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2018年の最新「カレーのトレンド」が明らかに! ブームの兆しを見せるカレーとは…

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夏が到来すると、なんとなく食べたくなる「カレー」。もとはインドの国民食でありながら、日本でも地域や文化によってさまざまな形でアレンジされ、時代によってさまざまなタイプが登場しています。

そこで今回は日本で唯一のカレー情報発信機関『カレー総合研究所』の代表、井上岳久さんが日本のカレーにおけるトレンドをレクチャー。2018年の最新トレンドを分析しつつ、日本独自で発展するカレー文化の背景についても解説してもらいました。

「スープカレー」や「キーマカレー」が広まった背景とは?

日本人が描く代表的な「カレー」といえば、ごはんにシチューのようにとろみがついたカレーをかける「カレーライス」が代表的。しかし今や日本のカレーはそれだけではありません。例えばもとは札幌のローカルフードだった「スープカレー」が関東でも知られるようになったのは2003年のこと。

「キッカケは当時横浜にあったカレーのフードテーマパーク『横濱カレーミュージアム』が札幌の名店『マジックスパイス』を誘致したことです。それまでは全国的にほとんど誰も知らない存在でしたが、翌年から関東に専門店が次々とオープンしました」(井上さん、以下同)。

さらに大きな流行としては2008年の「個性派キーマカレー」ブーム。ひき肉がベースになったキーマカレーは現在すっかり普及していますが、こちらもそれまではマイナーな存在でした。その背景にあったのは当時増えつつあった「カフェ」。カフェのごはんとして、キーマカレーを提供するところが増えたのです。その後“カフェカレー”としては、2012年ごろに「バターチキンカレー」や「グリーンカレー」もブームになりました。

2016年から「スリランカカレー」が大阪で流行!

2008年から2012年ごろまでカフェが牽引していた、日本のカレートレンド。しかしその潮目は2016年ごろから変化していきます。流行発信は「大阪」へと移り、2016年に「スリランカカレー」をブレイクさせるのです。

「スリランカはインドのすぐそばにある島国ですが、全く違うカレーです。まずインドは宗教の関係もあり、基本的に牛肉と豚肉はあまり使いません。でもスリランカはビーフもポークも何でもあります。

島国で海産物も豊富だからシーフードもあるし、さらに面白いのは日本の“かつおぶし”と同じようなもので出汁をとる文化もあります。だから日本人にとって馴染みやすいのです」

またスリランカカレーの特徴はお米が主食で、そこで好みのカレーや野菜などを混ぜ合わせるスタイル。いろいろな種類のカレーや野菜がごはんを中心に盛り付けられ、見た目が鮮やかです。大阪ではそういったスリランカカレーのフォトジェニックな部分に着目。“インスタ映え”ブームの相乗効果もあり、人気を博すようになったそうです。

2018年は外食において「スパイスカレー」がブーム!

2017年の「大阪スパイスカレー」ブームに続き、2018年は「スパイスカレー」が全国でブームになるのではないかと井上さんは分析します。ちなみに「スパイスカレー」は外食において、内食(家で自分で作って食べる)においては「クリーミーカレー」がブームの兆しだそうです。

「今やカレーの流行の中心は大阪。東京は大阪に追随する形になっています」と井上さん。そんな大阪で昨年からジャンルとして確立されつつあるのが「大阪スパイスカレー」というものだそうです。カレーにはもともとたくさんのスパイスが入っているはずですが……。

「スパイスカレーの定義は、“スパイス感を強調した、日本人向けの創作カレー”というもの。食べると『わ、スパイスだ』と感じられることが重要で、直前に好みのスパイスを振りかけて食べることが多いです。今年はあの『カレーハウスCoCo壱番屋』でも限定メニューとしてスパイスカレーを出しており、全国でのブレイクも目の前といえますね」

ちなみにスパイスカレーを生み出したのは、大阪の元バンドマンと言われています。スパイスカレーを出すお店の店主はバンドマンやクリエイター出身のケースが多いようですが、それを可能にしたのが大阪から生まれた「ヤドカリ方式」と呼ばれる独特の出店システムにあります。

(写真は井上岳久さん)

大阪から始まった新しいスタイル「ヤドカリ方式」とは?

「本来飲食店を出店する開業資金として、4千万円から5千万円が必要。しかもカレー店はほかの飲食ジャンルと比較すると、成功するのが難しいといわれています。つまりカレー店を出すのは、すごくリスクが高いのです。そこで大阪の人が考えたのが、カレー店のヤドカリ方式による出店。実はカレーって圧倒的にランチで食べることが多いんですよ。ライスと一緒に食べるから、お酒が進まない。つまり昼の商売です。でもよく考えたら飲食店って、夜しかやっていない店ってたくさんありますよね。どうせ同じ家賃を払うなら、格安の家賃で昼だけカレー店に間借りさせる。これがヤドカリ方式による出店です」

ヤドカリ方式だとカレーで商売を始めるための出店リスクを、最小限に抑えることが可能になります。その結果、大阪ではその方式によって、独自性の高いカレー店が続々と誕生。日本のカレーのトレンドを牽引しているのは、そんな土壌があったのです。

 

ちなみに現在、全国区でも「ヤドカリ方式」による独自性の高いカレー店が続々と誕生。カレーの流行は今後ますます面白くなる予感がします。もしこれまでと違ったカレーに興味があるなら、ぜひこれらのカレー店に訪れてみてはいかがでしょうか? きっと今までとは違った“カレー観”が楽しめると思いますよ。

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