◎材料(2人分)
牡蠣(むき身) | 1パック(180~200g) |
しょうゆ | 大さじ1 |
にんにく(薄切り) | 1片分 |
オリーブオイル | 適量 |
【作り方】
(1)牡蠣は洗って水気をよくふき、ボウルに入れてしょうゆをからめ、2~3時間おく。
(2)グリルにアルミ箔を敷いて①をこんがりと焼く。
(3)器に②とにんにくと、好みで唐辛子を入れ、オリーブオイルをひたひたに注ぐ。
[牡蠣はこんなにエライ]
冬に旬を迎える牡蠣は海のミルクとも呼ばれ、ひと粒に栄養がぎっしり詰まっています。良質なたんぱく質が多いのが特徴で、9種類すべての必須アミノ酸に加え、タウリン、グリシン、グルタミン酸など12種類以上のアミノ酸が幅広く含まれています。そのなかでも、有名なのがタウリン。肝臓機能を高める働きがあり、アルコールの解毒を促して二日酔いを防止したり、疲労回復やスタミナアップに大きく貢献。栄養ドリンクにも多く配合されています。
また、ビタミン類はB1、B2、B12、葉酸などのビタミンB群が豊富。ミネラル類は亜鉛、鉄、カルシウム、マグネシウム、カリウムなどが多く含まれ、特に亜鉛の含有量は赤身肉やレバーより多く、食品中トップクラスを誇ります。亜鉛は、細胞分裂や新陳代謝、たんぱく質の合成、抗酸化、アルコール分解、免疫の活性化などに欠かせない栄養素で、味覚を正常に保ったり、生殖機能や性欲を促す効果も。
ほかにも牡蠣に含まれる栄養素の効能は、貧血や冷えの予防・改善、むくみの改善、デトックス、美肌・美髪保持、視力機能の改善、ホルモンバランスを整える、血糖値の調整、性機能の維持や向上、生活習慣病予防、精神安定、安眠など、じつに多種多様。生命力に大きく関わり、牡蠣はアンチエイジングに欠かせない食材と言えるでしょう。
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いしはら・にいな 1980年長崎県生まれ。2006年帝京大学医学部卒業。イシハラクリニック副院長。主に漢方医学、自然療法、食事療法により、種々の病気の治療にあたる。わかりやすい医学解説と、親しみやすい人柄で、講演、テレビ、ラジオ、執筆活動と幅広く活躍。著書は 13万部を超えるベストセラーとなった『病気にならない蒸しショウガ健康法』(アスコム刊)をはじめ、『「体を温める」と子どもは病気にならない』(php研究所刊)、『研修医ニーナの731日』(海竜社刊)等30冊を数え、韓国、香港、台湾、ベトナムでも翻訳され出版されている。日本内科学会会員。日本東洋医学会会員。日本温泉気候物理医学会会員。二児の母。
取材・文/沖田恵美 調理・写真/まなナビ編集室
(初出 まななび 2017/11/29)