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大迫力のうま味たっぷりレシピで活性酸素を撃退「トマトのお浸し」

ひんやり冷やしたうま味たっぷりのトマトが絶品。βカロテンが豊富なおくらを組み合わせることで整腸作用が高まるほか、粘膜の免疫を強化して夏風邪の予防にも効果が。

◎材料(2人分)

 

トマト 2個
おくら 4個
A 濃いめのだし汁 2カップ
A しょうゆ 大さじ2
A みりん 大さじ1と1/2
しょうが 適量

【作り方】
(1)トマトはへたを切り取り、反対側に十文字の切り込みを入れる。おくらはがくをむく。
(2)トマトがきっちり入るぐらいの小さめの鍋にAを入れて火にかける。沸騰したらトマトを入れて弱火で2分煮る。
(3)おくらを加え、さらに2分煮て火を止め、そのまま冷ます。トマトの皮を除いて冷蔵庫で半日冷やす。器に盛り、好みでおろしたしょうがをのせる。

 

[トマトはこんなにエライ]

トマトの赤い色は、カロテノイドの一種、リコピンによるもの。リコピンには、老化や病気の要因になる活性酸素を除去する働きがあり、その抗酸化力はβカロテンの2倍以上、ビタミンEの100倍以上とも言われるほど。リコピンの血中濃度が高いと脳卒中や脳梗塞のリスクが減るという研究結果もあり、悪玉コレステロールを減らして血栓や動脈硬化の予防・改善、がんや糖尿病などの生活習慣病の予防にも役立ちます。また、リコピンには、高い美白効果があり、肌をしなやかに保ちます。

トマトには、体内の余分なナトリウムを体外に排出するカリウムも豊富。高血圧の改善には、塩分を控えることに加え、カリウムをしっかりとることが大切です。カリウムは、トマトを加熱調理するよりも生で食べるほうが効率的に摂取することができます。 一方、リコピンは加熱調理したほうが吸収が高まり、さらにオイルと一緒にとることで消化吸収が格段にアップします。

トマトは、サラダ、炒め物、煮物、スープにと、生食と加熱調理したものをバランスよく食べることで、高い健康効果が期待できます。

 

■監修■石原新菜
いしはら・にいな 1980年長崎県生まれ。2006年帝京大学医学部卒業。イシハラクリニック副院長。主に漢方医学、自然療法、食事療法により、種々の病気の治療にあたる。​わかりやすい医学解説と、親しみやすい人柄で、講演、テレビ、ラジオ、執筆活動と幅広く活躍。著書は 13万部を超えるベストセラーとなった『病気にならない蒸しショウガ健康法』(アスコム刊)をはじめ、『「体を温める」と子どもは病気にならない』(php研究所刊)、『研修医ニーナの731日』(海竜社刊)等30冊を数え、韓国、香港、台湾、ベトナムでも翻訳され出版されている。日本内科学会会員。日本東洋医学会会員。日本温泉気候物理医学会会員。二児の母。

 

取材・文/沖田恵美 調理・写真/まなナビ編集室

(初出 まななび  2018/06/12)

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