種類が多い柑橘類。今の時期のおすすめは?
nullこの日の「神楽坂野菜計画」の店頭には、鮮やかなオレンジや黄色の柑橘類が並んでいました。ビタミンカラーは眺めているだけでも元気をもらえますね。
柑橘類とひとことで言っても、大きさから味まで様々な品種が豊富にそろっているので、お店の方に好みを伝えて選んでもらうのも楽しそうです。以前はきんかんをご紹介しましたが、今回はポンカンとハルカをチョイス。どちらも2~3月に流通が多く、この日のポンカンは広島県産、ハルカは愛媛県産。
柑橘類のおいしい選び方
null柑橘類は、一般的に皮にツヤがあってみずみずしく、ハリのあるものがおすすめ。重くてずっしりとしているものは果汁が豊富と考えられます。ヘタの部分がみずみずしいものは新鮮です。
ポンカンはみかんのような見た目で、皮が薄く、手でむくことができます。少し種がありますが、薄皮ごとパクっと食べることができます。私も早速食べてみたところ、みかんよりも味が濃く、酸味と甘みのバランスも絶妙!
香りも豊かなので、生で食べるのが一番おいしいと思いますが、食べきれない場合はゼリーやジャムにしても良さそうです。
ポンカンにはビタミンCが豊富に含まれており、成人女性が一日に必要なビタミンC量(※1、100mg)を、おおよそポンカン2個で補えます。ビタミンCは熱に弱いので、生で食べると効率よく摂取することができます。また、薄皮についた白い筋にはビタミンPとも呼ばれるヘスペリジンが含まれ(※2)、高血圧の予防や免疫力を高める効果があると言われています。できるだけ筋は取り除かず、薄皮ごと食べましょう。
ハルカは、鮮やかな黄色が特徴的。レモンのような見た目ですが、酸味は強くなく、ぷるっとした果肉と上品な甘みが楽しめます。お尻部分にポコッと丸い輪があるのも特徴です。
種があるので、グレープフルーツのように半分に切ってからスプーンですくって食べるか、スマイルカットと呼ばれる切り方をすると食べやすいですよ。生食のほか、サラダにしたり、皮ごとジャムにしたりするのもおすすめだそうです。
せっかくいろいろな柑橘類が出回るこの季節、食べ比べをしてみるのもおすすめ。きっとお気に入りの柑橘に出会えると思います。
2月の畑通信:ハウス栽培と露地栽培の使い分け
nullこんにちは! 畑通信担当の浅利です。
同じ作物、同じ時期でも露地で種まきから始めるもの、ハウスで苗を育ててから畑に植え替えるものがありますが、どのような目的があるのでしょうか。
ほうれん草を例にすると、同じ時期に種まきをしても、ハウスと露地では収穫時期が数週間違います。ハウス栽培では、暖かいハウスの中で育苗し、ある程度(5cmくらいの高さ)育ったところで畑に植えます。ハウス栽培は確実に早く大きく育てられる一方、植え付けの手間がかかります。
一方露地栽培では、まだ寒い時期なのでトンネル状に覆いをかけるなどして保温していますが、やはり収穫まではハウスに比べると時間がかかります。
どちらの栽培方法でも収穫したほうれん草に味の違いはほとんどありません。時期をずらして収穫できるように計画しておくことで、安定した出荷を目指しています。
ちなみに、露地では種まきの際は1つの穴に3粒まくのを基本としています。生えてきた若い芽を間引きし、1本に絞って育てます。一気に何本も育てる方が効率がよさそうに思えますが、複数がくっついていると虫や病気も発生しやすくなるため、1本を大きく育てる方が結局は育てやすく収穫量も上がります。
間引きは細かな作業で時間もかかりますが、おいしい野菜作りのためには欠かせない工程なんですよ。
【取材協力】
神楽坂野菜計画
東京都、神楽坂にある八百屋さん。取り扱うのは、全て農家直送の無農薬栽培/特別栽培の野菜。野菜のほか、無添加調味料・お店の野菜を使用したオリジナル食品などの開発も。
年間700種類、常時250種類の野菜・加工品を揃える一方、東京都日の出町にて自社農園も経営し、サラダハーブなどの栽培にも取り組む。
公式ホームページ:https://yasaikeikaku.com/
公式Instagram:https://www.instagram.com/kagurazaka_yasaikeikaku/