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「温泉旅館で地味に困ること」8選。朝食も浴衣でOK?タオルを干すスペースが足りない!

大きなお風呂に美味しい食事、日常生活を離れて温泉旅館で過ごす時間は、心身共にリラックスできていいですよね。「とにかく大満足!」と言いたいところですが、いつも温泉旅館に泊まる際に、実は密かに困っていることってありませんか? 今回『kufura』では、20〜60代の男女288人にアンケートを行い、「温泉旅館で地味に困ること」を聞いてみました。

(1)浴衣を着て出歩いていい範囲がわからない

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「部屋に用意されている浴衣で、どこまで出歩いていいのかわからなくて困ります」(39歳・女性/主婦)

「部屋以外の場所を浴衣で歩いていいのか悩みます。いつも服に着替えてから部屋を出ますが、いちいち面倒くさいです」(54歳・女性/その他)

「ドラマや映画などでは、浴衣姿で温泉街を散策しているのをよく見かけますが、旅館の外に行く際に、浴衣のまま行っていいのかどうか迷います」(58歳・男性/その他)

「夕食はほとんどの人が浴衣で食べに行きますが、朝食も浴衣で行っていいのか迷います」(39歳・女性/営業・販売)

いちばん多かったのは、浴衣で出歩く範囲がわからないという悩みでした。たしかに、温泉に入りに行くときはいいけれど、食事の際や宿から外出する際など、そのまま浴衣で出ていいのか迷いますよね。宿での注意事項などに特に記載がなければ、基本的には浴衣のまま館内や外を歩いて問題ないと思いますが、気になる場合はフロントで確認すると安心ですね。

(2)ほかにも浴衣に関する悩みはいろいろ

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「私は体が大きいので、合う浴衣のサイズがないのが困ります」(60歳・男性/その他)

「大人ですが自分に合う浴衣のサイズがなくて、いつも子ども用を着ることに。大人用の小さめサイズも用意してもらえると助かります」(24歳・女性/その他)

「浴衣は、動いているうちにだんだんはだけてしまうのが困ります」(62歳・女性/その他)

「浴衣で寝ると、裾が乱れてしまい、朝起きるとぐしゃぐしゃになっていて困ります」(69歳・男性/総務・人事・事務)

「浴衣を上手に着ることができないので、温泉に入りに行くときなど、浴衣姿がなんとなく格好悪くて恥ずかしいです」(54歳・女性/金融関係)

出歩く範囲以外にも、浴衣について地味に困っているという人がたくさんいました。特に多かったのは、浴衣のサイズ。自分に合うサイズがなくて困るという人が多いようです。ほかに、浴衣は動いているうちにはだけてくるし、浴衣で寝ると朝はぐしゃぐしゃでシワだらけになるのが困るという人もいましたが、これは作務衣がある旅館だと問題なさそうですね。

(3)部屋に使ったタオルを干す場所がない

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「温泉に宿泊する際、部屋に家族3人分のタオルが用意されていますが、使ったあとに干すところがなくて困ります」(43歳・女性/主婦)

「タオルをしっかり干して乾かしたいのに、部屋の中にバスタオルと小さいタオルの両方を干せるスペースがなくて困ります」(50歳・女性/総務・人事・事務)

「タオルを干す場所が少なくて、朝起きて顔を洗うときに、乾き切っていないタオルを使うことになるのが地味に困ります」(44歳・女性/主婦)

「部屋の中のタオルかけが足りないこと。夜に温泉に入って、翌朝また同じタオルを使おうとすると、生乾きで気持ちが悪いです」(62歳・女性/その他)

温泉旅館の部屋の中には、一般的にタオルかけが用意されていると思いますが、それほどたくさん干すことができないので、地味に困るという人もいました。夜に温泉に入って、翌朝また温泉に入ろうとする場合など、タオルが乾いていないと不快ですよね。部屋にあるタオルかけとハンガーを上手に活用しながら、なるべく早く乾くよう工夫できるといいですね。

(4)タオルかけ以外の備品や設備に関すること

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「部屋の中のくつろぎスペースから、コンセントまでが遠いこと。スマホを充電しながら使いたいときに、すごく困ります」(65歳・女性/コンピュータ関連以外の技術職)

「部屋のカギが1つしかないため、妻と交代で大浴場に行かなくてはいけないのが困るなと思います」(61歳・男性/営業・販売)

「温泉に入るたびに、部屋のキーをフロントに預けるべきなのか、脱衣所まで持っていくべきなのか悩みます」(63歳・女性/主婦)

「古い旅館などは、増築の繰り返しで館内が迷路のようになっているところがあり、迷子になってしまうことがあって困ります」(64歳・男性/総務・人事・事務)

「普段ベッドに寝ているせいか、旅館の布団で寝ると腰が痛くなるのがつらいです」(46歳・女性/主婦)

タオルかけ以外の旅館の備品や設備について、困ることもいろいろある様子。最近は、皆さん旅館でスマホなどの電子機器を使うため、コンセントが少ない、コンセントの位置が悪いといった困りごとが多いようです。また、ホテルと違って部屋のカギが1つしかなくて困る、温泉に入る際のカギの取り扱いに悩むという人もいました。

(5)ロッカーがないなど脱衣所の困りごとも

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「脱衣所にロッカーがない場合は、入浴中は脱衣カゴに部屋のカギを入れておきますが、カギを盗まれたりしないか不安になります」(55歳・男性/コンピュータ関連技術職)

「旅館の大浴場は、みんな同じスリッパを部屋から履いてくるので、風呂上がりに自分が履いてきたスリッパがなくなっていることがあって困る」(62歳・男性/営業・販売)

「大浴場から部屋に戻る際、どれが自分のスリッパかわからなくなってしまう」(53歳・男性/その他)

「脱衣所の床にぬめりがあると、気持ち悪くて困ります」(62歳・男性/公務員)

「温泉から上がったあと、髪を乾かすスペースが混んでいて、なかなか空かない時があり困ります」(40歳・女性/主婦)

温泉に入る際に、脱衣所でいろいろと困るという人もいました。中でも、特に多かったのが、脱衣所にロッカーがない場合の部屋のカギや貴重品の取り扱い。盗難が気になってゆっくり温泉に入れないという人が目立ちました。また、部屋から履いてきた自分のスリッパがなくなったり、脱衣所の衛生面が気になったりするという人もけっこういるようです。

(6)大浴場関連のあれこれも実は地味に困る

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「大浴場が混んでいると、ゆっくり温泉につかることができなくて困ります」(68歳・男性/研究・開発)

「体を洗わずに、いきなり温泉に入る人がいて困ります」(58歳・男性/営業・販売)

「大浴場に置いてあるシャンプーなどが合わなくて地味に困ります」(42歳・女性/その他)

「温泉が熱すぎて困ることがあります」(45歳・男性/金融関係)

温泉旅館のメイン、大浴場関連のことで困っていることがあるという人も少なくありませんでした。困りごとは人それぞれですが、大浴場が混んでいてゆっくりできないという人が多い様子。また、温泉がぬるい、熱いといった、お湯の温度について困っている人や、温泉に置いてあるシャンプー類が合わなくて困るという人もいました。

(7)旅館の食事や自販機に関すること

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「旅館での夕食時間が早すぎて、夜中におなかが空いてしまうのが、地味につらいです」(42歳・女性/総務・人事・事務)

「楽しみにしていた食事が、思っていたよりもしょぼかったりすると、あとでおなかが空いたりして困ります」(62歳・女性/総務・人事・事務)

「お酒が飲めないので、夕食の際は、最初からごはんが欲しいです」(51歳・女性/営業・販売)

「料理の量が多すぎて、おなかがはち切れそうになるほど食べてしまうこと」(44歳・女性/主婦)

「温泉旅館に行くと、自動販売機のビールの値段が高くて困ります」(60歳・男性/営業・販売)

美味しい食事は、温泉旅館での楽しみの1つですが、夕食時間が早すぎて夜中におなかが空くという人がいる反面、量が多すぎておなかがはち切れそうになるという人も。ごはんやお味噌汁が最後に出てくることもありますが、先にごはんが欲しい人にとっては、これが地味に困る様子。自販機のビールなど、値段がやや高くなっていて困るという声もありました。

(8)ほかにも温泉旅館で地味に困ることはいろいろ

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「キャッシュレス決済ができないこと」(35歳・男性/総務・人事・事務)

「どのタイミングで温泉に入ればいいのか、いつも迷ってしまいます」(54歳・男性/その他)

「チェックアウトの前など、部屋をどの程度まで自分で片付ければいいのかわからなくて困ります」(39歳・女性/主婦)

ほかにも困ることはいろいろありましたが、キャッシュレス決済ができないというのは、今後どんどん改善されていきそうですね。「どのタイミングで温泉に入ればいいのかわからない」「チェックアウト前の部屋の片付けに悩む」というのは、意外と皆さん困るところかもしれません。

いかがでしたか? 温泉旅館で地味に困ることはたくさんあるようですが、宿の選び方によっては解決できそうなものも多い感じがします。気になる点は予約前にホームページで確認する、直接宿に問い合わせるなどして、より快適に過ごせる宿を見つけましょう。

土田奈々子
土田奈々子

フリーライター。2011年よりイギリス在住。渡英前は出版社に勤務し、金融機関向け専門誌やマタニティ&ベビー誌の編集に携わる。現在は、ウェブを中心に女性向けの記事を数多く執筆。得意ジャンルは、妊娠・出産・育児や女性の健康、海外生活事情など。プライベートは、田舎の小さな村で日英バイリンガル育児に奮闘する二児の母。自分自身の働く主婦としての目線、子育て中の母としての目線を大切にしながら記事を書いていきます

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