特に夏休みは、子どもが自宅で過ごす時間が増える時期。親の用事や仕事などによる、低学年の“短時間留守番”から、高学年の“長時間留守番”までさまざまな留守番のシチュエーションが想定されます。
今回は、6歳(小1)~18歳の子どもがいる女性に42人アンケートを実施。留守番の際に「失敗した!」と感じた経験について、つづってもらいました。
低学年の「短時間留守番」の困りごとは?
nullまず、留守番をし慣れていない低学年の留守番の“困りごと”です。
「7歳のとき、1時間だけのつもりでお留守番させたら、2時間経ってしまった。帰ったら泣いていた」(42歳・主婦)
「8歳のとき怖い本を読んで怖くなってトイレに行けなくなってしまったこと」(41歳・主婦)
「8歳の頃、1人でお留守番させているときに、心配になって電話しても、出なかった。電話の出かたがよくわからなかったらしい」(52歳・主婦)
留守番中に何かの拍子で急に不安な気持ちが膨れ上がってしまったという声がありました。自宅に連絡をしても、子どもが電話に応答しなかったというケースもありました。
以前、『kufura』は、小学生以上の子どもがいる女性に留守番の準備やトレーニングに関するアンケートを実施しましたが、回答者は以下のような対策を施していました。
- 鍵の開け閉めの練習をさせておく
- 電話のかけかた・対応のしかたの練習をしておく
- インターホンが鳴ったときの約束ごとを決めておく
- 火元の注意の徹底
- 電気ポット、電子レンジ利用のルールの取り決め
- 長時間の留守番の場合、“食べるもの”“やるべきこと”“レクリエーション”の用意
こうした対策を施しても、予想していなかったトラブルが起こってしまうこともあります。
続いて、小学校中学年以降の“困りごと”をご紹介します。
「エアコン」「冷蔵庫」の失敗
null家電の使い方に関する回答です。盛夏の時期ということで、クーラーや冷蔵庫に関する内容が目立っていました。
「9歳の夏休み、留守番中にエアコンをつけるよう伝えていたが、窓や扉を全開にしたまま、エアコンをつけていた。エアコンをつけるときは、窓や扉を閉めるように伝えないと分からないんだと驚いた」(50歳・総務・人事・事務)
「冷凍庫が開けっぱなしになっており、中のものがだいぶ溶けてしまった」(36歳・金融関係)
冷蔵庫の扉や、クーラーの効いた部屋の窓を開けっぱなしにすると、冷気が外に逃げ出してしまうだけでなく、電気代もかさんでしまいます。冷蔵庫内の食材の劣化にもつながりますよね。
そのことを子どもが知らなかったケースも、常日頃から家族からさんざん注意されていたけれどうっかり閉め忘れたケースもあるのではないでしょうか。
こうした失敗が、次回以降の注意につながっていけばいいですね。
「室内の物を破損」してしまった
null続いて、室内で突発的に起こったトラブルに関する内容です。
「10歳の子を置いて買い物に行ったら、冷蔵庫から麦茶ポットを取り出した際に落として割った。前もってペットボトルに入れてテーブルに置けばよかった」(51歳・主婦)
「11歳の頃に家の中でボール遊びをして食器棚のガラスを割ってしまいました」(50歳・総務・人事・事務)
「10歳のとき、家の中でペットの犬と走り回って、ガラスを割っていたこと」(47歳・主婦)
「犬が粗相をしたけど、子どもはその始末ができず困っていたこと」(53歳・出版・マスコミ関係)
ガラスのコップや麦茶ポットなど、ガラス製のものを壊してしまった、というケースが多くなっています。“もしも”のために、何かを破損したときの対応法も話し合っておいたほうがよさそうです。
「ゲーム」「電子機器」の使い方の悩み
null長時間の留守番が可能になる年代になり、夏休みの留守番が習慣化している場合、過ごし方の悩みが出てきます。
「1日中ずっとゲームをしていた。ゲーム時間を守ると信じたことがよくなった。ゲームの代わりになる物をいくつか用意しておくべきだった」(44歳・その他)
「子どもは、エアコンが効いた部屋でただたんにゲームをしてだらだらした日を過ごしている。ちゃんと時間を設定して勉強の時間も指定するべきだった」(42歳・主婦)
長時間の留守番が可能になる高学年になると、ゲームや動画サイトの長時間視聴を悩みとしてあげている人がいました。
『kufura』の過去記事では、このような悩みの対応策として、“見守り機能”で利用可能時間を制限したり、ゲームの前にやるべき“勉強”や、子どもが熱中できるアクティビティを用意しておく、習いごとの日を決めるといった声がありました。
近所に少し体を動かしたり、友達と集える場所があればいいのでしょうが、昨今の夏の暑さは猛烈で、公園や広場を活用できない日もあります。真夏の子どもの居場所が限られているのが実情です。
「きょうだいげんか」がヒートアップ
nullきょうだいだけの留守番では、けんかがヒートアップすることも……。
「買い物に行って帰宅したら、大げんかの大惨事に。“私がいない=仲介役がいない”ことで、“下の子が話を聞かない→業を煮やした上の子が手を出す→下の子が号泣”という図式ができあがっていて、下の子が小学生になってからは日常茶飯事」(41歳・主婦)
「兄弟げんかをした。エアコンの温度を下げすぎて、もったいなかった」(51歳・主婦)
ささいなことで勃発するきょうだいげんか。近い関係ゆえに、むき出しの感情をぶつけあうこともありますよね。これについては、話し合って解決する方法や、怒りを冷却する方法を根気よく諭し続けるのみです……。
他にもこんな夏休みの留守番の「しまった!」が…
null今回のアンケートでは、こんな回答も寄せられました。
「上の子12歳、下の子10歳で日中留守番。15時半ころ洗濯物を取り込むように伝えていたが、その日はゲリラ豪雨が降り、帰宅したら洗濯物がずぶ濡れで絶望した。以後、私の留守番中のゲリラ豪雨時には洗濯物に気を遣うようになったので、今思えば良い機会だったのかもしれない」(42歳・パート勤務)
「娘が10歳の頃に、夏休みのお昼ご飯にパンの詰め合わせを購入して仕事に行ったら、甘過ぎてもう食べたくないと言われたこと」(51歳・主婦)
「10歳のとき、家の鍵を置いておくのを忘れてしまい、外出ができなかった」(40歳・主婦)
ゲリラ豪雨、カギの扱い、食事に関する回答が寄せられました。
他にも、予期せぬ友達の訪問や、部屋の散らかり、用意していたご飯を食べずに過ごしていたなどの声がありました。
今回は、小学生の夏休みの留守番時の“しまった!”や“ヒヤリ”の体験談についてお届けしました。
予期せぬトラブルや、成長の過程で通過する失敗談など、さまざまなケースが寄せられました。
高学年の長時間の留守番については、メディア視聴時間の増加や、家庭外での体験の不足に悩む声が目立っています。
夏休みの長時間の留守番の背景には、高学年の子が放課後児童クラブ(学童)に入れない・行きたがらない状況や、親の仕事の都合などがあげられます。夏休みの子どもの留守番が日常的になっている場合、子どもの安全と安心に加え、家庭内外の有意義なアクティビティが求められているようです。