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SNSパトロールでスマホ依存に。良くないとわかっているけれど、寝る時間を削ってまで見てしまう…どうしたら止められますか?

「お酒」「たばこ」「ギャンブル」以外にも、依存して沼から抜け出せなくなることはあります。脳神経内科専門医の山下あきこ先生に、依存の悩みについてお答えいただきました。

「いいね」を押したり、有名人の投稿をチェックしたり

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今回のお悩みは39歳のアヤさん。ぱっちりとした目が愛嬌のある女性です。小学生のお子さんがいるママとは思えないほど若々しく、理学療法士の仕事をしています。プライベートでは推し活をしており、日々推しのSNSチェックや遠征(ライブなどで地方に行くこと)など、忙しい日々を過ごしているそう。

「最近、めまいやふらつきが続いているんです。疲れやすくなったし、ちょっとしたことでイライラしてしまいます」(アヤさん)

あきこ先生が夜はぐっすり眠れているのかと聞くと、

「寝る時間が遅くて、あまり眠れていません。推し活の一環でSNSにハマってしまって、気になる投稿を全部見回って、“いいね”したり、コメントしてたらあっという間に時間が過ぎてしまうんです」(アヤさん)

時間を忘れて夜更かしスマホをしているアヤさん。そのため睡眠時間が削られて、めまいやふらつきなどの体調不良につながっているようです。

「夜更かしスマホ」で自己嫌悪に陥る

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気付けば午前2時、3時……そんな時間までスマホでSNSチェックをしているというアヤさん。

「明け方までスマホを見続けてしまったときは、嫌になりました。寝坊して子どもの弁当を作れなくて……自己嫌悪にさいなまれました。そんな日は体が重くて、仕事もつらいです。朝バタバタして忘れ物をしたり、体調も悪いです」(アヤさん)

特に体調が優れなくて嫌な気持ちになったことはないか、尋ねると……

「私、理学療法士なんですけど、患者さんに“リハビリしながら居眠りしてた”って怒られました。とても気まずい思いをしました。本当に具合が悪かったし、眠ったつもりはないんですけど……。上司からも怒られて、とても嫌な気持ちでした」(アヤさん)

もし、十分に睡眠がとれていたら?

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「もし、十分に眠って疲れが取れたら、どんな風に朝を過ごせると思いますか?」とアヤさんに質問するあきこ先生。

「スッキリ、いい気分で子どもの弁当作りと朝食作りにとりかかれます。今はパンにジャムをつけて食べさせていますが、本当は、味噌汁を作って焼き魚や卵焼きとかも出して、みんなで和食の朝ごはんを食べられたらいいなあと思っています。それができたら余裕をもって自分の準備をして、気持ちよく出かけられます。話していたら、本当にそうしたいって思えてきました。もう今日から寝る前のSNSはやめます」(アヤさん)

アヤさんは寝るときにスマホを手に取るのが習慣になっていたようです。翌日の目覚ましを確認しようとしてスマホを手に取り、気づいたらSNSチェックをしてずっと見ていたのです。

「やめようとしたのですが、できないんですよ。どうしたらいいんでしょうか?」(アヤさん)

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