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【義父母がしんどい】姑・舅からの口出しにイラっとした瞬間は?…ダメ出しをうまくかわす良案も

義父母と円満な関係を築いていきたいと思っても、生まれ育ちや世代が違えば何かと価値観のズレがあるもの。結婚生活にあれこれ介入されて、「義父母の存在が正直しんどい」と思わされることもあるのではないでしょうか。

今回は、“義父母からの口出しにイラっとした瞬間”についてアンケート調査を実施しました。

子育て、教育方針に関する義父母の口出しがしんどい

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「子どもに使った言葉に対して、正しい日本語をと言われるものの、そんな言葉は現代では使わないと思う」(45歳/その他)

「私は子どもに自分で判断できる子になってほしいので、相談にはのるけど最終の意思決定は子どもに任せる。でも、義母は“親がきちんとしてあげないと”という人なので、そのことで衝突したことがあります」(41歳/主婦)

「ミルクよりおっぱいで育てるよう言われた」(34歳/主婦)

「娘が受験する学校に口を出してくることがあるのが嫌だ」(43歳/主婦)

おじいちゃん、おばあちゃんにとっては、目に入れても痛くない最愛の孫のこと。“よかれ”と思って、つい何かとアドバイスしたくなる心情はわからなくはありません。とはいえ、時代が違えば子育てのスタイルも大きく変わるもの。“自分が絶対に正しい”という決めつけで、あれこれ指示・命令されるのは、かなりしんどいものがありますよね。

子育てに関してこんな発言にもモヤモヤ…

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「娘を見て、夫の弟の子どもより大きい!大きい!と言われ続けていたこと」(44歳/主婦)

「子どもが小さい頃に話したり立ったりが遅かったんです。そうしたら、“うちの娘(義姉)はそんなことなかった”とすぐに比較してイラっとしました」(55歳/主婦)

「すぐ子ども(孫)がかわいそう……と言うのがイライラします。言ってほしくない言葉ナンバーワンです」(43歳/主婦)

「子どもがお行儀よく食べたのを見て、学校でしっかり子育てしてもらってるね、と言われました。しつけたのは私ですが!」(45歳/主婦)

「義母はうちにきて帰るとき“孫のことをよろしくね”と必ず言う。まるで自分が産んで預けるかのような言い方で、私が何もできない母親だと思われているようでイラッとする」(59歳/主婦)

無意味に比較されたり、ストレートまたは遠回しにダメ出しされたり……。発言時のシチュエーションや口調、また普段からの関係性によっても印象は大きく変わりますが、「それって一体どういうおつもりですか!?」と何だかモヤモヤしそうですね。特に、“子どもがかわいそう=言ってほしくない言葉ナンバーワン”は激しく同意します。

調理に関する義父母のダメ出しがしんどい

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「揚げ物ばっかり作ってると言われる」(36歳/営業・販売)

「朝はご飯じゃないと体力がでないと言われた。パンは子どもが好きで選んでいるのに……」(38歳/主婦)

「レトルト食品のストックを見て“こんなものを食べさせてー”ってチクチク言われました」(50歳/総務・人事・事務)

「このうちは米だけが美味しいと言われた」(42歳/総務・人事・事務)

「節約もいいけど息子(夫)には美味しいものを食べさせてあげて、いつ死ぬか分からないんだからと言われた。私としては特に節約料理の感覚ではなかったのに何だか傷ついた」(58歳/総務・人事・事務)

家事にまつわる発言のなかでも、特に多かったのは調理にかかわるダメ出し。毎日三食、献立を立てるだけでも大変なのに、中身まで細かくジャッジされてはお手上げ状態ですよね。それにレトルト食品を“こんなもの”呼ばわりとは、開発・販売しているメーカーに対しても失礼だと思うのは筆者だけ!? レトルトも冷食もスーパーのお惣菜も、家族みんながおいしくお腹を満たせるのであれば、どんどん活用して差し支えないのではないでしょうか。

距離感が近すぎる義父母の発言がしんどい

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「いつ家に呼んでくれるのか、としつこい。別に、招かなければならない理由が分からない。家に人を上げることが嫌いなので、絶対に呼ばない」(47歳/主婦)

「お線香をあげに来るようにと言われる」(56歳/主婦)

義父母目線では「家族なんだから遠慮しなくていいのに」という親愛の情があるのかもしれませんが、嫁の立場としては、プライベートな領域に立ち入ったり、立ち入られたりするのは正直ノー・サンキューという人が多いのでは?

また、発言だけでは済まず、次のような“実力行使”に辟易したという人もいました。

「勝手に家に入られた」(62歳/主婦)

「引き出しの中のものを畳まれていたときにはモヤっとした」(34歳/その他)

感じ方は人それぞれですが、引き出しの中を無断でいじられては、さすがに感謝より恐怖を覚えてしまいそうな……。

ライフプランに関する義父母の口出しがしんどい

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「子どもがいないのですが、“将来の子どものため”と言って貯金の話をされたり、“孫の話になってごめんねー”と義兄の子どもの話をされたりするとイラっときます」(29歳/総務・人事・事務)

「家を買った方がよくないかと言われたことです」(36歳/主婦)

「資金を出してくれるわけでもないのに家を購入するときに口出しをされた」(50歳/その他)

子どもを持つかどうか、住まいをどうするかというのは、一生ものの決断でまずは夫婦で話し合うべきこと。こちらから相談を持ちかけたわけでもないのに、余計なお節介や詮索をされてはリアクションにも困ってしまいますよね。

その他、こんな義父母の口出しがしんどい!

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「ゴミ出しにこと細かく指示してくる」(53歳/その他)

「買ってきた物に対して、また買ってきたの、と口をだしてきてイラっとします」(53歳/主婦)

「家具の配置について色々言ってくるとき」(36歳/総務・人事・事務)

「旅行の話で今度ここに行ったほうが良いとか言われるが、そもそも目的が同じではないので……」(57歳/その他)

「結婚後に実家に帰ったときに電話してきて、帰るなと延々と説教されたこと。私が帰省するのはだめだけど、義理の姉が義母のところに帰ってくるのは構わないなど意味不明」(50歳/主婦)

コメントを読んでいるだけで、思わず耳をふさぎたくなるようなお節介の数々。夫の実親だけに無下に扱うわけにもいかず、はたしてどうしたものか……。

義父母のダメ出しをうまくかわすには?

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「下手に言い返さずに“そうですね~”って笑顔で適当に相槌をうちます」(50歳/総務・人事・事務)

「何も反論せず、ハハハとやり過ごすのが一番です」(43歳/主婦)

「とにかくはいはいと返事はしてもまったく言う通りにはしません」(60歳/総務・人事・事務)

「(いつ家に呼んでくれるのかに対し)夫に言っておきますねーという」(47歳/主婦)

圧倒的に多かった対処法は、“笑顔で右から左へと聞き流す”でした。おそらく、相手は“自分のほうが絶対に正しい”という信念をもっていますから、反論したところで説得できる見込みはなく、互いにうっぷんがたまったり関係がこじれたりするだけ……。

ある種のスルースキルは、義父母に限らず大人のコミュニケーション術として必須かもしれませんね。

 

嫌味混じりの口撃から善意からの助言まで、義父母のしんどい一言は家庭ごとにさまざま。「そうか、うちだけじゃなかったんだ」とため息交じりに共感してしまった人も多いのでは? 最後にご紹介した「そうなんですねー(私はそうは思いませんけど)」作戦で、のらりくらり心穏やかに義実家と良好な関係を保っていくのもいいかもしれません。

中田綾美
中田綾美

成人までの人生を受験勉強にささげた結果、東京大学文学部卒業。その後なぜか弁護士になりたくて司法試験に挑戦するも、合格に至らないまま撤退。紆余曲折の末、2010年よりフリーライターの看板を掲げています。

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