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第2回「ふくの湯」(東京・本駒込駅)【私だけの湯~っくり癒し時間】

温泉ソムリエであり、銭湯・健康ランド・温泉巡りを慣例としているkufura編集部の通称・ココロが、忙しい働き主婦のみなさんに、オススメの銭湯や健康ランドを紹介するこのコラム。第2回目は、文京区にある銭湯『ふくの湯』です。その名の通り縁起が良さそうな銭湯です。

七福神効果でご利益ありそう!

南北線の本駒込駅から歩くこと6分、伝統的な芝居小屋のような風情ある建物が現れます。これが今回紹介する銭湯『ふくの湯』。

2011年に新装したので、館内はとってもきれいです。そして、何といってもこの銭湯、七福神をモチーフとしているため、大黒天や弁財天の絵を眺めながら入浴できて、めでたい気持ちになれます。

それだけではなく、入り口のセンスあふれる暖簾のデザインなどからも分かるように、伝統的な“和”の中にモダンな雰囲気が散りばめられていて、そんなレトロとモダンを融合させた雰囲気も魅力のひとつ。

例えば、銭湯でよく目にするおなじみの富士山の絵は、ペンキ絵師の巨匠・丸山清人さんや中島盛夫さんによるもの。一方で、男湯と女湯を仕切る壁に描かれた七福神の絵は、新鋭のペインティングユニット・Gravityfreeによるものです。

また、脱衣所のランプも要チェック! 風情ある装いが和モダンな雰囲気を一層際立たせています。そんな細部に至るこだわりを発見する楽しみもあるのです。

今日はどっちかな? 週ごとに入れ替わる2種類のお風呂

「今日の女湯はどっちのお風呂かな?」とワクワクしながら暖簾をくぐるのも、ふくの湯ならではのお楽しみポイント。というのも、『大黒天の湯』『弁財天の湯』と2種類のお風呂があり、毎週日曜に、男湯と女湯が入れ替わります。それぞれ内装もお風呂の種類も違うので、どちらに当たるのか想像する楽しみがあります。ぜひ両方入って制覇してみてください!

では、それぞれのお風呂の特徴を紹介します。

お風呂1.『大黒天の湯』は人工ラドン温泉が堪能できる

『大黒天の湯』では、鳥取県の三朝温泉(みささおんせん)をモデルとした人工ラドン(ラジウム)温泉が楽しめます。

無色・無臭なので、一見普通のお湯かと思ってしまいますが、若干熱めの温度も相まってか体の温まり具合が違います。あがってからもしばらくはポッカポカなままで、汗だくになることもあるので、すぐに電車に乗る人はご注意下さい。

館内には「ラジウム温浴剤を溶かしたラジウム泉で、ラジウムにより水が軟化し、肌触りがよく、肌に潤いをもたらしてくれる」といった説明書きがあります。ラジウム温泉は数が少なく貴重なので、人工温泉とはいえ嬉しいですね。

お風呂2.『弁財天の湯』は1人サイズの壺湯でまったりの~んびり

『弁財天の湯』では、週によって種類が替わる薬湯が楽しめます。

そして、こちらの湯でなんといってもオススメしたいのが「壺湯」。浴場の片隅、一段高いところに隔離されたかのように1人用の壺湯があるのです。半個室状態で、1人の空間での~んびりダラ~リ。忙しい日常をしばし忘れさせてくれます。もし誰かが入っていたとしても、順番を待って入るべしです!

浴場の中心には珍しい造りの六角形の洗い場があります。他ではなかなかお目にかかれないので、使ってみてはいかがでしょうか。

リンスインシャンプーが備え付け! 化粧水に乳液まである優しさ

仕事帰りに銭湯に立ち寄る場合、何の準備もしていないことが多いですよね。

そんなときにありがたいのが“備え付け”アイテム。ふくの湯では、浴場の洗い場にリンスインシャンプー、ボディーソープ、洗顔フォームが、脱衣所には、化粧水、乳液、綿棒まであります。もちろんドライヤーも無料です。ふとっぱら!

ロッカーは大中小のサイズがあるので、荷物の多い働き主婦も安心ですね。

 

いかがでしたか? もし銭湯に入った後で時間があれば、谷根千(谷中・根津・千駄木)エリアが近いので、温まった体で散歩して帰るのも楽しいですよ。

 

画像提供/株式会社今井健太郎建築設計事務所

ふくの湯

大黒天の湯:人工ラドン温泉、ジェットバス

弁財天の湯:薬湯、壺湯、ジェットバス

※毎週日曜に男女入れ替え

◆詳細情報◆

【住所】東京都文京区千駄木5-41-5

【料金】大人460円、小学生~11歳180円、未就学児80円

【定休日】無休

【営業時間】11:00~24:00(土日祝は8:00~)

【アクセス】南北線「本駒込」駅下車 徒歩6分

◆手ぶらで行っても大丈夫!◆

手ぶらセット(フェイスタオルとバスタオル・貸)100円、メイク落とし130円

※リンスインシャンプー、ボディーソープの備え付けあり。その他有料販売も。

(※情報は2017年10月現在のものです)

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