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飛行機の座席「窓側vs通路側」どっち派?なぜ人は窓側を選びたがるのか、景色以外にも意外な良い点が見えてきた

飛行機で移動をするときには、できるだけ快適な時間を過ごしたいですよね。皆さんは、座席を選ぶとき、同じ列なら、窓側と通路側のどちらの席を選びますか? 『kufura』編集部は、飛行機の座席選びについてのアンケートを実施しました。アンケートの回答から、さまざまな「快適」の条件が見えてきました。

飛行機の席、「窓側派」「通路側派」多かったのは…?

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今回、アンケ―トにご協力いただいたのは、飛行機搭乗経験がある20~50代の男女325人です。

飛行機の座席を選ぶときに、窓側と通路側、どちらの席を好んで選ぶのか聞いてみました。結果は、以下の割合でした。

【飛行機の座席「窓側」と「通路側」どっちを選ぶ?】

窓側・・・234人(72.0%)
通路側・・・91人(28.0%)

今回のアンケートでは、窓側が多数派という結果に。

「窓側派」「通路側派」の回答者に、その理由を聞いてみると、それぞれの席の特徴が見えてきました。

「窓側」を選ぶ理由は「景色」と「落ち着き」

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窓側の席を選ぶ理由は「景色が見たい」が多数

まず、窓側の席を選んだ234人に、窓側の席を好む理由について聞いてみました。おもに3つの理由で窓側の席が選ばれていました。

(1)景色を見たい

「景色を堪能したいので」(34歳男性/営業・販売)

「めったに飛行機は乗らないので、景色を楽しみたい」(45歳女性/主婦)

「いつもそれほど長い時間乗らないので、トイレは気になりません。景色を見ていたいです」(50歳男性/デザイン関係)

窓側の席の特権は、窓からの景色。飛行機に乗る頻度が低い人、国内移動が多い人は、窓側を選ぶ割合が高くなっています。飛行機移動の際、上空の景色を楽しみにしている人が多いようです。

(2)窓側のほうが静かで落ち着く

「窓側のほうが気分が落ち着くから」(49歳男性/総務・人事・事務)

「人の通りを気にすることなくゆっくり寝られるので窓側を選びます」(45歳男性/企画・マーケティング)

窓側の席の特徴は、自分の前を横切る人がおらず、通路からも離れていること。静かで落ち着くという声がありました。

(3)乗り物酔い対策

「乗り物酔いしやすいので、外の景色が見える場所だと軽減できるから」(43歳女性/主婦)

「酔いやすいから、窓の外を見ると緩和されるため」(44歳女性/その他)

個人差がありますが、搭乗中、乗り物酔いしやすい人がいます。外の景色を眺めることで乗り物酔いをしにくいと感じている人もいました。

「通路側」を選ぶ理由は、「トイレ」と「手荷物」へのアクセスしやすさ

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通路側の席
通路側の席は、通路に出やすい点がメリット

続いて、通路側派の人の声をご紹介します。多かったのは、「トイレ」と「降機準備」に関する回答でした。

(1)トイレに行きやすい

「トイレ移動が楽なので。これは新幹線など鉄道でも同じです」(36歳男性/デザイン関係)

「自分はトイレが近いので、通路側の方が迷惑をかけない」(57歳男性/営業・販売)

「トイレに行きやすい」(25歳女性/総務・人事・事務)

通路側派の人から最も多く回答が集まった理由が、トイレに行きやすいという利点です。特に、長時間のフライトの際や、トイレが近いと自覚している人は、通路側を選ぶ割合が高くなっています。

(2)着陸後、降機の準備がしやすい

「着いたときに早く荷物を取り出せるから」(54歳男性/研究・開発)

「降りるときに窓側より先に降りられるため」(49歳男性/コンピューター関連技術職)

着陸後にシートベルトの着用サインが消えた後、頭上の手荷物が取り出しやすいという声がありました。降機までの時間が窓側の席よりも早いという声もありました。

(3)通路側のほうがリラックスできる

「人と壁にはさまれる圧迫感を感じない」(56歳男性/営業・販売)

「窓側の席は、他人に出口をふさがれると窮屈に感じる。通路側がいいと思いました」(38歳女性/主婦)

「通路側。高所恐怖症で窓側は怖いから」(41歳女性/主婦)

窓側の席が「静かで快適」と感じる人がいる一方で、通路側の席のほうが「圧迫感がなく快適」と感じる人もいました。

 

以上、今回は飛行機の座席についての記事をお届けしました。

窓側派、通路側派の声をまとめると、以下のような特徴が見えてきました。

【窓側の席の特徴】
・景色が見やすい
・通路から一定の距離があり、静か
・トイレに行くときに気を遣う

【通路側の席の特徴】
・トイレにスムーズに行ける
・着陸後、棚から手荷物を素早く取り出せる
・景色が見えにくい

景色、座り心地、通路への出やすさ、荷物の取り出しやすさなどが座席を選ぶポイントになっていました。

アンケートでは「行きは窓側で景色を見て、帰りは早く帰りたいので通路側を選ぶ」「国内線は窓側。国際線は通路側」といった回答も見受けられ、行き先までの距離やシチュエーションによっても座席の選び方は変わってくるようです。

北川和子
北川和子

自治体HP、プレスリリース、コラム、広告制作などWEBを中心に幅広いジャンルで執筆中。『kufura』では夫婦・親子のアンケート記事やビジネスマナーの取材記事を担当している。3児の母で、子ども乗せ自転車の累計走行距離は約2万キロ。地域の末端から家族と社会について日々考察を重ねている。

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