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エアコンやカビ汚れに「プロのお掃除サービス」実際に利用した人の感想は?依頼するなら、夏本番が来る前に!

みなさんは、ハウスクリーニングや家事代行などを頼んだことはありますか? これから暑さが本格化する前に、早めにエアコンのクリーニングを頼んでおこうと思っている人も多いかもしれません。

そこで今回『kufura』では、20~50代の女性263人にアンケート調査を実施。「ハウスクリーニングや家事代行、エアコンのクリーニングなどのサービスを依頼したことがあるか」と、頼んでみてよかったことを聞きました。

家事を外注した経験がある人は全体の約2割

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一昔前までの日本は、二世帯同居や専業主婦の家庭が多く、家事をする時間も人出も十分事足りていました。しかし時代は平成から令和となって核家族化や共働き世代が増えていくと、家事をする時間や人出は明らかに不足しているのが現状ではないでしょうか。

それを補うことができるのがハウスクリーニングや家事代行といったサービスですが、実際どのくらいの人が活用しているのでしょうか? 調査結果は以下の通りとなりました。

【ハウスクリーニングや家事代行、エアコンのクリーニングなどを頼んだことはありますか?】

ある・・・22.8%(60 人)

ない・・・77.2%(203 人)

「頼んだことがある」と回答した人は263人中60人。全体の2割ほどにとどまっており、掃除などの家事を外注する人は、全体としては多くないことが分かりました。これだけ共働き世帯が増加している昨今ではありますが、「家事は自分たちでやるもの」というイメージもまだ根強いのかもしれません。

続いて「頼んだことがあるサービス」を尋ねたところ、以下の結果となりました。

【頼んだことがあるのはどんなサービスですか?】

エアコン・・・19.0%(50 人)

浴室・洗面所・・・4.2%(11 人)

キッチン・・・2.7%(7 人)

トイレ・・・2.7%(7 人)

換気扇・・・2.7%(7 人)

洗濯機・・・1.5%(4 人)

部屋・・・1.5%(4 人)

ベランダ・外回り・・・1.1%(3 人)

窓・網戸・・・0.4%(1 人)

お墓・・・0.4%(1 人)

圧倒的に多かったのは「エアコン」。2位が「浴室・洗面所」で、同率3位が「キッチン」「トイレ」「換気扇」という結果になりました。

では、エアコンの掃除を頼む人が特に多いのはなぜなのでしょうか? ここからは、エアコンをはじめ、それぞれの掃除場所に関する「実際に頼んでみた感想」を見ていきましょう。

分解し、隅々まで徹底的にキレイに!「エアコン清掃」

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他のハウスクリーニングと比べても、圧倒的な人気を誇っていた「エアコン清掃」。最近ではエアコンにあらかじめ「お掃除機能」が搭載されていることも多く、フィルターも自分で洗うことができます。それでもプロに頼むのには、それ相応のメリットがあるようです。

「エアコンの効きが悪かったのでお願いしました。プロに掃除してもらうと、つけたときに涼しさが違います」48歳/その他)

「過去に一回だけエアコンのクリーニングを頼んだが、やはりエアコンのお掃除機能だけでは取れない油汚れ等があると聞き、頼んで良かったと思った」56歳/その他)

「素人では限界がある細かいところまで掃除してくれる」38歳/総務・人事・事務)

「毎年必ずエアコンのクリーニングを頼んでいます。購入時にお掃除機能つきのエアコンと迷いましたが、お掃除機能つきエアコンは構造が複雑な分クリーニング代も高くなりがちだと知り、(結果的にですが)普通のエアコンにしてよかったと感じています」(33歳/主婦)

「エアコンの掃除をお願いしたら排水がものすごく汚れていた。業者にお願いするに限ると実感」52歳/主婦)

実は筆者も年に1度、プロにエアコン清掃をお願いしています。今回寄せられた意見にもありますが、自分がやるのと大きく違うのは、エアコンの部品を分解して細かい部分まで徹底的に掃除をしてくれること。さらに清掃の際に出た汚れが排水されてバケツに溜まるのですが、その汚れっぷりはかなりもの!

料金は安いとは言えないものの、一度その汚れを目にすると、プロにやってもらわないと気が済まなくなってしまいました……。とはいえ、クリーニングによって冷房効率が上がれば、使用量も少なめに抑えられます。シーズンまっさかりに故障するリスクも考えると、早め早めに依頼しておきたいですね。

ガンコなカビ汚れも一網打尽「浴室・洗面所」

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続いて人気が高かったのは「浴室・洗面所」。特に浴室はカビが溜まりやすく、放置していると掃除するのにも一苦労な場所です。ドラッグストアなどでお風呂のカビを除去する洗剤も売られており、もちろん自分で掃除することもできますが、プロの掃除は何が違うのでしょうか?

「楽でよい。自分ではできない浴室の汚れをとってくれる」47歳/公務員)

「すみずみまできれいになった」34歳/総務・人事・事務)

「自分ではとてもできないくらいピカピカにしてもらいました」53歳/公務員)

プロの手にかかると、自分ではとれないカビや汚れがキレイになることが多いようです。またカビの除去は刺激が強い「塩素系漂白剤」が使われるケースが多く、ニオイも強いので換気や念入りな水洗いも必須。筆者はまだ試したことがないのですが、その手間をプロに外注するのはいい選択なのかもしれません。

油汚れのギトギトが超厄介な「キッチンまわり」

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「料理」ともれなくセットになる家事が「食器洗い」や「油汚れの掃除」。食器洗いは食洗機を導入すればある程度は楽になりますが、油汚れの掃除はいつの時代も手間はそれほど変わらないように見えます。さらに油汚れは、放置すると夏場にあの害虫が出るリスクも上昇! 実に厄介な汚れなのです。

「家政婦さんにキッチンの水回りなどの通常の掃除をしてもらっていた時期がある。週1でも子どもが小さく自分の体調が悪かった時期はかなり助かっていた」51歳/主婦)

「年末年始は家事代行の方にキッチンまわりの掃除を頼んでいる」26歳/広報・宣伝)

「換気扇。汚れが酷くて自力ではどうにもできなかったから」25歳/その他)

筆者がエアコン以外でプロにお願いしているのが、キッチン回りの掃除。なかでも必須なのが換気扇で、プロの手にかかるとエアコンと同様、細かい部品を分解して隅々までキレイに油汚れを落としてくれます。

換気扇は放置するとべっとりとした油汚れがたまり、簡単には落とせません。こまめに掃除すればそんなことにはならないのだと思いますが、ずぼらな筆者はどうしても放置してしまう。そんな自分を責めるよりも外注したほうが、お金はかかるけれども精神衛生上いいと感じています。

キレイにすると運気が上がる?「トイレ掃除」

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家の掃除で重視する人が多い「トイレ」。風水的にも「トイレをキレイにすると運気が上がる」とされ、特に飲食店などではトイレが汚れているとお客さんに不潔なイメージを与えるので、ピカピカにするのが商売繁盛の鉄則といわれています。それは家の中でも同様で、トイレはつねにキレイにしておきたいものです。

「トイレは専門的な掃除方法でプロにやってもらうのが確実だと感じています」32歳/営業・販売)

「さすがプロ、トイレがピカピカになった」52歳/その他)

「自分では手の届かないところまで隅々やってくれた」27歳/金融関係)

トイレの頑固な汚れといえば、黄ばみなどが代表的。これは主に尿に含まれている「尿石」という成分で、ガンコなものだと成分の強い酸性洗剤でも落ちないケースがあります。そうなったらプロの出番なのかもしれません。

費用に余裕があればお願いしたい!「部屋全体の掃除」

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浴室やキッチン、トイレの他に、今回意外に多かったのが「部屋のあらゆる場所の掃除をお願いした」という人。費用もかかりそうですが、それでも注文するメリットがあるのでしょうか。

「アパートの退居時に部屋全体のクリーニングを頼んだことがあります。普段やらない所をキレイにしてもらいました」53歳/その他/部屋)

「1年間留学に行っており、一人暮らしの部屋をそのままにしていた。沖縄というじめじめとした環境のためか、帰ってきて確認するとカビが大量発生。自分たちでは処理できないと判断したため業者に委託した」21歳/学生・フリーター/キッチン、トイレ、浴室・洗面所、洗濯機、部屋、エアコン)

「部屋全体の掃除。お金を気にせずハウスクリーニングに依頼しています。凄く便利です」20歳/営業・販売/キッチン、トイレ、浴室・洗面所、換気扇、洗濯機、部屋、エアコン)

アパート退去時や長期間の留守によるカビの大量発生といった事情による利用であれば納得。また、ごく少数ではありますが、お金を気にせずキッチンや浴室、部屋まで定期的に利用しているという人もいました。

人によって割合は違いますが、掃除をする手間やストレス、時間をお金で解決するのは立派な選択肢の1つ。プロだからこその仕上がりに大変満足しているという人も多く、掃除以外の家事と比較してもプロにお願いするメリットは大きいのではないでしょうか。

 

夏が近づくこの季節は特に、エアコン清掃や浴室のカビ掃除に絶好のタイミング。物価高の昨今、「掃除を外注するなんてもったいない」と感じる気持ちもわかりますが、ぜひ一度、試してみてはいかがでしょうか? もしかしたら、価値観が変わるかもしれません。

高山恵
高山恵

東京都出身、千葉県在住。短大の春休みより某編集部のライター見習いになり、気が付いたら2022年にフリーライター歴25年を迎えていた。現在は雑誌『DIME』(小学館)、『LDK』(晋遊舎)などで取材・執筆を行うほか、『kufura』などWEB媒体にも携わる。

執筆ジャンルは、アウトドアや子育てなどさまざま。フードコーディネーターの資格も持つ。

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