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「おばさん」と呼ばれるのは36%が「ちょっといやだ」…どんな言動が「おば見え」するのか女性348人に調査!

ふとした時に「私もおばさんになったな~」と思う瞬間があります。年齢を重ねていけば誰にでも平等に訪れる変化ですが、同じくらいの年齢でも、おばさんっぽくない人がいることに気付きます。この差って何なのでしょう?

今回『kufura』では、20~60代の女性348人を対象に「おばさん」についてのアンケート調査を実施。何歳からおばさんだと思うか、どんな言動におばさんっぽさが出てしまうのかなどを聞きました。

何歳からが「おばさん」?

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まず、何歳からが「おばさん」だと思うかを聞いたところ、最も多かったのは「40歳以上」(26.4%)、次いで「年齢では定義できない」(21.8%)、「35歳以上」(16.1%)と続きました。

【何歳からが「おばさん」だと思いますか?】

25歳以上・・・4人(1.1%)
30歳以上・・・31人(8.9%)
35歳以上・・・56人(16.1%)
40歳以上・・・92人(26.4%)
45歳以上・・・24人(6.9%)
50歳以上・・・46人(13.2%)
55歳以上・・・12人(3.4%)
60歳以上・・・6人(1.7%)
それ以外・・・1人(0.3%)
年齢では定義できない・・・76人(21.8%)

年齢で考えた場合、アラフォーと呼ばれる年代を境に「おばさん」と定義する人が多いようです。また、5人に1人は「年齢では定義できない」(21.8%)を選んでいます。

続いて、「おばさん」という言葉についてどう思うか、当てはまるもの選んでもらったところ、以下のようになりました。

【「おばさん」という言葉についてどう思いますか?】

第1位:年をとればみなおばさんになる・・・210人(60.3%)
第2位:年齢ではなく行動やビジュアルによりけりだと思う・・・112人(32.2%)
第3位:絶対言われたくない・・・72人(20.7%)
第4位:何も感じない・・・44人(12.6%)
第5位:「若さ至上主義」を感じて嫌悪感を感じる・・・33人(9.5%)
第6位:この中に当てはまるものはない・・・6人(1.7%)
(※複数回答で調査)

半数以上が「年をとればみなおばさんになる」と答えており、仕方のないことであると受け入れている人が多いことが分かります。次いで、「年齢ではなく行動やビジュアルによりけりだと思う」と年齢だけで定義できるものではないと考える人も約3割ほどとなりました。

「おばさん」という言葉に、どこかネガティブな印象を抱いてしまう人も少なくなく、「絶対言われたくない」を選んだ人は約2割、「『若さ至上主義』を感じて嫌悪感を感じる」人が約1割となりました。歳をとると女性の価値は下がるといった古い価値観にうんざりしている人も多いようです。

「おばさん」って言葉が若さ至上主義につながるように感じて、ちょっと……。

女性が思う「おば見え」の特徴とは

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年をとればみなおばさんになる訳ですが、できれば若々しくいたいもの。同じ女性から見て「おばさんっぽい」と思う行動やビジュアルはどのようなものがあるのでしょうか。アンケートに寄せられた「おば見え」の特徴をまとめました。

無意識に言っている「どっこいしょ」「近頃の若者は…」

「よいしょ、どっこいしょのかけ声が出始めるとおばさん」(65歳/主婦)

「“近頃の若いもんは”という口癖が多い」(22歳/学生・フリーター)

「“若い時は~”“私も昔は~”という前置きのある話をするとき」(38歳/主婦)

特に疲れているわけでもないのに、立ち上がる時や体勢を変える際に無意識につぶやいている「よっこいしょ」などのかけ声は、おばさんっぽいと感じる人が多くいました。確かに若い頃は言っていなかったかも……!? このほか「最近の若い人は」「私が若かった頃は」など過去ばかりを振り返り、今を肯定できない人は昔の人だなぁと思われてしまうようです。

話し声、笑い声が大きい

「噂話が好き。どこでも声が大きい」(35歳/主婦)

「とにかく声が大きい。同じ話を何度もする」(50歳/デザイン関係)

「人混みの中でも大声で話す人」(62歳/主婦)

トークが盛り上がっているときは仕方のない部分もあるのかもしれませんが、声のボリュームが大きすぎるのは公共の場ではマナー的にもNGです。大げさな動きやリアクションに昭和を感じるという人もいました。声が大きい=おばさんなのではなく、周りの迷惑を顧みない厚かましさにおばさんっぽさを感じるようです。

肌や髪の手入れがされていない

「髪型や服装がだらしなくなる」(50歳/総務・人事・事務)

「髪がボサボサで化粧をしない」(31歳/その他)

「化粧や洋服に構わなくなる」(46歳/その他)

「恥じらいが無くなること。周りの目を気にしなくなり、おしゃれもせず、美しくあることを諦めてしまったらおばさんかなと思いました」(55歳/主婦)

おばさんっぽさは年齢ではないところにでる、という意見も多数ありました。歳を重ねれば白髪が生えたり、シミやシワができるのは当然です。しかし、お手入れを怠ると見た目が衰えてしまうことも事実……。また、それらを誤魔化すための厚化粧も然りです。「年をとっても身だしなみをキチンとしてれば、オバサンと言われない」(55歳/主婦)という声の通りなのかもしれません。

身だしなみやスキンケアなどは、年齢を問わず自分のためにやっておきたいもの。

姿勢が悪い、体のラインを隠している

「歳をとれば皆んなオバサン。ただオバサンに見えるビジュアルは存在していて、姿勢や歩き方にあらわれると思う」(35歳/主婦)

「着るものが体型隠し」(49歳/主婦)

「体型がだらしないとどんなに若くても老けて見える」(28歳/主婦)

ビジュアル面で言うと、姿勢、体のラインについてあげる人もいました。加齢とともに痩せにくくなったり、姿勢に変化が起こることも。若い頃であれば多少無理なダイエットにもトライできましたが、徐々に健康を第一に考えるようになりますよね。自分なりの健康的な体づくりを目指したいものです。

近頃はスマホ由来による姿勢の悪さも増えています。お腹もぽっこりしちゃいますよ!

自分勝手、周りを気にしない

「謙虚さが無い、言動がおせっかい」(36歳/その他)

「人の迷惑かえりみずな行動。人が後ろで待っているのに平気、道をふさいでおしゃべりに夢中な人など」(57歳/主婦)

「並んでいる所に割り込んだり、大きな声で話したりして態度が図々しくなる」(40歳/公務員)

「スーパーの設置してあるビニール袋をぐるぐる巻きで取ってる人を見ると思います」(62歳/主婦)

年齢ではなく品性の問題だという指摘も。他人の目を気にしなくなったらおばさんだと思うという意見も目立ちました。少しのことでは動じないというと聞こえはいいですが、羞恥心のない行動=おばさんであると思われていることが分かります。

「おばさん」と呼ばれること、実は「ちょっといやだ」

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月日を重ねて「おばさん」になっていくのは当然のことではありますが、アンケートでは「自分でおばさんというのはいいのに人から言われるのはカチンとくる」(40歳/主婦)といった声もありました。そこで、自身が「おばさん」と呼ばれたらどう思うかを聞いてみました。

【あなた自身が「おばさん」と呼ばれたら、どう思いますか?】

何とも思わない・・・69人(19.8%)
おばさんだから仕方ないと思う・・・108人(31.0%)
許せない、いやだ・・・36人(10.3%)
ちょっといやだ・・・126人(36.2%)
その他・・・9人(2.6%)

最も多かったのは「ちょっといやだ」(36.2%)となりました。「許せない、いやだ」(10.3%)と合わせると、46.5%の人が「おばさん」と呼ばれたくないと思っているようです。

一方で、「何とも思わない」「おばさんだから仕方ないと思う」と回答した人は50.8%と、気にする人、気にしない人の割合は同程度となりました。「おばさん」と呼ばれることは仕方のないことだけど「ちょっといや」ではある、というのが多くの女性の本音なのかもしれません。

そこで、「おばさん」という言葉を使わずに女性を呼ぶ場合、どう呼ぶかについても聞いてみたところ、多かったのは「名前や苗字を呼ぶ」(66.1%)でした。名前を知らない場合は「おねえさん」(36.2%)と呼ぶケースが多いようです。「おばさんはおばさんでいい」と答えた人も4.9%ほどいました。

海外のように名前や苗字で呼ぶのが、これからのスタンダードになるのかも。

今回のアンケートでは「こういう人もいるのだなとは思うけど、おばさんっぽいなと思うことはないし、“おばさん”という言葉にネガティブなイメージを持つのはどうかと思う」(56歳/主婦)といった声も寄せられました。「おじさん」「おばさん」といった他人からのラベルは気にせず、その人らしく振る舞えるのが理想です。歳を重ねたからこその魅力を大切にしていきたいですね。

ナカムラミカ
ナカムラミカ

エディター/ライター。大学在学時からライターとして活動、気付けばもうすぐフリーライター歴20年。webサイトや書籍の編集・ライティングなどを担当。料理と暮らしまわりの手仕事が趣味。根っからのインドア派だが、3児の母となりアウトドアの楽しさにも目覚めたところ。

 

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