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義理の親と、無理なく一緒に暮らすには…?「親との同居」のよかったこと&困ったことを、経験者に聞きました

だんだんと年齢を重ねるにつれ、親との「同居」という道も選択肢に入ってくるもの。それまで別々に暮らしていた場合、一緒に住むと、思わぬ悩みが出てくることもあるようです……。でも、事前に様々な体験談を知って、心の準備をしておけば、同居後の暮らしをよりよいものにできるかもしれません。

そこで今回『kufura』では、「義理の親」や「実の親」との同居を経験したことのある20~60代の男女85名に、親と同居して「よかったこと」「困ったこと」、そして「うまくやっていく方法」を聞きました。様々なヒントが詰まった回答を、早速見ていきましょう。

親と同居して実感!「よかったこと」あれこれ

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まずは、「義理の親」「自分の親」と一緒に生活するなかで気づいた、同居して「よかったこと」をご紹介します。

子育ての人手が増える

「体調が悪い時や、旦那が仕事でいない時に、一緒に子どもを見てくれたりして助かった」(27歳女性/主婦/自分の親と同居経験あり)

「親が子どもの家庭教師のようなことをしてくれた」(55歳男性/その他/自分の親と同居経験あり)

「子どもが小さいとき、毎日お風呂に入れてくれて、後から自分1人でお風呂に入れたことは、本当に助かった」(61歳女性/主婦/義理の親と同居経験あり)

「友人たちとの外食の際、子どもの面倒をみてくれた」(52歳女性/主婦/義理の親と同居経験あり)

「より大人数で多彩な人間関係の中で子育てできたこと。単に両親と関わるだけでなく“ばあば”もいることで人見知りも穏やかだったように思える」(42歳女性/主婦/義理の親と同居経験あり)

自分たちだけで子育てをするのは、とても大変なこと。一緒に住む人数が増えたことで、頼れるようになって助かった、という声が多数寄せられました。

家事を手伝ってもらえる

「働いていたので、家事を手伝ってもらえて助かりました」(49歳女性/主婦/自分の親と同居経験あり)

「お風呂掃除をやっていただける」(45歳男性/技術職/義理の親と同居経験あり)

「仕事で忙しいとき、家のことを手伝ってもらえる」(39歳男性/その他/自分の親と同居経験あり)

家事に参加してもらえるのも、とても助かりますね。経験豊富なベテランならではの、よりよいやりかたを教えてもらえることもあるかもしれません。

別々で暮らすよりも安心

「健康状態を身近で見られる」(68歳男性/その他/義理の親・自分の親どちらも経験あり)

「97歳のおばあさんなのですぐ近くで面倒を見る事ができてよかった」(69歳男性/デザイン関係/自分の親と同居経験あり)

高齢になってからの一人暮らしは、何かと心配。ケガや病気などにすぐに気づいて対応できるというのは、同居の大きなメリットではないでしょうか。

一緒に過ごせる時間ができた

「父は8年前に他界している。母も初期だが、認知症を患っている。 そんなことを考えると、まだ2人とも元気だった頃に孫の面倒もみてもらい、毎日家族全員で笑って過ごす時間が沢山あったことが嬉しく、感謝している」(62歳男性/技術職/自分の親と同居経験あり)

「義母が同居を喜んでくれたこと」(57歳男性/営業・販売/義理の親と同居経験あり)

「子どもと祖母が同居してたくさん触れあえたこと」(63歳男性/医師/自分の親と同居経験あり)

今は元気な親だとしても、いつまでも元気だとは限りません。一緒に過ごせる時間は、あとから思い返すとかけがえのないものかも……。「同居する時間が親孝行になった」という回答もありました。

親と同居して「困った」のはこんなこと

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次に、親との同居で「困ったこと」をご紹介します。同居を経験した人は、どんなところにモヤモヤを感じているのでしょうか。

意見の食い違いで対立してしまう

「自分の親と夫との人間関係がよくない」(63歳女性/技術職/自分の親と同居経験あり)

「食事の味付けでよくもめた」(61歳女性/営業・販売/義理の親と同居経験あり)

「自分の親が妻の味方を露骨にするので、ケンカも大変です」(48歳男性/その他/自分の親と同居経験あり)

「一度、飲んだ席とはいえ意見の対立があり、それ以来お互いに口数が少なくなって気まずい感じが継続している」(50歳男性/その他/義理の親と同居経験あり)

それまで別々に住んでいただけに、考えかたや生活習慣が違うこともしばしば。特に「義理の親」との同居の場合、意見の食い違いが生じるケースも多いようです。

お互いに気を使う

「配偶者ともめたときに、気まずい」(55歳男性/その他/自分の親と同居経験あり)

「風呂の順番やテレビのチャンネル等の優先権がなかなか難しい」(63歳男性/その他/義理の親と同居経験あり)

「妻の夫である私に対して、なぜか異常に気兼ねされていることをひしひしと感じた」(67歳男性/コンサルタント/義理の親と同居経験あり)

「夜の営みがしにくい」(32歳男性/その他/自分の親と同居経験あり)

「夫婦だけの外出・外食がしにくかったこと」(49歳女性/主婦/自分の親と同居経験あり)

共同生活でお互いに気を使う場面が増えた、という回答もありました。気を使うのが疲れるというだけではなく、気を使われすぎることも辛いと感じているようです。

子育てへの考えかたが合わない

「親が子育ての先輩なので意見がかみ合わない時は大変です。こちらが折れるしかない」(39歳女性/その他/自分の親と同居経験あり)

「子どもに甘く、ねだられてお菓子を無制限に与えてしまって困った」(59歳女性/主婦/義理の親と同居経験あり)

「子どもの教育に口出しされること」(57歳女性/主婦/自分の親と同居経験あり)

子育てに対する姿勢については、それぞれの人が、自分なりの考えかたを持っているもの。一緒に住んでいると、あれこれアドバイスしたくなるのもわかりますが、できればそっと見守っていてもらいたいところ。

介護や看病が大変

「認知症だったので、同じものをたくさん買ってくること」(61歳女性/主婦/義理の親と同居経験あり)

「実母の介護が始まり、心と体が疲れている」(62歳女性/主婦/自分の親と同居経験あり)

「病気の看病や介護が大変だった」(68歳男性/その他/義理の親・自分の親どちらも経験あり)

介護や看病が必要になると、どうしても辛い場面が増えてきます。できるだけのことをしてあげたいと思う反面、本人が苦しそうにしている姿は、見る側にとっても大きな負担になってしまうことも。家族や自治体、専門家などの協力もあおぎつつ、時には休息をとることも大切です。

親との同居、「うまくやっていくコツ」も聞きました

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最後に、回答者85人が、長年の同居生活のなかで身につけた「うまくやっていく方法」を教えてもらいました。

お互いに干渉しすぎないこと

「お互いが一歩引いた関係でいることが大切だと思います」(39歳女性/その他/自分の親と同居経験あり)

「別の部屋をキッチリ確保すること」(63歳男性/その他/義理の親と同居経験あり)

「お互いにあまり干渉しあわないこと。見て見ぬふりができた方が良い」(49歳女性/主婦/自分の親と同居経験あり)

「お互いの時間を大切にして、自分たちのことは自分たちでするようにすることが大事だと思った」(27歳女性/主婦/自分の親と同居経験あり)

適度な距離感を保ちながら、お互いのプライベートな時間を尊重することで、うまくいくケースも多いようです。なかには同じ家に住みながら「2世帯住宅のように、普段過ごす場所をある程度分けている」という家も。

なるべく否定しない

「親の意見を否定しないで、不快感を与えない」(69歳男性/その他/自分の親と同居経験あり)

「自分の意見を前に出さず、表向きは、ハイハイ言っておく」(57歳女性/主婦/自分の親と同居経験あり)

「相手に合わせる。従順に限るですね」(50歳男性/その他/義理の親と同居経験あり)

相手を強く否定することなく、素直に従ったり、時には表向きだけうなずいておいたりするのも1つの方法。できるだけ波風を立てない、というのは重要なポイントのようです。

誰かに肩入れせず、公平なスタンスを貫く

「片方の味方をしないで、1人のときにフォローをいれます」(48歳男性/その他/自分の親と同居経験あり)

「強く希望することがなんなのか、はじめに聞いておくと良い」(69歳男性/デザイン関係/自分の親と同居経験あり)

「自分がクッション材になる」(63歳男性/その他/自分の親と同居経験あり)

「お互いのルールがあるので、その中で交わる所でお互い気を使って過ごせれば良いと思いました」(51歳男性/営業・販売/義理の親と同居経験あり)

どちらが正しい、というのではなく、お互いの大事にしたいことをできる限り理解して尊重する、というこちらの意見。なかなか難しいとは思いますが、自分以外の誰かが対立してしまっている時には間に立って、できるだけ中立な立場でフォローしていけるといいですね。

なるべく無理をしない

「固くならず、ゆるく付き合うこと」(61歳女性/主婦/義理の親と同居経験あり)

「義理の親だとしても、自分の親と同じように、気を使いすぎないように接すること」(63歳男性/営業・販売/自分の親と同居経験あり)

「ストレスをためないために、思っていることは口にするようにしている」(62歳女性/その他/義理の親・自分の親どちらも経験あり)

無理をしすぎないこともとても大事。言いたいことを我慢して溜め込んでいると、いつか耐えられなくなって爆発してしまうかもしれません。そうなるくらいなら、普段から少しずつ思ったことを伝えていった方がいい、というのも1つの考えかたではないでしょうか。

 

いかがだったでしょうか。気を許せる素敵な関係が築けているケースもある一方で、なかには、「うまくいくことはない、ということを前提にするしかない」といった回答もありました。

どうにも難しい、という場合には、同居ではなく「すぐ近所の別々の家で生活する」といった方法もあるかもしれません。できるだけ無理のないやりかたを見つけて、前向きな関係性を作っていきたいですね。

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