ちなみに前回の記事では、その逆バージョン“40歳を過ぎて夏の服装でやめたこと”に関するアンケート調査結果をご紹介しましたので、そちらも併せて御覧ください。
ロング丈のアイテム
null「丈の長いスカート。体型などが程よくバランスよく見えるから」(42歳/その他)
「ロング丈のスカート類をはくようになった。落ち着いた大人に見える気がするから」(40歳/主婦)
「さらっとした生地のロングスカートやワンピースを着ています。体のラインがわからないし、締付けがなく楽なので」(48歳/その他)
「ロング丈の服。背が低いので今までは似合わないと思っていたロング丈が、ミニや膝丈よりしっくりくるようになったから」(43歳/主婦)
40歳以降は敬遠してしまう人の多いミニスカート。そのかわり、“40歳を過ぎて取り入れたこと”というテーマでは、ロングスカート推しのコメントが続出。
もちろん、体型カバーという理由もあるかと思いますが、「年を重ねてロングが似合うようになった」というポジティブな声も聞かれました。つまり、ミニがはけなくなったからではなく、敢えてのロング! 年齢に応じてこうした変化を楽しめるのも、おしゃれの醍醐味かもしれませんね。
長袖や羽織るアイテム
null「ゆったりとしたサマーカーディガン。強い日差しも肌に直接当たらないし、風通しもよい上に体型も隠せるから」(54歳/主婦)
「羽織物。薄手の長袖やさっとかけられる薄手のストール。電車やスーパー、商業施設など、冷房が強いと感じたときにすぐに羽織ることができるものは冷え対策に必要」(61歳/主婦)
「夏でも長袖の服を着るようになりました。直ぐ日焼けしてシミになるからです」(61歳/主婦)
「夏用のUV効果の表示のある薄手のカーディガンを着るようになりました。屋外の直射日光と屋内の冷房両方の対策になるからです」(61歳/その他)
ミニスカートと並んで、大人女性に忌避されやすいアイテムはノースリーブ。二の腕を隠したり、日焼けを予防したりする目的で、40代以降では夏でも長袖を着たり、あるいは羽織るアイテムを持ち歩いたりする人が増える傾向にあるようです。
特に、羽織るアイテムは、灼熱の屋外とエアコン効きすぎの室内のギャップを埋めるのにも重宝しますし、自分にとって着心地のいいものを1着はぜひキープしておきたいところです。
紫外線対策としてはこれらのアイテムも…
null「紫外線対策になるように、アームカバーを毎回つけるようになり、種類を何個か持っていて服装に合わせるようになった」(47歳/主婦)
「日傘。紫外線が怖い」(42歳/主婦)
「日焼け防止対策で外出の時にひさしの長い帽子は欠かさずかぶる」(62歳/デザイン関係)
何年か先にシミやシワで後悔しないためにも、紫外線対策は徹底したいところ。日焼け止めに加え、日傘、帽子、アームカバーなどで肌を防御しましょう。
また、今回のアンケートではあがりませんでしたが、目から入る紫外線を防ぐためにはサングラスもおすすめです。
肌触りや通気性を重視したアイテム
null「コットン、シルク等通気性がよく肌にも優しいものにしました」(41歳/その他)
「おしゃれより機能性を重視。体質が変わって、汗をかきやすくなったから」(51歳/主婦)
「暑いのでリネンや麻シャツをよく使っています。涼しくなおかつT シャツ1枚よりちょっと上品に見えるからです」(42歳/総務・人事・事務)
40代以降は、ファッションの見た目だけでなく肌触りや機能性にもこだわる女性が増えるもよう。特に、ベタベタとした汗で不快感を覚えやすい夏場は、通気性がよくさらりとした質感の天然素材で涼やかに乗り切りたいところですよね。
その他、体型カバーにはこんなアイテムも…
null「ガウチョパンツは体型カバーになるし、通気性がいいから好んではくようになりました」(45歳/主婦)
「ワイドパンツ。太って見えるかなと思っていたが、案外そうでもなく、何より涼しいので」(53歳/金融関係)
「ぴたっとしたシルエットのものはやめて、だぶだぶしすぎないけどほどよく大きめシルエットのものを着るようになった」(53歳/主婦)
「お腹周りが気になり、ウエストや下腹部が隠せる丈の長いブラウス・上着を着るようになりました」
40代以降は、いかに体型をカバーするかも、ファッション選びで重大なテーマ。あまり体にフィットしすぎないゆるめのアイテムが人気ですが、ただ度が過ぎると、ともすればだらしなく見えてしまうおそれもあるので、そのへんの匙加減は腕の見せ所かもしれません。
気付けばアラフォーを通り過ぎ、アラフィフにさしかかる筆者としても共感するコメントの数々……。みなさんはどう感じたでしょうか? 本文でも述べたとおり、年齢に応じて変化があるのもおしゃれの醍醐味。ぜひご参考にしてみてくださいね。
成人までの人生を受験勉強にささげた結果、東京大学文学部卒業。その後なぜか弁護士になりたくて司法試験に挑戦するも、合格に至らないまま撤退。紆余曲折の末、2010年よりフリーライターの看板を掲げています。