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今年の「お取り寄せチョコ」ちょっと差がつくセレクトならこの5選!

バレンタインデーに向けて有名ショコラティエやホテルなどから限定チョコレートが登場しています。珍しいフレーバーやアソートなど、この時期だけの特別感があり、チョコレート好きにはたまらないですよね。今回は、お取り寄せできるバレンタインチョコの中から、おすすめを5つご紹介します。どのチョコレートも強いこだわりを持って作られているんです!

奈良発!正方形のタイル型に「衣食住」のこだわりを詰め込んだ『chocobanashi(チョコバナシ)』

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タイルの形でさまざまなフレーバーのチョコレートを展開する『chocobanashi』。

奈良県五條市で、大正時代から手作りのお餅屋さんとして地元で愛されたお店を活用し、20222月にオープンしたBean to Barブランドが『chocobanashi』(チョコバナシ)です。

お餅屋さんが築いた「ちょっと贅沢なおやつ文化」を引き継ぎ、新たなおやつ文化を五條から発信しようと誕生しました。

チョコレートの原料であるカカオ豆。インドやベトナムのものは農家さんから直接仕入れ、そのほかの材料も児童労働の撲滅や少数民族の保護などに取り組むNGONPOを通じて仕入れを行なっているそう。なによりも自分たちが心から納得し、自信をもって消費者に届けられるチョコレートづくりにこだわっています。

長年、有機化学・超分子化学・細胞学などの研究を続けてきた工場長の杉川幸太さんが開発したこだわりの製法で大量生産ができないため、店舗のオープンは週に3日間のみ。なのでまだ、知る人ぞ知るBean to Barのチョコレートブランドです。ちなみに、オンラインショップのオープンは月に3日間だけ。バレンタイン前の購入チャンスは2月1日から3日なので、気になる人は、チェックを。

「当店のチョコレートは、すべて『タイルチョコレート』という定番のモノ。その1枚の中に、“衣食住”を詰め込んでいるんです」(杉川さん)

「食」のこだわりは、納得のいくカカオ豆だけを仕入れ、添加物はもちろん、植物油や乳製品も一切加えず、カカオ豆と砂糖だけをベースにチョコレートを手作りしていること。加えて、製造工程でアレルゲン特定原料を一切使っていないため、アレルギー体質の人にも好んで食べてもらえることです。

続いて「住」。タイルチョコレートには、6種類の柄がランダムに入っていますが、この柄は、トルコの古い家から出てきた実際のタイルから型をとったものだそう。

最後に「衣」のこだわり。チョコレートと一緒にカカオ豆産地の文化も一緒に伝えたいと、それぞれの地域伝統のテキスタイル柄を印刷して、パッケージにしています。ラインナップにあるインド系のチョコレートは、姉妹ブランドである『イトバナシ』(エシカルファッションブランド)の洋服に使われている、刺繍テキスタイルのデザインだそう。

1枚のチョコレートに、たくさんのメッセージが込められていますね。

江戸時代から残る街並みに佇む店舗。

バレンタインフレーバーとして、9種類のタイルチョコレートが登場します。ただ、大量生産ではないため、種類によっては早々に完売してしまう可能性も……。ここではおすすめを3種類ピックアップ!

『chocobanashi』「タイルチョコレート」(左から)ガーナクランチ 1,296円、ガーナ92% 1,296円、カシミールティー1,404円(すべて税込)※発売は2023年2月1日~3日、各フレーバー数量限定で販売。

1つ目は、ザクザク食感と華やかな香りが楽しめる「ガーナクランチ」です。高温で長く焙煎したカカオ豆は、花のように強く甘い香りで、それが長く続くのが特徴です。カカオニブとクリスタルオーガニックシュガーを贅沢にトッピングし、ザクっとした歯ごたえとカカオ豆の香りが楽しめます。パッケージは、西アフリカで最も伝統的なデザインのドット柄。カカオ率は72%です。

2つ目は「ガーナ92%」です。『chocobanashi』で最もカカオ率の高いチョコレート。じっくり焙煎したカカオ豆をすぐにチョコレートにすることで、苦さの中にも旨みや華やかな香りが楽しめる自慢の1枚だそう。コーヒーやお酒とのペアリングにもおすすめです。

3つ目は「カシミールティー」です。インド北部のカシミール地方で飲まれる、サフランをベースに複数のスパイスをミックスした紅茶(=カシミールティー)が、チョコレートになりました。シナモンやカルダモンの風味のあとに、ほのかに広がる紅茶の香り。ホットミルクに浸して食べると本格的なチャイの味が楽しめます。寒いこの季節にぴったりですね。パッケージは、インド・カシミール地方の伝統的な「アリ刺繍」の柄。カカオ率は約70%です。

こうやって見ていると、すべてのフレーバーを食べてみたくなります。ハイカカオのチョコレートは苦味が先行して苦手という人もいるかもしれませんが、『chocobanashi』のチョコレートは苦味が少なく、カカオの香りがして、とてもおいしいと個人的に感じています。

公式サイト『chocobanashi(チョコバナシ)』

冬季限定!北海道ならではの素材を厳選『SNOWS(スノー)』

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『SNOWS』「スノーボール 赤」(9個入り)1,674円(税込)※公式オンラインショップで発売中。購入にはLINEお友だち登録が必要。

『SNOWS』(スノー)は、北海道コンフェクトグループが展開する20211月にデビューした冬季限定のお菓子ブランドです。

北海道のお土産ブランドは、約20年周期で人気のアイテムが誕生しているといわれることから、次のお土産ブランドとして多くの人に知ってもらおうとローンチしたそう。確かに振りかえってみると、1955年ごろに「バター飴」、75年ごろに「白い恋人」、2000年ごろに「じゃがポックル」といった人気のお土産が登場しています。

ちなみに『SNOWS』は11月から3月までの冬季のみの販売。千歳空港や百貨店などでの期間限定ポップアップショップのほか、オンライン(LINEのお友だち登録が必要)でも購入できます。

原材料に徹底的にこだわり、北海道ならではの高品質の素材を活かしたスイーツづくりを行なっている『SNOWS』。フレッシュで提供すること、手間をかけることにこだわってつくることで、おいしいスイーツが提供できるという信念のもと、酪農事業も自社で展開しています。

「昼夜ずっと放牧して育てた牛からしぼった牛乳は、黄色味がかっています。これが、お菓子に使用したときによく合う。放牧しているため、牛のえさである草の状態が季節によって変わり、牛乳の味も季節で変わります。夏は草の香りがして、冬はぐっと濃厚に、というように。この濃厚な冬の牛乳でチョコレートを作っています」(北海道コンフェクトグループ代表の長沼真太郎さん)

牛乳は、もともと季節によって脂肪分などの成分が変化しますが、飼料100%ではなく放牧で青草を食べて育てることで、さらに季節による影響が大きくなります。夏は青草に水分が多く含まれあっさりと、寒くなると青草の状態が変わるだけでなく牛が脂肪を蓄えることもあり、秋から冬は濃厚な味わいに。季節で変わる牛乳のおいしさを最大限に引き出したスイーツづくりをしているのですね。

すべてのスイーツが冬季限定、中でもバレンタイン限定の新商品「スノーボール 赤」がおすすめです。これは、生クリームを生チョコレートで包んだ生トリュフチョコレート。2つの“生”を一緒に楽しめると昨年人気だったスノーボールに、さわやかなイチゴが加わったのが「スノーボール 赤」です。

北海道産で生チョコに合うイチゴを探した結果、内側も赤い“ジャンボレッド”という品種を主に使用することに。イチゴをフリーズドライして北海道産の生クリームに加えるため、フリーズドライのイチゴが水分を吸ってしまい、その配合バランスには苦労したそう。

このイチゴを入れるアイディアは、お客さまから「イチゴを入れたものもつくってほしい」とのリクエストが実現したもの。クリームまで、淡いピンク色に。

手前が「スノーボール 赤」。クリームは淡いピンク色になっています。

できたてを冷凍しているので、北海道のフレッシュな素材の味が届くのが嬉しい! 解凍すると、手で持ち上げることができないくらい柔らかくなるので、解凍前にお皿などに取りだしておくことをおすすめします。

「全解凍すると自立しないくらいです」(長沼さん)

その意味が、ナイフを入れたときにわかりました。半解凍と全解凍の味の変化も楽しめそうです。

大谷一良さんの版画を使用したパッケージ。

北海道の雪や山を思い浮かべるパッケージは、山の版画家として知られる大谷一良さんの作品を使用しています。やさしい雪や山の景色の版画は、甘くとろける『SNOWS』のスイーツイメージにぴったり。

パッケージの素材の質感も高級感があり、食べ終わったあと、小物入れなどとして活用したくなりますね。9個入りで1,674円と、価格が抑えられているのもうれしいポイントです。

公式サイト『SNOWS(スノー)』

縁起物モチーフがまるで和菓子!『ホテル雅叙園東京』のアソート

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『ホテル雅叙園東京』「舞い扇」 価格:3,700円(税込)※販売期間は2023年1月23日~2月14日。

日本美のミュージアムホテルである『ホテル雅叙園東京』のバレンタインは、縁起物をモチーフにした彩り豊かなボンボン「舞い扇」(3,700円・税込)が新登場、オンラインショップでの購入が可能です。

箱を開けた瞬間、和菓子かと思う華やかさで思わず笑みがこぼれます。日本の縁起物のダルマや末広がりの扇、梅や菊の花など8粒の縁起物の詰め合わせ。和素材を使い、フレーバーもそれぞれ違うため、どれから食べようかと迷ってしまいそう。

見た目だけではフレーバーがわからないため、箱の中にはフレーバーがわかる説明書きが付いていました。ちなみにフレーバーは、左上から時計回りに、落花生 / さくら / 柚子 / あんず&プラリネ / 蜜柑& ヨーグルト / 抹茶&ごま / 木苺 / マールです。

右下にある菊のお花モチーフの断面。

2種類のフレーバーと書かれている菊の形の蜜柑&ヨーグルトは、断面を見るとヨーグルトの白の上部に蜜柑のピューレが入っているのがわかります。果実はもちろん、皮も入っていて、蜜柑のさわやかさがしっかり感じられるボンボンでした。

左下のマールは、その名の通りマール酒を使ったボンボン。マール酒は、ぶどうから作られるブランデーの一種です。口に含むと、ふわっとお酒の香りが広がる大人のチョコレート。

梅の花モチーフの抹茶&ごまに振りかけられた金粉も気分があがります。

すべて小振りのため、ひと口で食べて、じっくり口の中で溶かしていく中で香りが広がります。とはいえ、断面も美しいので、こちらを愛でてから食べるのもおすすめ。和菓子のような美しい細工が施されたチョコレートは、ミュージアムホテルならではの美しさで、ペストリー料理長の生野剛哉さんのこだわりが感じられました。

これらショコラやスイーツを販売する『ホテル雅叙園東京』のショップ名『PATISSERIE「栞杏 1928」』は、フランス語で“つなぐ・絆”を意味する「Lien(リアン)」に由来しています。また、「栞」には道標の意味があり、ギフトで大切な気持ちを伝えてほしいという願いが込められています。そんな思いと共に、チョコレートを選びたくなりますね。

『ホテル雅叙園東京オンラインショップ』

世界初登場の新作も!『ピエール マルコリーニ』

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新作の「レ クール ヌーヴォ シリーズ」に、人気の定番を詰め合わせた「コフレ クール(9個入り)」4,050円(税込)※数量限定発売中。

ベルギー王室御用達で、日本でも人気のショコラティエ『ピエール マルコリーニ』のバレンタインコレクションは、毎年テーマに沿ったパッケージもキュート。

2023年のテーマは「TOUCHING HEARTS」、コロナ禍で身近な人とのコミュニケーションも少なくなってしまった中、改めて大切な人に気持ちを伝えるきっかけになってほしいとこのテーマを決めたそう。さらに、2023年は日本のファンにとって嬉しいニュースが。というのも、日本向けに開発された世界最速発売の新作チョコレートがアソートされているからです。

「日本のバレンタインデーは、恋人やパートナーだけでなく、お仕事先の人やお世話になっている人など、さまざまな人に贈る習慣があるのが素晴らしいと思っています。さまざまな思いを伝えられるようパッケージも考えました」と話すのは、3年ぶりの来日になったマルコリーニさん。

新作のチョコレートについて説明するピエール マルコリーニさん。

コロナ禍で海外旅行に出かけられなかった人のためにチョコレートで旅をしてもらえたら、と作られた新作「レ クール ヌーヴォ シリーズ」。

クリスピー・ふわふわ・なめらかさの3つの食感と、欧州の素材のほか、日本の素材を使用しています。その中のひとつが、「クール ヌーヴォ ユズ エ マンダリン」です。

フレーバーごとに色が違うハート型。横から見ると薄い層になっているのがわかります。手前の一番右にある濃いピンク色が「クール ヌーヴォ ユズ エ マンダリン」です。

「クール ヌーヴォ ユズ エ マンダリン」はゆずの酸味とマンダリンの香りが絶妙のハーモニーで、和の要素がありながら、しっかり洋のスイーツでした。また、上から見るとキュートなハート型ですが、横から見ると何層にもチョコレートが重なっていて、その作成工程の手間と時間が想像できます。

表面をコーティングしないこの新シリーズは、日本の生チョコからインスピレーションを受けて作り上げたそうで、日本とのつながりを大切にしているというマルコリーニさんらしい新作。

これらの新作をメインにアソートされたチョコレートのほか、ショコラティエでありながら2020年には世界最優秀パティシエ賞を受賞したマルコリーニさんこだわりの焼き菓子も登場します。今年は、例年以上に見逃せませんね。

公式サイト『ピエール マルコリーニ』

チーズケーキの限定フレーバーはいかが?『Mr. CHEESECAKE』

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『Mr. CHEESECAKE』(左)「Mr. CHEESECAKE BROWN milk」/(右)「Mr. CHEESECAKE BLACK cacao」どちらも5,400円(税込)※販売は、2023年1月22日~2月14日。毎日10:00~。当日分の在庫がなくなり次第終了。

バレンタインのスイーツといえばチョコレートと思いがちですが、チョコレートフレーバーのチーズケーキもおすすめです。

「ミスチ」の愛称で人気、店舗をもたず、オンラインのみで展開する『Mr. CHEESECAKE』(ミスターチーズケーキ)は昨年に続き2種類の限定フレーバーが登場。ミルクチョコレートのようななめらかな味わいの新フレーバー「Mr. CHEESECAKE BROWN milk」と、昨年登場して大人気だった、カカオのおいしさが最大限引き出された「Mr. CHEESECAKE BLACK cacao」です。

発売は1月22日〜スタートしていて2月14日までの期間限定。毎日10時に販売開始、当日分の在庫がなくなり次第終了、というシステムです。

BROWN milkは、チョコレート、カカオパウダー、マスカルポーネ、バニラを組み合わせたミルクチョコレートのような味わいの生地。そこに、ローストしたアーモンドとヘーゼルナッツをキャラメルコーティングし、なめらかになるまで挽いてペーストしたプラリネを加えています。

ひと口食べると、プチッとした食感が。粒状のパールショコラを焼く直前に入れて、食感を楽しめるようにしたのだそう。ケーキの底にたっぷり入ったアプリコットの酸味と甘さが絶妙です。

もうひとつは、昨年大人気だったBLACK cacao。クローブやブラックチェリー、焦がしバターの旨みなど、濃厚でコクがあり、華やかなスパイシーさを感じるチーズケーキです。マスカルポーネやブラックチェリーのコクや旨みが、カカオの味わいをベースから支え、すべての素材がカカオのおいしさのために手を取り合っているようなイメージで仕上げたそう。

「冷たいままでもお楽しみいただけますが、温度が上がるとともに香ばしさやカカオのコクのある旨味を感じやすくなります」(シェフの田村浩二さん)

この2種類のフレーバー、まったく違った印象ですが、実は同じカカオを使っているそうです。素材の組み合わせで、これほど変わるとは驚きです。

「チョコレートだけで違いを出すにはカカオの種類を変えないといけないのですが、チーズケーキであることで同じカカオでも印象が変えられます」(田村シェフ)

ちなみに、食感は同じになるように工夫されています。

「Mr. CHEESECAKE BLACK cacao」には『TRUNK COFFEE』(名古屋発、コーヒーのある暮らしを提案しているブランド)の「ファンキーナチュラル ニカラグア リモンシージョ」がペアリングにぴったりだそう。豆は『TRUNK COFFEE』のオンラインストアで購入できます。

コーヒーとの相性はもちろんですが、どちらのフレーバーもお酒にもピッタリ。田村シェフによると、BROWN milkには、アマレットやカルーアミルクなど、アーモンドの香りやミルクチョコとの相性がいいタイプがよく合うとのこと。BLACK cacaoには、シラーなどスパイシーで重厚感のある赤ワインやブランデーとの相性もいいとか。ティータイムにはコーヒーと、夜のお疲れ様タイムならお酒とペアリングするのもよさそうです。

限定フレーバーのチーズケーキを購入すると、先着でオリジナルメッセージカードのプレゼントがついてきます。メッセージは「Thank you always」「I am always at your side」「You are special」の3種類で、ランダムで届くそう。そのカードに一言添えて、贈るのもいいですね。

オンラインショップ『Mr. CHEESECAKE』

今回は、お取り寄せできるおすすめバレンタインチョコレートをご紹介しました。1年に1度のチョコレートの祭典として、バレンタインデーを楽しんでくださいね。

林 ゆり
林 ゆり

ロハスジャーナリスト/フリーアナウンサー。関西を中心にテレビ、ラジオ、舞台などで活動後、東京に拠点を移し、執筆も始める。幼いころからオーガニックに囲まれて育ち、『MYLOHAS』に創刊から携わる。LOHASを実践しながら、食べ物、コスメ、ファッションなど、地球にやさしく、私たちにもやさしいものについてWeb媒体やブログで発信中。

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