男性/その他)
「大学時代の後輩が自分では本を一切買わないのに、僕が購入して読み終えた本の話をすると、いつも『その本ください』と言ってきます」(58歳男性/その他)
「友人が旅行に行く人がいると、いつもおみやげをねだっています。やめるように言っても聞きません」(女46歳女性/総務・人事・事務)
「友達が人の家に遊びに来る度に、ネクタイやアウターなど私が使わなくなったものをくれと言って持って帰ります」(61歳男性/営業・販売)
「私の知人で、気に入ったものがあると『いいないいな』と言って相手が折れるまで言い続け、最終的にもらう人がいます」(55歳女性/その他)
たとえ友人だとしても「ちょうだい」と簡単に言われるのは、困りますよね。しかもそれを目当てに家に訪ねて来るのは、非常に迷惑!それでも友人との良好な関係を考えて、結局は相手の押しに負けてしまっているようです。
2.「飲み代を奢って」という同僚
「旦那の会社の先輩がおねだりする人なので、距離を置いています。後輩にも『お金貸して』や『飲み代を奢って』と言っていて、うんざりします」(43歳女性/主婦)
「部下の女子社員が缶コーヒー、コンビニスイーツなど比較的低価格のものを頻繁に買ってもらいたがります」(64歳男性/営業・販売)
「同僚がごはんを食べていると『ちょっとちょうだい』と言ってきます」(39歳男性/営業・販売)
「職場の人が出張に行く度に『おみやげをちょうだい』とお願いしてきます」(32歳女性/弁護士)
「会社の後輩が、同僚に毎朝『缶コーヒーを飲みたいな』と言っていつも奢らせています」(65歳女性/その他)
「総合商社に勤務していた頃の上司(部課長等)が、ゴルフ接待や温泉旅行または夜の食事、クラブ接待を何度も実施し、その費用全部を得意先に負担させていました。見返りとして販売商品の価格の大幅割引などをしていました」(64歳男性/その他)
「職場の同僚が、おみやげを持って行ったら『余っているものがあったらちょうだい』と言ってきたので、『個人的なおみやげは買ってきてないんですよ』と言ったら不機嫌になりました」(35歳女性/その他)
「バイト先の同僚は、とにかく甘え上手で、仕事を他の人にやってもらうのが上手です」(53歳女性/その他)
「会社の後輩が給料日前になると食事に誘ってきますが、当然食事代はこちら持ちです」(59歳男性/営業・販売)
「同僚と一緒にランチに行くと『おかずを欲しい』と、よくおねだりされます」(44歳男性/コンピューター関係技術職)
「ちょっとちょうだい」や「奢ってくださいよ」と甘えるように言ってくる後輩、同僚に厳しいことが言いづらい時代。そうは言っても、頻繁に言われるのはツラすぎます!また、仕事をやってほしいとおねだりしてくるのは、ズルいですよね。そういうズル賢い人に対しては、上司が注意してほしいと思ってしまいます……。
3.家族からお金を無心される
「両親がお金をよこせと言ってきます。今までお前に使った金を全額返すのが筋だと言われました」(49歳男性/デザイン関係)
「姪っ子がプレゼントをねだってきます」(45歳男性/その他)
「夫が私の誕生日にも、母の日にも何もくれないのに、自分の誕生日や父の日はおねだりしてきます。本当に信じられない人間だと思っています」(55歳女性/主婦)
「50歳を過ぎでニート独身の極貧の妹が、ありとあらゆるものを欲しがってきます。目に付いたものはすべて『これいいね、ちょうだい!』と言ってきます。電話でも『これなくなったからちょうだい』、『もうすぐ誕生日だから〇〇が欲しい』と言ってきます」(53歳女性/主婦)
「妻は私が出張に行ったときにおみやげを要求するので、必ず買って帰るようにしています」(59歳男性/学生・フリーター)
「孫がおもちゃやお菓子をねだってきます」(65歳男性/その他)
「妻が誕生日、結婚記念日、子どもの誕生日など、ことあるごとにおねだりしてきます」(66歳男性/営業・販売)
「義兄嫁に一度おみやげを渡したら、そこから毎回催促されるようになりました」(29歳女性/総務・人事・事務)
「親族が父の病院で、余ったガーゼや消毒液などを無心に来ることがあり、身内だから当たり前にタダで貰えると思っているなんて、意味が分からないと感じました」(36歳男性/学生・フリーター)
「主人の姉弟。子どもの結婚が決まり、チャンスと思ったのか主人の母の物をたくさん持って帰った様子。着物や貴金属などごっそり持っていきました」(60歳女性/主婦)
意外だったのが孫や姪っ子、甥っ子など、子どもからの「おねだり」も快く思っていない人がけっこういること。年に数回会う程度ならよくても、頻繁に会う相手になると負担になってしまうのかもしれませんね。家族間であっても「なんでも許される」という考えは、タブーです。
おねだりされた側の気持ちを考えて
nullおねだりされた側の意見を見てみると、みなさん「嫌だ」、「なんでこんなことを言うんだ」と思っていても、相手にハッキリ言えていない様子。おねだり上手の人の罠にハマって仕方なく受けいれてしまうパターンが多いようです。
「おねだり上手」で検索すると「おねだりテク」など、相手にお願いを聞いてもらうテクニックを指南する記事がたくさん出てきます。相手が快く了解しているのであれば問題ありませんが、「なんで私が……」と思っていることも大いにあるので、おねだり上手になりすぎるのもいかがなものかと思いました。
山形県出身在住。一児の母。出産を機に2020年に東京からUターン。アウトドアとエンタメを得意とするライター。雑誌やWEBメディアに携わる。