お味噌を手作りするなら「寒仕込み」がおすすめ
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「生こうじで仕込む有機大豆の味噌づくりセット」(有機栽培煮大豆 1kg、有機栽培米の米こうじ800g、塩 200g) 4,376円/容器付き 4,820円(ともに税込)
お味噌は、「寒仕込み」といって、寒い時期に仕込むとおいしいと言われています。低温でゆっくり発酵させることで味に深みが出るということもありますが、低温のため雑菌の繁殖を抑えられるため、雑菌の少ない状態でお味噌作りができ、初心者でも安心な時期ともいえます。
そのため、この時期は多くのオンラインショップで手作り味噌セットが販売されています。筆者が、毎年購入しているのが、『大地を守る会』が販売している「生こうじで仕込む有機大豆の味噌づくりセット」です。でき上がりの味噌が約2kg。簡単なレシピもついてきて、容器のあり・なしも選べます。
手作り味噌の作り方
null手作り味噌のセットは、この時期、さまざまなメーカーから販売されていますが、簡単に作ることができるのは、大豆が煮大豆であること。大豆を戻して煮るというのが、実は一番手間がかかるポイントなのです。セットを購入するときは、煮大豆であるかどうかを確認することをおすすめします。
1:煮大豆を袋のまま温め、つぶす

すりこぎ棒やペットボトルを使ってもつぶしやすくなります。
煮大豆を未開封の袋のまま沸騰したお湯の中に入れて温めます。温めることで、大豆がつぶしやすくなります。両手で押したり、すりこぎ棒などを使ったりしてつぶします。大豆が熱い場合もあるため、気をつけましょう。小さな子どもなら、袋ごとタオルでくるみ、足でつぶしてもいいそうです。大豆の形が見えなくなるくらいまでつぶしたほうが、米こうじと混ざりやすくなるため、できるだけこまかくつぶしました。
2:塩切りこうじを作る

米こうじのかたまりがなくなるまでほぐします。
つぶした大豆と米こうじが入る大きめのボウルに、ほぐしたこうじと塩を入れ、混ぜ合わせて、塩切りこうじを作ります。このとき、あとで使用するため塩を10~15%程度残しておきます。
3:塩切りこうじと大豆を混ぜる

つぶした大豆と塩切りこうじをまぜ合わせます。
塩切りこうじに、つぶした大豆を入れ、混ぜ合わせます。このとき、つぶし足りなかった大豆が気になったら、しっかりつぶします。こちらは、好みでOK。混ぜ合わせるときに大豆の温度が高すぎるとこうじ菌が死滅するため、混ぜ合わせるときの温度の目安は40度くらいです。筆者の場合、大豆をつぶしている間に温度が下がり、混ぜるころには、ちょうどいい温度になっていた印象でした。
4:大豆を丸める


混ぜ合わせたら、野球ボールくらいの大きさに丸めて味噌玉を作ります。固めのおにぎりを作るイメージで、しっかり丸めます。ここは、子どもたちのお手伝いポイントでもあります。一緒に作ることで、家族のぬくもりたっぷりのお味噌が仕込めますよ。
5:味噌玉を容器に詰め、表面に塩をふる


事前に消毒した容器に、丸めた味噌玉を、カビを防ぐために空気が入らないよう押し固めながら詰めていき、すべて入れたら表面を平らにします。平らになった表面に、残しておいた塩を、中心を外して容器のふちの方にだけ振ります。
6:ラップをかぶせ重石をのせて保管

容器のふちについたお味噌を丁寧にふきとることで、カビを抑えられます。
容器のふちや内側についたお味噌を丁寧に拭き取り、ラップなどをかぶせます。その後、消毒した落し蓋と重石をのせて、蓋を閉めたら完成です。あとは、直射日光が当たらず、気温の変化が小さい場所に置いて、約9カ月熟成させます。
仕込みから約6カ月で“切り返し”という、一度全体を混ぜ空気を入れる作業がありますが、できあがりが約2kgという分量なら、その工程はスキップできます。筆者は、昨年4kgを仕込みましたが、2kgずつの容器に仕込み、切り返しなしで熟成させました。
一度作るとはまってしまう手前味噌
null温度や仕込む人の手が違うことから、それぞれの家庭ごとに違った味のお味噌になるという手前味噌。今回、筆者が購入した「大地を守る会」のセットを購入するには、会員登録が必要です。定期会員の初年度年会費は無料で、不定期会員(買いたいときだけオーダーする会員)の場合は、年会費は無料のため、お試ししやすくなっています。
国産有機大豆は流通量が少なく希少なため、この機会に希少な大豆で手作り味噌に挑戦してみるのはいかがでしょう。手前味噌にすっかりはまった我が家では、子どもも毎年手伝ってくれて、家族の年中行事のひとつになっています。
※数量限定商品。

ロハスジャーナリスト/フリーアナウンサー。関西を中心にテレビ、ラジオ、舞台などで活動後、東京に拠点を移し、執筆も始める。幼いころからオーガニックに囲まれて育ち、『MYLOHAS』に創刊から携わる。LOHASを実践しながら、食べ物、コスメ、ファッションなど、地球にやさしく、私たちにもやさしいものについてWeb媒体やブログで発信中。