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ハリー・ポッターファン必見!スタジオツアー東京初の特別企画「炎のゴブレット」開催中

こんにちは! 漫画家兼イラストレーターの新里碧(にっさとみどり)です。
映画『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』公開20周年を記念して、『ワーナーブラザース スタジオツアー東京-メイキング・オブ・ハリーポッター-』(以下『スタジオツアー東京』で期間限定の特別企画が開催中!
個人的に2回『スタジオツアー東京』を訪れているハリー・ポッターファンの私がレポートさせていただきます!

映画「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」ってこんなストーリー

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三大魔法学校対抗試合(トライウィザード・トーナメント)が話の中心に。

ハリー・ポッターシリーズ4作目にあたる映画『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』は2005年に公開されました。この作品のメインイベントは、なんと言っても100年ぶりに開催された“三大魔法学校対抗試合(トライウィザード・トーナメント)”。

フランスのボーバトン魔法アカデミー、スウェーデン・ノルウェー北部のダームストラング専門学校の生徒がホグワーツ魔法魔術学校に集まり、トーナメントの過酷な3つの課題の試合やパーティーなどでの交流がおこなわれます。

ハリー達が所属する、グリフィンドール寮の寝室でダンスの練習をするネビルのマネキン。

寝室でパジャマ姿でダンスの練習をするネビルの姿からは、初めて会う他校の生徒との交流にドキドキわくわくする気持ちが伝わってきます(よくぞこのシーンをマネキンに!)。

三大魔法学校対抗試合(トライウィザード・トーナメント)のクライマックスで宿敵・ヴォルデモートによる悲劇が起こり衝撃的な展開に。それまで「魔法世界楽しい!すてき!」と思って観ていたハリー・ポッターシリーズが一気にシリアスな雰囲気になり、「魔法怖い!ヴォルデモート怖い!」となった当時の記憶がよみがえります。

トーナメントの課題である”金の卵”を囲む各校の代表選手たちの展示。

各校の代表選手がトーナメントの課題に出てくる“金の卵”を囲む展示もありました。じつは写真外の右上に、ドラゴンの中でも獰猛な赤いハンガリー・ホーンテールが飛んでいます。

マネキンたちからは、映画さながらのピリっとした空気を感じます。

個人的には、映画ではじっくり見ることができないボーバトン校の空飛ぶ馬車とダームストラング校の潜水する船のミニチュアの凝ったデザインの細部を観察することができてうれしかったです。

映画での動きを見ていると、魔法使いは乗り物酔いしないのか、それとも乗客が酔わない魔法がかかっているのか気になるところ……。

 

ロビーも「炎のゴブレット」仕様に!

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迫り来る迷路の木々をイメージした壁面を背景に並ぶ、各校の代表選手のマネキンたち。

入口付近には、各校のユニフォームを着た4人がずらりと並んだものが。

待ち構える様々な試練に挑む前の緊張感なのか、試練に直面した時の恐怖と困惑なのか、こちらの展示もそれぞれのキャラクターの気配を感じます。

そして、後に悲劇に襲われるセドリックのぼろぼろになった服がなんとも胸に刺さります。

怪しく光る「炎のゴブレット」パネル。
ショップのディスプレイも「トライウィザード・トーナメント」仕様に。

グッズも注目!

今回のイベントに合わせて、ショップにはボーバトン魔法アカデミーのグッズも登場!

ツアー前に購入&着替えをして、ボーバトン校の生徒になりきってツアーを楽しむのも良さそうです。

薄い水色がなんとも上品でかわいい!

ショップの入口に登場しているボーバトン校グッズコーナー。

個人的イチオシグッズのノート。価格は4,000円(税込)。

大きめサイズのノートは、金色の箔と見る角度で変わるマジカルなイラストの装丁が素敵すぎます!

フランスにあるボーバトン校ならではの上品さとおしゃれさを感じるデザイン……。

大広間には怪しくゆらめく炎のゴブレットが登場

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大広間正面に設置された青く輝く炎のゴブレット。

怪しく光る炎が揺れるゴブレットは圧倒的な存在感。このゴブレットはトーナメントの代表選手を決める要として、映画の中に登場します。

自然な木の形を活かした有機的な形状は、ものでありながら魔法が宿っているのか意思も感じるような不思議なデザインでした。

映画では見ることのできない細部をじっくり見られるのが、スタジオツアーの醍醐味ですよね!

ゴブレットのまわりには17歳以上じゃないと入れない魔法がかけられた“年齢線”と、年齢を“老け薬”でごまかして線の中に入って吹き飛ばされたフレットとジョージのマネキンも。

こういう再現がたまらないですね!

優勝杯はスタッフのガイドトークのタイミングに合わせて登場するので、目をそらさないようにしておきましょう。魔法のように登場します!

青く輝く優勝杯。
老け薬を飲んでおじいさんになったフレッドandジョージのマネキン。

「Harry Potter」の名前が書かれた紙の切れ端

映画には、年齢が17歳に満たないため、自分の名前を入れられるはずがないハリーの名前がなぜかゴブレットの中から出てくるシーンがあります。

そのシーンを再現するような演出も必見です。

こちらもツアーで1回だけの演出なのでお見逃しなく!

ずらりと並ぶ監督生用の浴室の蛇口

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ずらりと並ぶ53の蛇口。
赤黄青の水が流れる様子を模した演出が。

トーナメントの第二の課題で卵の謎が解けず、困っていたハリーは先輩のセドリックに監督生用のお風呂に入るようにヒントをもらいます。

そこで登場するのが、このカラフルなお湯が出るたくさんの蛇口。この蛇口はなんと本物のブロンズ製なんだそうです!

余談ですが、映画でハリーがお風呂に入るシーンを見て「え!この前まで子どもだったはずのハリーがこんな筋肉に!」と衝撃を受けたのは私だけではないはず……。

映画に登場するクリーチャーや俳優のダミーの秘密を直に見よう!

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湖仕様の衣装に身を包んだ各校の生徒のマネキンとクリーチャー、ロンのダミーが並ぶ。

まず目に入ってくるビクトール・クラムが変身したサメ、マーピープルの頭の迫力がスゴい。作り物とわかっていても、近づいて見ると怖さを感じるクオリティーはさすがです。

こちらのコーナーでは、スタッフによる解説があるので、ぜひ立ち止まって聞くべし。

実際の撮影で使用されたロンの水中ダミー。
足から出る何本ものチューブ。

今回のイベントで初公開となった、ロンのダミーにも注目。

シリコン製の顔や手は皮膚の下の血管まで感じるようなリアルな作りは、まさにプロの仕事! 足から出る何本ものチューブに水を送り込むことで、水中での体のゆらめきを再現したそう。

こういった撮影時の背景を聞けるのもスタジオツアーの良さであり、実際に足を運びたい理由のひとつなんです。

気づいてた?死喰い人(デスイーター)の進化

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初期の死喰い人(デスイーター)の衣装。
後期のマスクのデザインパネルを持つ解説スタッフと後期の衣装。

死喰い人(デスイーター)のマスク、衣装の進化を展示したコーナーもあります。

初期のマスクと衣装は儀式的かつ目立たないデザイン。後期はマスクも衣装もより装飾的になり、ヴォルデモートの復活と権力的な存在感を表すように変化。

確かに、前期よりも自信を感じるデザインに見え、怖さが増しています……!

真面目だった田舎の教会の牧師が都会のギャングになっちゃったような。こちらも解説スタッフがいるので、解説を聞きながらじっくり見たいところです。

恐ろしさを感じるほどの存在感!トム・リドルの墓

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大きな鎌を持った死神の像が傍らに立つトム・リドル(のちのヴォルデモート)の墓。

ハリー・ポッターシリーズの中でも最大の敵・ヴォルデモート復活の際に、しもべの魔法でハリーを拘束した死神の石像がとにかく怖い!

映画のように動き出して、ハリーのように捉えられてしまうかも?と思わせるような迫力があります。

遠近法を利用して、死神に襲われているような写真も撮れるかもしれません。

トム・リドル〜ヴォルデモートの写真と解説が並ぶ壁面。

今回新しく追加されたコンテンツではありませんが、すぐ横には、トム・リドル〜ヴォルデモートへの移り変わりを説明するコーナーがあるので、合わせてチェックしてみてください。

分霊箱が破壊されるたびにヴォルデモートの衣装のグリーンが色あせていく、という解説も。

こういった細かな解説ひとつひとつがファンにとってたまらない情報なんですよね……!

ちなみに、私はオープン当初1人で来館した際は6時間滞在しましたが、こちらのパネル、見落としておりました。

ハリーとロンが息をのんだハーマイオニーの“あの衣装”

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ビクトール・クラムとハーマイオニーがパーティーで着た衣装の展示。
衣装の寄りカット。

トライウィザード・トーナメントを記念して開催されるダンスパーティー、その際にピクトール・クラムとクラムが着用した衣装が展示されていました。

スウェーデンかノルウェイの最北に位置しているとされるダームストラング専門学校に通うビクトール・クラムの衣装にはモコモコの毛皮が。厳しい寒さと狩猟をイメージさせ、強さとたくましさを感じます。

対して、ハーマイオニーのドレスは軽やかピンクのフリルが可憐です。

クラムの方は制服ですが、ハーマイオニーの方はドレスなので、ファン的にはこのドレスを選ぶハーマイオニーの姿を想像しながら見るのも楽しいです。

映画を見た当時私は「ハーマイオニーって、ピンク色のドレス着るんだ!」と意外に思った記憶があります。

普段からピンクを服に取り入れることもありましたが、真面目で強気なハーマイオニーが、ピンクのドレスで登場したからこそのインパクトがハリーとロンにも刺さったんでしょうね。

初のプロジェクションマッピング「ホグワーツ城の模型」

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プロジェクションマッピングされるホグワーツ城全景。
ホグワーツ城部分。

トーナメントの第一の課題でドラゴンとハリーが闘いを繰り広げる映画のワンシーンが再現されたプロジェクションマッピングは、今回のイベントで初登場します!

ホグワーツ城を照らす光が昼から夜に移り変わり、夜のシーンが終わると壁面の映像とダイナミックな音楽と共にプロジェクションマッピングが開始。

「昼→夜→プロジェクションマッピング」の順で繰り返されるので、良いポジションを探して見ましょう!

味も見た目も大満足!「炎のゴブレット」仕様のフードを楽しもう

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【バックロットカフェ】トライウィザード・トーナメントアフタヌーンティー 7,800円(税込)。

「炎のゴブレット」をテーマにしたアフタヌーンティーが日本初上陸!

ヴォルデモートが復活したシーンから着想を得た「復活の大鍋シュー」や、映画に登場する「汚いぞポッター」バッジと同じデザインのチョコレート、第三の課題の迷路をイメージした緑色のパンを使ったサンドウィッチなど、映画にちなんだフードがたくさんのっています。

これはファントークが盛り上がること間違いなし!

巾着に手を入れて、4種のドラゴンが描かれたクッキーから1つを選ぶ体験もあるので、「もし自分がトライウィザード・トーナメントに出場することになったら……?」というドキドキ感も味わえます。

【バックロットカフェ】マーメイドステンドグラスケーキ 2,400円(税込)プレミアムバーガー 〜ダームストラング〜2,500円(税込)。

「バックロットカフェ」で味わえる限定フードには、ハンバーガーやケーキも。

ケーキは、監督生用のお風呂の窓に描かれたステンドグラスの人魚をデザインした、目にも色鮮やかな仕上がりに。

ダームストラング校をイメージしたバーガーのセットのスモーキーソースとガーリックチリソースがかかった真っ赤なバーガーをかじれば、屈強な男子生徒たちの仲間になった気分が味わえるかも。

【フードホール】プレミアムバーガー 〜ボーバトン〜 2,800円(税込)、【フロッグカフェ】炎のゴブレットミルクシェイク 〜チョコミントフレーバー〜 950円(税込)、クィディッチワールドカップムースケーキ 850円(税込)。

ロビー横に位置するフードホールとフロッグカフェで食べられる限定メニューはこちらの3種。

ボーバトンの制服と同じ水色のバーガーは、見た目は奇抜ですがなんとパティの上にはフォアグラがのっており、その上品な美味しさに驚かされること間違いなし! ポテトにはたっぷりとトリュフ塩がのっていて、フランスらしさを味わえるプレートです。

炎のゴブレットを模したシェイクは、ツブツブとしたホワイトチョコの食感とクリーミーなシェイク、ミントの爽やかさがなんとも美味しいハーモニーでした。

ほうき型のクッキーとクィディッチワールドカップのビジュアルのミニチュア(欲しい!)がのったムースケーキもツアー後の疲れを癒すのにぴったりの味。

イベント期間中にぜひ味わってみてくださいね!

現在開催中のイベント「炎のゴブレット」は、スタジオツアーへ初めて行く方はもちろん、すでに行ったことのあるファンも新たな発見のあるイベントでした!

イベントに合わせて、ボーバトン校やダームストラング校のバウンドコーデで訪れるのもおすすめですよ。

(c)Warner Bros. Studio Tour Tokyo – The Making of Harry Potter.

『ワーナー ブラザース スタジオツアー東京メイキング・オブ・ハリーポッター-』

映画『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』公開 20 周年記念 特別企画「炎のゴブレット」

実施期間:2025 4 18 日(金)〜9 8 日(月)

特設サイト:https://www.wbstudiotour.jp/the-goblet-of-fire-2025/

場所:東京都練馬区春日町 1-1-7

新里 碧
新里 碧
取材漫画家/イラストレーター/アーティスト
芸大を卒業後、広告業界を経て独立。2018年、自身の体験を元に描いた『アプリ婚 お見合いアプリで出会って1年で婚約→結婚しました』(小学館)発売。旅と工作が大好きな新米キャンパーです。
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