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ここをケチると逆に大損する!? 貯金1,000万円以上の人に聞いた「過去の経験上もう絶対しない節約術」

このところ値上げの連続で支出はかさむ一方……。限られた収入のなかで貯金するべく少しでも節約に努めたいところですが、ただむやみやたらケチケチしても功を奏さないこともあるようです。

『kufura』では、貯金1,000万円以上の男女94人(30代~50代)を対象に、“過去に失敗して、もう絶対しないと思う節約術”をテーマにアンケート調査を実施しました。

NG節約術その1:セール品を買う

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「夕方の割引セールをやっている時間のスーパーの買い物。安いからと買い過ぎてしまう」(56歳男性/研究・開発)

「見切り品の買い物。賞味期限内に使いきれず結局捨てることになってしまい本末転倒になった」(58歳女性/その他)

「セールでシーズンオフの洋服を買わない。翌年にはトレンドがかわっているので結局着なかったりするから」(31歳女性/専門職)

「100円ショップでの買い物。安いという気持ちになってしまって、気が付いたら要らないものまで買っていたり、買ったものがすぐに壊れたりして、逆に余計な出費になってしまう事が多々あった。100円ショップにはあまり行かないようにしています」(46歳男性/その他)

今回のアンケートでまず多かったのは“セール品を買うこと”。安いからといって大量に買い込むと、食品を余らせたり、洋服がタンスの肥やしになるだけだったりで、結局無駄遣いにつながりやすいようです。

また、セールではありませんが、100円ショップの利用で“安物買いの銭失い”になったことを後悔する声も。「お得かどうか」よりも「本当に自分にとって必要かどうか」を基準とすることが節約の王道かもしれませんね。

NG節約術その2:食費を切り詰める

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「食費。万が一不健康になっては本末転倒だから」(39歳男性/その他)

「食費の厳格な管理。家族の好きな食材が買えないし、メニューも貧相になるので不評だったし、そこまでしても節約できる金額は知れているので。それなら別の場所で節約したほうがずっと効率が良いことに気づいた」(50歳女性/主婦)

「家族4人で食費2万円!とかの記事に惑わされない。2万で食費をおさめるためには全部業務用のスーパーで買ったりコストコで買ったりしないといけないなど、満たさないといけない特殊な条件が多すぎて参考にならず時間の無駄だから」(39歳女性/公務員・団体職員)

食事は人が生活していくうえで土台となるもの。そこを無理に削っては、日々の活動エネルギーも減退してしまいますし、場合によっては健康を害することにもなりかねません。

もちろん、外食を減らすなどは一定の節約効果があるかと思いますが、日常的なスーパーの買い物で食費を切り詰めるのは得策とはいえないようです。

NG節約術その3:健康を害してまで節約に努める

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「健康管理にだけは出費を惜しまないようにしたい」(55歳男性/研究・開発)

「節約でエアコンを使わない。熱中症になって病院に運ばれて、医療費の方が高くついた」(43歳男性/その他)

さきほどの“食費の節約”にもあてはまることですが、出費を惜しんで健康を害しては元も子もありません。

特に、光熱費の高騰が著しい昨今、節電・節ガスに努めている人は多いかと思いますが、冷えは万病のもと。節約と健康のバランスをうまくはかりながら、無理のない範囲で節約をしましょう。

NG節約術その4:我慢しすぎる

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「お菓子などの無駄遣い禁止。ストレスが溜まって、途中で爆発していっぱい買ってしまうので、無理に我慢しすぎないようにしています」(39歳/主婦)

「無理な節約をしない。節約しているとストレスが溜まって結局無駄遣いしてしまうので、無駄な買い物は控え、欲しい物は高くても買うようにしている」(48歳女性/総務・人事)

「節約しすぎて、生活を犠牲にするのはやめよう。いつ死ぬかわからないのに、毎日が楽しくなければ、お金だけ残しても意味がない」(57歳女性/主婦)

ダイエットと同じで、禁欲的すぎると無理がたたってリバウンドが……。それに豊かな生活を送るための節約で、かえって人生が貧しくなっては本末転倒ですよね。

NG節約術その5:節約に労力をかけすぎる

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「広告を見てそれだけの為に買い物に行くこと。時間の無駄遣い」(47歳女性/総務・人事)

「安い店を探して買い回るより一つの店で買い物を終わらせるべき」(40歳女性/その他)

「底値リストを作ること。労力の割には活用できないから」(51歳女性/総務・人事)

毎日、複数のお店のチラシを血眼でチェックし、最安値を求めてハシゴして買い物する……。たしかに、チリも積もれば何とやらかもしれませんが、はたしてその労力に見合った効果を得られているのでしょうか。節約にかける労力をお金を稼ぐほうに回したほうが、収支はプラスに傾きやすいかもしれません。

NG節約術その6:無謀な投資をする

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「怪しげな投資話に乗らない。配当が良いからといって、長期間にわたりその利率が保証されるわけではない。止めるべき」(58歳男性/総務・人事・事務)

「仮想通貨やFXで失敗したのでハイリスクな投資商品には手を出さない」(40歳男性/その他)

節約(支出を減らす)というより、収入を増やす方向ですが、投資に関する失敗談もかなりたくさん寄せられました。ちなみに、『kufura』が過去に実施したアンケート「貯金1,000万円以上の人が後悔しているお金の使い道」でも、なんと“投資”が“ギャンブル”を抑えて1位!

もちろん、貯金を増やすうえで、労働とは別の収入源を確保することは非常に大切ですが、とはいえ投資に無計画にお金をつぎ込むのは運任せのギャンブルも同然。後悔しないためには、リスクとリターンを頭に入れ、情報収集や勉強を怠らないことが必須といえそうです。

では、逆にうまくいった節約術はというと?

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今回のアンケートでは、“過去に失敗して、もう絶対しないと思う節約術”を募集しましたが、失敗談だけでなく、ためになる成功体験もいくつか寄せられています。

「お給料が入ったら、固定の額を必ず定期預金に入れるようにしている」(51歳女性/総務・人事)

「お昼は外食を控えてお弁当を作って持っていく。外食するとついついサイドメニューや余計なものを頼んでしまいがちなので、無駄にお金を使うから」(47歳男性/総務・人事)

「飲み会は基本断る。無駄な話に付き合って高いお金を払うことはない。体にも悪い。飲むなら会社のお金で」(53歳男性/営業・販売)

「外出しないようにしているだけです。特に失敗なく3年で1,000万ほどためています」(46歳女性/総務・人事)

「モノにこだわらない。ほとんどのモノは、一方方向に価値が下がる。モノにこだわりすぎると必要以上のグレードを選んでしまい、散財することがあったが、時間がたてばこだわる必要がなかったと感ずることが多い」(57歳男性/会社経営・役員)

どれもこれも至極納得!……な金言ぞろい。こうしたシンプルな節約術こそが貯金1,000万円到達への近道なのかもしれません。

 

以上、貯金1,000万円以上の男女に聞いたNG節約術をご紹介しました。物価高はまだまだ続きそうですが、この難局を乗り越えるべく、ぜひご参考にしてみてはいかがでしょうか?

中田綾美
中田綾美

成人までの人生を受験勉強にささげた結果、東京大学文学部卒業。その後なぜか弁護士になりたくて司法試験に挑戦するも、合格に至らないまま撤退。紆余曲折の末、2010年よりフリーライターの看板を掲げています。

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