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秋の果物の王様「ぶどう」はちょっと意外な保存方法に注目!【旬の野菜通信 9月】

野菜ソムリエプロの料理家・楠みどりさんと、自社農園も持ち、全国の選りすぐりの野菜を集める八百屋さん「神楽坂野菜計画」がコラボ! 「おいしく野菜を食べてほしい!」と誰よりも願う野菜のプロに、それぞれの野菜の選び方やおすすめの食べ方などの豆知識を伝授してもらう連載です。これを読んだらもっとたくさん野菜を食べたくなること間違いなし!

今回は「ぶどう」。巨峰やデラウェアなどの定番品種に加え、最近ではシャインマスカットをはじめとした新顔も大人気。一度に食べ切れない時の保存方法もご紹介します。

お好みで選べるぶどうがたくさん!

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この日の「神楽坂野菜計画」では、山梨県産の巨峰、シャインマスカットを取り扱っていました。

ぶどうの旬はおおよそ8~10月です。最近では種無しのぶどうや皮ごと食べられる品種が増え、より手軽に食べられるようになりましたね。我が家の娘もぶどうが大好きなので、この時期は朝食やおやつに重宝しています。

ぶどうは果糖、ブドウ糖などの糖質が主成分で、疲労回復効果が高いので、疲れたときにパクっとつまむのにぴったりです。

また、巨峰のような黒皮のぶどうには抗酸化作用のあるアントシアニンが含まれています。アントシアニンには、眼精疲労や動脈硬化を予防する効果が期待できます。

さらに、ポリフェノールの一種であるレスベラトロールには、コラーゲンの減少を抑え、肌のしわやたるみを予防する効果があると言われています。ポリフェノールは皮に多く含まれているので、皮が薄い品種ではなるべく皮ごと食べるのがおすすめです。

ぶどうの選び方

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ぶどうを選ぶ際には、皮にハリがあり、色が濃いものを選ぶようにしましょう。鮮度が落ちてくると枝の部分が茶色がかってくることが多いので、枝が緑色のものは新鮮な証拠です。

皮につく白い粉はブルームと呼ばれる脂肪酸などでできた天然成分です。薬の成分などではないので安心して食べてください。ブルームは雨などをはじいて病気を防いだり、水分蒸発を防いで鮮度を保つなど、表面を保護する働きがあります。

ちなみに、ぶどうは枝に近い肩の方が甘みが強いので、下部から食べ進めるのがおすすめです。

日持ちしないぶどうをおいしく食べる保存方法

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ぶどうは常温でも保存できますが、あまり日持ちしないため、買ってきたら2~3日中に食べるようにしましょう。

温度が高いと傷みやすくなるため、暑い時期は購入したら乾燥しないように新聞紙やポリ袋で包み、冷暗所や冷蔵庫で保存するのがおすすめです。ただ、冷やしすぎると甘みを感じにくくなるので、食べる少し前に冷蔵庫から出しておくと良いでしょう。

シャインマスカットなど粒の大きなぶどうは一度に食べ切れないことも多いと思いますが、その場合はキッチンバサミを使い、枝を2~3ミリ残して1粒ずつ切り離し、保存容器に入れて冷蔵保存すると、実の水分を枝に取られることがなく、鮮度をキープできます。

こうしておくと冷蔵庫で一週間ほど保存可能です。冷凍してから半解凍でシャーベットのようにして食べるのもおすすめです!

ぶどうが大好きな娘は、立派な巨峰をおやつに出されて大喜び! 我が家ではあっという間に食べきってしまいましたが、ゼリーにしたりコンポートやジャムにしたりして長く楽しむのも良いですね。

秋はおいしいものがたくさんありますが、旬の野菜や果物を積極的に取り入れて、季節の変わり目を元気に過ごしたいものです。

 

さて、1年にわたってお送りしてきた【旬の野菜通信】は今月で最終回になります。私自身、珍しい野菜について学んだり、店員さんのおすすめの調理法を教えてもらったりと、野菜についての知識を深めることができました。

読者の方々にも野菜の魅力が少しでも伝わっていたら嬉しく思います。毎月取材させてもらった神楽坂野菜計画のみなさま、読んでくださったみなさま、ありがとうございました!

9月の野菜通信:種まきにも専用の農機具が!「播種機」

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こんにちは。畑通信担当の阿部です。

畑への種まき。どうやってまいていると思いますか? 今回は種をまくのに使用する「播種機(はしゅき)」をご紹介します。

前後に車輪のついた、子どものキックスクーターのような形をしていますね。真ん中に種を入れる場所があります。これを手で押して進むと、前輪で土をならして溝を作る、そこに種を落としたあと土を寄せ、後輪でならすという作業が一度にできます。

手でまくとどうしてもまく種の数にムラが出ます。機械を使うと均等に種がまけるので、間引きなどその後の作業効率が良くなるんです。農作業には「こんなものまで!」と驚くような専用の機械がたくさんあるんですよ。

さて、途中で担当が交代しながらも、1年間畑の様子をお伝えしてきました。無農薬栽培、土づくり、農作業に使う道具などについて、少しでも知ってもらい、毎日食べている野菜がどのように作られているかに興味を持ってもらえたらいいなと思います。これまでありがとうございました!

楠 みどり
楠 みどり
フードコーディネーター、野菜ソムリエプロ
出産後、幼児食インストラクターの資格を取得し、企業のレシピ開発やコラム執筆、フードスタイリングや料理教室講師などに携わる。子どもと一緒に楽しめる家庭料理を提案し、子どもの健やかな味覚を育てるための出張つくり置きサービスなども行う。公式ブログ
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