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実の親だからこそモヤモヤすることは?心配事やイライラ…男女429人の切実な思いに共感

仕事や子育てに奔走する間に、気づけば自分の親もいい年に……。歳を重ねたことで心配事も増えるものですが、近しいからこそ遠慮がなくなったり、かえって言いづらいことがあったりするのが実親。

そこで『kufura』では、20~50代の男女429人を対象にアンケートを実施。「実親だからこそモヤモヤしていること」についてうかがってみました。子ども側からみたいろいろな思いをお届けしていきます。

やっぱり心配な健康面

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「体が弱ってきているのに自覚がないのが心配」(38歳女性/出版・マスコミ関係)

「いい歳になったので、健康面が心配。孝行したいが、自分の家族の事で手一杯」(46歳男性/その他)

「人の言うことを聞かず、大丈夫といって自分の思うままに行動します。なのでこけて歯を折ったり、顔を怪我したり、骨を折ったりで病院通いも大変。これ以上怪我しないで欲しいです」(44歳女性/主婦)

「足腰が弱くなってきて、外出するたびに心配」(59歳男性/その他)

「太りすぎているのに、痩せようとしてくれない」(41歳女性/主婦)

親が年をとると気になるのが健康面について。本人は年齢を自覚していないのか元気なつもりで動き回るため、ヒヤヒヤ!なんて場面もあるよう。回答にも見られましたが、自身は仕事や家庭などで忙しく、思うようにケアできず悩ましい……と苦慮する人も少なくないようです。

火の元、運転など日常生活の不安

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「部屋が物で溢れていて全く片付けない。私が片付けようと言っても嫌がり、高齢だからか片付ける気持ちもない様子。モヤモヤします」(40歳女性/主婦)

「料理で火を使っているのに、平気で裏の畑に出たり、来客の応対をしたりする」(48歳女性/総務・人事・事務)

「田舎の人なのでインターフォンを使わず、直接玄関で応対してしまうので防犯が心配」(52歳女性/主婦)

「父が次第にお風呂を嫌がるようで、同居の母は臭いから困っているよう。父を傷つけないよう、体臭問題を解決したいと悩んでいてモヤモヤしてます」(43歳女性/主婦)

「歳も取ってきたし運転に気を付けてほしいし、ドライブレコーダーをつけてあげようとしたら、まだいいと言われた。まだってなんだろう……事故が起こってからじゃ遅いのにとモヤっとした」(41歳女性/その他)

「もう79歳になる母が、免許を更新していてまだまだ運転したいと言っているのが気になります。車がないと何処にもいけないとは言っても、反射神経が鈍ってきたら事故の原因になるのではないかとヒヤヒヤしていますが、本人は運転に自信があるの一点張りで免許の返納を考えていません。ずっと話し合いが平行線でいつももやもやしています」(56歳女性/主婦)

家に物が溢れているが、高齢のせいか片付ける気力がないと嘆く人も。また、運転についての不安を挙げた方もたくさんいました。免許を返納してもらいたいけれど、なかなか納得してもらえず困っているよう。いずれのケースも、ちょっと気難しくなってきた親への伝え方に苦戦している模様です。

変化する親に老いを感じることが増えた

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「だんだんと人の話を聞かなくなってきた」(36歳男性/その他)

「歳をとるにつれて、普通に話していても少しトゲがある言い方をするようになってきた」(47歳女性/その他)

「親が年と共に短気になってきた気がする」(45歳男性/その他)

「だんだんと判断力が鈍ってきている感じがして老いを感じること」(42歳女性/主婦)

「ひとりで生活しているが、認知症が日に日に進行しており、少し前のことすら忘れてしまう。今後、徘徊したりしないか心配」(59歳男性/営業・販売)

「歳を重ねていくにつれてお金の感覚がマヒしてきて、必要のないものも買ってしまう癖がついてきた」(57歳男性/研究・開発)

「あと数日で94歳になる母親が年齢を重ねると共に食べ物の好き嫌いが激しくなり、食も細くなり、結構気難しくなってきました」(59歳男性/会社経営・役員)

「昔から同じ話を何度もするタイプだったのですが、その兆候が強くなってきた気がします」(52歳女性/コンピュータ関連)

話を聞かなくなる、怒りっぽくなるなど、「以前はこうではなかったのにな」という様子に親の老いを実感する人も多くいました。そんな親を受け止めるのに苦労したり、困惑する様子がうかがえます。若くて元気だったころの姿を思い出すと、一抹の寂しさを覚える……なんてのも、モヤモヤする理由かもしれません。

ちょっとした言動についイラッとしてしまう

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「話し合いで合理的に物事を解決したくても、“お互いに我慢すればいい!”と言って聞かない」(24歳女性/学生・フリーター)

「相続に関する話をちょこちょこ聞きますが一貫性がなく、話も変わるのでモヤモヤしています」(49歳男性/営業・販売)

「電話の頻度が多くて疲れます。どうでもいいことを話すために毎日に近い頻度で電話がかかってきます。それだけならまだいいのですが、掃除や健康のことを私に教えたいらしく、最後は説教になるのでうんざりしています」(55歳女性/主婦)

「拗ねているのにそれを認めないから面倒くさい」(41歳男性/技術職)

「母や同居している妹がいらないものを我が家に送り付けてくる。うちだっていらない」(58歳女性/主婦)

「父親の耳が遠くなった。でも補聴器をつけたがらない。聴こえなくても聴こえないと言わず、適当に相槌をうって誤魔化すのでモヤモヤする」(59歳男性/その他)

「いつまでも独身でいる自分に早く身を固めろとうるさく言う」(54歳男性/営業・販売)

「こちらの車をあてにしていて、しょっちゅう買い物で車を出してくれと言われる」(56歳女性/コンピュータ関連)

もういい歳なのに子ども扱いされて口うるさく言われたり、時にはあてにされることも。そういった言動に、ちょっとうんざり……なんてコメントも目立ちました。いくら親子といえど、適度な距離感はほしいところかもしれませんね。

その他、こんなモヤモヤも…

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「認知症の親が死ぬまで自宅にいたいと言っているが、介護も限度があるのである程度進行したら施設を考えている。どう説明したらいいかモヤモヤしている」(58歳女性/主婦)

「早く実家を売りたいのですが、父親が一人かたくなに売りたくないと拒否している事」(55歳男性/その他)

「両親どちらとも定年したので、毎日家に一緒にいますが、ふたりのケンカが増えてこちらはハラハラしています」(41歳女性/主婦)

頑固になっている親にわかってもらおうと説明しても、どんどん意固地になって機嫌を損ねてしまいかねませんし、言い方にも気を遣いますよね。その他、老後を夫婦で穏やかに過ごしてほしいのにと心配する気持ちも垣間見えました。

 

今回の回答から、案ずるがゆえに目についたり、良かれと思って提案したことが裏目に出たりすることもあるのだなと感じました。しかしそれも、「いつまでも元気でいてほしい」という思いがベースにあればこそ。

年を重ねると親も変化し、さらに接しづらさを感じているという方も多く、実親だからこそはっきり言えないということに“モヤモヤ”が募る場面も多いようです。親子関係も様々ですが、それぞれのペースや距離感を保ちつつ、思いやりをもって関わっていけたらと思います。

あーこ
あーこ

趣味は、ショッピング、寺社仏閣巡り、歌舞伎鑑賞など。短大時代に生け花や茶道に触れ、伝統文化に興味を持つ。花が好きなこともあり、花屋での勤務も経験。また、わんこも大好きで、愛犬の初老チワワに癒される毎日です。

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