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固定電話、約3人に1人が設置していないと回答…持つ理由、持たない理由を585人に聞きました

みなさんの家に固定電話はありますか? ひと昔前はどの家にも置かれていた固定電話ですが、最近では持たない選択をする人も増えてきました。固定電話を持つ理由、持たない理由にはどのようなものがあるのでしょうか。

今回『kufura』では、20~60代の男女585人を対象に「固定電話」に関するアンケート調査を実施。固定電話を持つ人、持たない人、それぞれの意見をまとめました。

家に固定電話がある人は66%

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まず、「家に固定電話があるか」と「家族構成」、「年収」について聞きました。固定電話の有無に関しては「ある」が66%で「ない」の34%を上回る結果に。家族構成として最も多かったのは「2人」(35.7%)、次いで「3人」(22.4%)となりました。

【あなたの家に固定電話はありますか?】

ある・・・386人(66.0%)
ない・・・199人(34.0%)

【あなたの家は現在何人で暮らしていますか?】

1人(自分のみ)・・・121人(20.7%)
2人・・・209人(35.7%)
3人・・・131人(22.4%)
4人以上・・・124人(21.2%)

家に固定電話が「ある」と回答した人は66%となりましたが、今回のアンケート回答者の家族構成が、1人暮らしが2割、2人以上で生活する人が8割ということも関係しているのかもしれません。しかし、どの家にも固定電話があったあった時代を思い返すと、設置率は減少の傾向にあるのではないでしょうか。スマホの普及も関係していると予想できます。

また、年収による固定電話の有無の割合には大きな違いは見られませんでした。

【年収(家に固定電話がない方)】回答人数:199人

300万円以下・・・96人(48.2%)
300~500万円・・・44人(22.1%)
500~1000万円・・・39人(19.6%)
1000~1500万円・・・5人(2.5%)
1500~2000万円・・・0人(0.0%)
2000万円以上・・・0人(0.0%)
年収なし・・・15人(7.5%)

【年収(家に固定電話がある方)】回答人数:386人

300万円以下・・・181人(46.9%)
300~500万円・・・89人(23.1%)
500~1000万円・・・61人(15.8%)
1000~1500万円・・・12人(3.1%)
1500~2000万円・・・3人(0.8%)
2000万円以上・・・5人(1.3%)
年収なし・・・35人(9.1%)

固定電話の使用状況、メリットは?

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続いて、固定電話が自宅にあると回答した人に、現在の使用状況のほか、メリットや今後の課題点などを教えてもらいました。

昭和40~50年代には、どの家庭にも黒電話がありました。

日常的に固定電話を使っている

「1日数件の通話がある。電話番号を登録している先が多く、重要な連絡もあるので当分は続ける」(66歳男性/その他)

「携帯電話をもっていないので(固定電話を)主に利用していて使い続けたいです」(39歳女性/その他)

「1日に数回使う。小学校や公共の登録はなどは固定電話にしているのでよく使う方だと思う」(44歳女性/主婦)

携帯電話を持たないため固定電話が必要だという意見をはじめ、公的な連絡先として登録しているため頻繁に使うという声がありました。「モバイルよりも通信状況が断然良い」「会社と自宅が兼用のため」という人もいました。

FAX機能をメインに使用している

「使用頻度は低いかもしれないがFAX兼用なのでこのまま維持していく」(68歳男性/その他)

「仕事でFAX使うことがあるので、このまま使い続けるつもりです」(54歳女性/その他)

最近では書類を送る手段として、FAXではなくデータ化してメールで送ることもできますが、仕事上FAXが絶対に必要だという人も少なくないようです。その場合は、電話としての使用頻度は低くとも固定電話は必要ですね。

親、家族が使っている

「家族がたまにかけたりかかってきたりで使っている。私ひとりになったら使用はやめる予定」(53歳女性/金融関係)

「義母が固定電話しか使えない人なので、義母だけの為に固定電話をおいてます。正直なところ、迷惑電話しかかかってこないので、撤去したいんですけど……」(54歳女性/主婦)

「携帯電話を持っていない両親が使っている。今後も必要なので続ける」(40歳女性/その他)

主に親や家族が使用していて、自分はほとんど使っていないというケースも多数ありました。使用する家族が高齢の場合は、特殊詐欺などを心配する声もありました。単身か、同居家族がいるのかによっても、固定電話の有無は変わってくるのかもしれません。

親が携帯を持っていない場合は、固定電話を使わざるをえません。

災害時や緊急時に備えて

「一応ないと、災害時などの時に困る」(62歳女性/主婦)

「携帯と半々くらい。停電時も使えるので今後も使いたい」(67歳男性/研究・開発)

固定電話は有事の際の連絡手段として設置しているという人も。また停電時にも電話回線が切断されない限りは利用できるタイプの電話機もあることから、固定電話は災害時に心強いというイメージがあるようです。

ほぼ使っていない

「かけるのは月一度くらい。当分使用するつもりですが、勧誘の電話も多く、スマホもあるので固定電話は無くてもいいような気がしています」(56歳女性/その他)

「ほとんど使用していないが、ネット回線と一緒の契約になっているから使い続ける」(57歳女性/総務・人事・事務)

「セールスなど関係のない電話ばかり届く為、日常的に使うことはない」(29歳男性/その他)

かかってくることはあっても、かけることはあまりない、ほとんど使用していないという声も、かなり目立ちました。いずれは解約したいと考えている人も非常に多くいました。すぐに解約に踏み切れない理由としては、慣れ親しんだ番号を手放しづらかったり、本当になくても大丈夫か不安になるなどの意見がありました。ネット回線とセット契約のため手続きが面倒だからという人も。

料金がお得だから

「携帯電話が話し放題ではないので長くなりそうなときのみ固定を使う」(60歳男性/その他)

「携帯は通話料金が高いので発信は固定電話を使う」(67歳男性/その他)

「携帯は無料通話の契約をしていないので、無料になる家族間通話以外は固定電話を使用する」(58歳女性/主婦)

プランにもよりますが、固定電話は携帯電話で話すよりも通話料金が安くなるケースがあるため、長電話をしたい人からは重宝されていることもわかりました。

社会的信用のため

「1週間に1回くらいです。書類に記入するときなどに必要なので、続けていきます」(66歳男性/総務・人事・事務)

「固定電話があることが何となく信用に繋がる気がして置いている。使用頻度は高くないが今後も使用する予定」(54歳男性/総務・人事・事務)

「固定電話は信用度が高い気がする」という意見も多く、契約している住所でしか使えない固定電話は、所在地と契約者がきちんといますよ!とアピールできると考える人もいるようです。

ちなみに2024年1月、NTTの固定電話の局内設備がアナログ回線からIP網へ切り替わります。特に手続きは不要です。

家に固定電話がない理由

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家に固定電話があっても、使用頻度は少なくなっている人が多いことがわかったところで、「家に固定電話がない」と回答した人に、その理由を聞いてみました。

「家にいることが少なく、携帯で事足りるので」(41歳男性/営業・販売)

「家族がみな携帯電話を持っているから必要ない」(50歳男性/総務・人事・事務)

特に多かったのが携帯電話を持っているため、固定電話は必要ないという意見でした。日々の連絡手段がすべて携帯電話となっている人は、固定電話を使う機会はほとんどないようです。

また、固定電話の場合は詐欺や営業の電話がかかってくることが多く、それらを懸念する声もありました。特に高齢の家族と同居している場合は、家族が詐欺に巻き込まれてしまわないか不安に感じているようです。

「家に年寄りがいるので架空請求詐欺が心配」(58歳男性/その他)

「固定電話イコールオレオレ詐欺などの不審な電話がかかってくると思っているので」(52歳女性/その他)

「固定電話に売り込みが増えてきたので、必要性を見直した」(67歳男性/会社経営・役員)

この他には、使用頻度に対して料金が見合わないからという意見も。

「固定電話は営業の電話ぐらいしかかかってこない。基本料金がもったいない」(61歳女性/主婦)

「日中は仕事で自宅にいないので携帯で十分なこと、FAXについてはメールでデータで送れるので必要無くなった。使用しないのに固定額が高い」(63歳女性/その他)

「普段使うことが少ないので スマホのほうが利用価値が高いと思い 固定電話を解約してスマホにした。安く利用できる携帯会社が増えたので、固定電話の基本料金を払うよりお得だと思った」(57歳女性/主婦)

「二重払いする余裕がない」「維持費がかかるから」など、経費削減を理由とする人も多くいました。

携帯電話でも電話をかけるわけではなく、ショートメールやLINEなどでやりとりすることが多いよう。

いかがでしたか? 固定電話のある・なし、どちらの意見もうなずけるものばかりでしたね。実は筆者も数年前に固定電話を解約しました。連絡のすべてはスマホで行っており、子どもたちの学校の連絡もメールとなったこと、公的書類などにも携帯電話で問題ないと判断したためです。もし固定電話の必要性を感じたら再度設置を検討しようと思っています。どちらがいいということではなく、それぞれのメリット・デメリットを踏まえたうえで、自分や家族の生活や行動パターンに合ったスタイルを選ぶのが主流となってきているのではないでしょうか。

ナカムラミカ
ナカムラミカ

エディター/ライター。大学在学時からライターとして活動、気付けばもうすぐフリーライター歴20年。webサイトや書籍の編集・ライティングなどを担当。料理と暮らしまわりの手仕事が趣味。根っからのインドア派だが、3児の母となりアウトドアの楽しさにも目覚めたところ。

 

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