子育て世代の「暮らしのくふう」を支えるWEBメディア

洗ったことがない人も!みんなの「電気ケトルを洗う頻度」を調査。メーカー担当者による「正しいお手入れ方法」も

少量の湯を素早く沸かすのに便利な電気ケトル。お茶やコーヒーを淹れたり、インスタントカップ麺・味噌汁を作ったり、日々の家事に欠かせない調理器具ですが、みなさんはどれくらいの頻度でどのような方法でお掃除しているでしょうか?

『kufura』では、電気ケトルを自宅で使用している女性125人を対象にアンケート調査を実施しました。

「電気ケトルをどれくらいの頻度で洗っていますか?」

null

まず、電気ケトルをお手入れする頻度について、9つの選択肢(「1日1回」「2~3日に1回」「1週間に1回」「1カ月に1回」「3カ月に1回」「半年に1回」「1年に1回」「数年に1回」「洗ったことがない」)のなかから最も近いものをひとつだけ選んでもらいました。

ランキングはご覧のとおり。

第1位:1日1回   …31票(24.8%)
第2位:洗ったことがない…19票(15.2%)
第3位:2~3日に1回…17票(13.6%)
第4位:1カ月に1回…15票(12.0%)
第5位:1週間に1回…13票(10.4%)
第6位:3カ月に1回…11票(8.8%)
第7位:1年に1回…7票(5.6%)
第8位(同率):半年に1回…6票(4.8%)
第8位(同率):数年に1回…6票(4.8%)

第1位「1日1回」、第3位「2~3日に1回」をあわせて、4割近くの人が高頻度で電気ケトルのお手入れをしている一方、なんと「洗ったことがない」が第2位という結果に。一体どういうことなのでしょうか?

「洗ったことがない」理由は?

null

「やかんほど汚れないし、水を少量入れてジャカジャカ振るだけ」(25歳/その他)

「使ったらすすぐだけ」(50歳/金融関係)

「使ったら完全に乾かすから」(50歳/その他)

「熱湯消毒してるからセーフでは」(40歳/主婦)

「洗い方が分からない。下手に洗ってしまうと壊れてしまうのではないかと心配」(57歳/主婦)

「洗ったことがない」といっても完全に放置しているわけではなく、軽くすすいだり、使用後にしっかり乾かしたりなど、何らかのケアを行っている人もいるようです。

一方、“湯を沸かすだけだから不潔ではないはず”、“洗い方がわからない”といった理由で、何も手を施していないらしい声もちらほら聞かれました。

「電気ケトルをどうやって洗っていますか?」

null

湯を沸かすだけだから……といっても、日々使用していくうち、水垢などの汚れが蓄積してしまうおそれもあります。そこで、「洗ったことがない」と回答した19人を除く106人に、具体的にはどのように電気ケトルのお掃除をしているのか尋ねてみました。

軽く水ですすぐ

「毎日すすいでいる」(47歳/主婦)

「内側をさっとすすぐだけ」(49歳/研究・開発)

「使った後にゆすいでいる」(58歳/その他)

「あまり使わないので使う前に中をすすぐ程度」(42歳/主婦)

まず、日々の簡単なお手入れとして、軽く水ですすぐという方法が挙げられました。すすいだ後にしっかり乾かせば、汚れがたまるのをある程度は防ぐことができるかもしれません。

内部をスポンジで洗う

「お湯を沸かして使ったあとにすぐに水ですすいだり、スポンジで洗剤を使って洗ったりする」(56歳/その他)

「普段は水ですすぐだけ。週1で中性洗剤をつけたスポンジで洗う」(41歳/総務・人事・事務)

「普段はさっと水洗い、月に1回くらい洗剤をつけて洗う」(48歳/総務・人事・事務)

ケトル内部の汚れが気になるときに、洗剤とスポンジでしっかり洗うとの声もありました。水洗いの際、底の電極などを濡らさないように注意しましょう。

クエン酸で洗浄する

「めんどくさいため、3カ月に1回クエン酸洗浄のみ」(26歳/その他)

「半年に1回、ケトル用の洗剤を使用してます」(33歳/主婦)

「年末にクエン酸で洗っている」(36歳/主婦)

「クエン酸洗浄をするけど、数年に1回だから気休め程度になってる」(30歳/その他)

水垢汚れをスッキリ落とすことができるといわれているクエン酸。ちなみに、筆者が使用している洗浄剤のパッケージには“1カ月に1回”と記載されています。ただ、ズボラな筆者の場合、実際の使用頻度は3カ月に1回程度で、下手すると半年くらいサボってしまうことも。

あまり間隔が空きすぎると汚れがこびりついて落ちにくくなるおそれもあるので、なるべく推奨通りにこまめに行いたいところです。

外側を拭く

「外側をよくウェットティッシュで拭くだけです」(30歳/総務・人事・事務)

「注ぎ口のところが汚れてきたら軽く拭き取りを行っている」(45歳/その他)

「普段は、フタの開閉のときに指を入れる所や外側全体を布巾で水拭きしている」(41歳/その他)

電気ケトルの外側につく埃や手垢汚れに都度対処するとの声も。ちなみに、内部の水垢汚れはクエン酸が効果的なのに対し、外側の汚れは重曹を使うと落ちやすいともいわれています。キッチンまわりを清潔に保つべく、適材適所のアイテムをうまく使い分けたいところですね。

タイガーの電気ケトル企画担当者が教える「電気ケトルの正しい洗い方」

null

最後に、タイガーの「電気ケトル企画担当者が教える、正しい電気ケトルのお手入れ方法」をご紹介します!

◆ふだんのお手入れのポイント 

Point1
本体の内側は、電気ケトルに水を半分入れてスポンジで洗ってすすぎ、やわらかい布で拭く。使わないときは残り湯は捨ててください。お湯を残すと本体内側とステンレス底が変色したり、においの原因になります。

※本体外側は水で濡らさないようにご注意ください。

Point2
注ぎ口・本体の外側・ふたは、よく絞ったふきんで拭いてください。

Point3
電源プレートは、乾いた布で拭いてください。

◆汚れが目立ってきたら…

水の中に含まれているミネラル成分(カルシウム・マグネシウム・鉄分など)が、本体内側とステンレス底に付着して下記のようになることがありますが、有害ではありません。汚れが目立ってきたらクエン酸洗浄をしてください。

・本体内側とステンレス底にサビのような赤いはん点ができた。

・本体内側とステンレス底が乳白色・黒色・虹色などに変化した。

・お湯に白い浮遊物が浮く。

➡2~3カ月に1回のクエン酸での洗浄をおすすめします。

※ミネラルウォーターを湯わかししたときは、よりこまめにお手入れしてください。付着したミネラル成分がはがれて本体内のお湯や蒸気の出口をふさぎ、故障の原因となります。

クエン酸洗浄のお手入れ方法

(1)クエン酸1包(約30g)を内容器に入れる。
(2)満水目盛りまで水を入れてまぜ、ふたをつけてお湯を沸かし、約2時間放置する。
(3)ふたをはずして、お湯を捨て、汚れが残っている場合はスポンジでこすりおとし、水で十分にすすぐ。
(4)本体内側とステンレス底、注ぎ口をすすぐために、水だけで通常どおり沸かし、ふたを付けた状態でお湯を捨てる。
洗浄用クエン酸 PKS-A0120。お手入れ簡単、綺麗!電気ケトルの内側の洗浄に使える。30g×4包入りの使いやすい分包タイプ。
タイガー電気ケトル<5SAFE+>PCM-A061/A081(オープン価格)パーソナルに使えるコンパクト&シンプルデザイン。カップ1杯分が、約60秒のスピード沸とう。
【商品企画担当プロフィール】タイガー魔法瓶 商品企画第一チーム 電気ケトル担当 山﨑文惠さん

以上、電気ケトルのお手入れに関するアンケート調査結果と、タイガーの電気ケトル企画担当者が教える「電気ケトルの正しい洗い方」をご紹介しました。どれくらいの頻度で洗うべきかは使用状況によっても異なりますが、「うちのやり方ではもしかして少なすぎ?」など気になる人はぜひご参考にしてみてくださいね。

※電気ケトルの洗浄方法は製品によって異なります。詳しくは各製品の取扱説明書をご確認ください。

中田綾美
中田綾美

成人までの人生を受験勉強にささげた結果、東京大学文学部卒業。その後なぜか弁護士になりたくて司法試験に挑戦するも、合格に至らないまま撤退。紆余曲折の末、2010年よりフリーライターの看板を掲げています。

pin はてなブックマーク facebook Twitter LINE
大特集・連載
大特集・連載