アンケートにご協力頂いたのは、20代~50代の433人の既婚女性。前回の「夫にがっかりした瞬間」に引き続き、今回は“夫のことを見直した瞬間”について聞いてみました。皆さんは、身近な存在である配偶者のどんな一面に心を動かされたのでしょうか。
「夫のことを見直した瞬間」6位~10位は?
nullまずは、6位~10位の結果を簡単にご紹介します。
10位・・・ “見直す”余地がないほど完ぺき
「いつも尊敬しているので“見直す”ことはほとんどない」(55歳・総務・人事・事務)
9位・・・堅実な金銭感覚に触れたとき
「結婚前は貯金などしていなかったのに、子どものためにといつの間にか前取り貯金をしていた」(29歳・主婦)
8位・・・家庭の外での社交的な一面を見て
「意外とコミュ力高い。パパ友が多い」(35歳・総務・人事・事務)
7位・・・記念日を祝ってくれたとき
「誕生日に好きなケーキを買ってきてくれた。誕生日だとも知らせてなかったし、好きなケーキを覚えててくれた」(29歳・営業・販売)
6位・・・とっさの行動を見て
「街中で、外国人に道を尋ねられた時に、流暢な英語で、丁寧に案内してあげていたとき。私とは格が違うと思い、尊敬した」(37歳・その他)
スマートな姿勢や、家庭の外での顔を見たときなど、パートナーへのリスペクトが感じられる回答が多く集まりました。
続いて、上位5つの回答をご紹介します。
5位:思いやりのある行動(12人)
nullさりげない夫の行動に思いやりが垣間見えたとき、夫への眼差しが変わることがあるようです。
「寒い日に布団から出てる私にそっと布団を掛けてくれたとき」(41歳・総務・人事・事務)
「雨が降ってきたときに休日だった主人が職場まで傘を届けてくれたとき」(44歳・その他)
「ちょうど今、産後で足のむくみがひどいのですが、私が何も言っていないのに、旦那から足のマッサージをしてくれた」(35歳・主婦)
皆さんの回答からは、相手の行動への深い感謝も感じられます。2人の思いやりが土台にあるからこそ、家庭は夫婦にとっての安らぎの場所になるのかもしれません。
4位:仕事への姿勢(14人)
null夫の仕事への姿勢を見たときに「見直した」と感じる声も多くありました。
「仕事に対しての真面目さ。先の事を考えてやっていけている」(37歳・営業・販売)
「テレビのニュース番組で夫の仕事が取り上げられてインタビューを受けていたのを見たとき」(48歳・主婦)
「毎日朝早く起きて資格取得の勉強をしている」(39歳・主婦)
「事業の苦難を一人で乗り越えた」(54歳・主婦)
夫婦で事業をしている場合を除き、家庭の外の“仕事中の顔”はなかなか見ることができません。家庭外での夫の評価を知って尊敬を覚えるケースもありました。
3位:力仕事やDIYに取り組む姿(24人)
null家族の「困った」をいち早く解決してくれたとき、夫のスキルに感心するケースも。
「力仕事や庭作業など、私ではしんどいことを率先してやってくれる」(30歳・主婦)
「とても器用で子どもの自転車のライトを直したり、網戸の張替えなどサクサクやる」(51歳・総務・人事・事務)
「何でも直してくれる。修理できる」(46歳・総務・人事・事務)
「子どものトイレの踏み台を作るなどDIYがすごい」(32歳・主婦)
「子どもの機械系のおもちゃを分解して、“はんだ”をし直して修理してくれたとき」(44歳・主婦)
お互い“得意なこと”と“苦手なこと”があるのだとしたら、苦手な部分を上手に補い合っていけるのはとても理想的。アンケートでは、夫の力仕事や工具使いのスキルを見て惚れ直した女性の声が多数集まりました。
2位:家事に取り組む姿勢を見て(41人)
nullたとえ家事の負担バランスに偏りがあっても、一緒に家をきれいに保っていこうという姿勢が心を動かすこともあるようです。
「私が手に皮膚の病気を発症してからは食器洗いをしてくれるようになった。仕事で疲れてる時でもしてくれることもあるので、助かるし、有難いです」(43歳・主婦)
「私が仕事でいっぱいいっぱいのとき、家事をいつもよりしてくれた」(30歳・その他)
「つわりや切迫早産で身動きが取れないとき、夫は朝早くから遅くまで仕事に行っているにも関わらず、帰ってきてから家事やご飯の用意などしてくれて優しさや頼もしさを感じた」(29歳・主婦)
「育児で疲れて朝夫を見送れなかったが、起きてみると昨晩ためていた洗い物は片づいており、出す予定のゴミもなくなっていたこと」(30歳・主婦)
「気がついたら汚い排水溝の汚れなどをきれいにしてくれている」(33歳・営業・販売)
このように、「妻を休ませてあげたい」「ラクをさせてあげたい」という思いやりベースの行動を目の当たりにすると、心がじんわりと温かくなりそう。
1位:子どもとの向き合い方を見て(80人)
null今回最も多く集まった回答が、子どもにきちんと向き合う夫の姿を見たときのエピソードでした。
「就活中の息子との会話で、社会人の先輩として助言していた」(45歳・その他)
「どんなに眠くても子どもの要求には笑顔で答えるところ」(39歳・主婦)
「子どもが男の子なので好きな遊びを自然にわかっていてすごいと思った」(33歳・総務・人事・事務)
「子どもが私に小さな嘘をついて、本人が言い出せずにいたとき、散歩に連れ出して話をよく聞いて取り持ってくれたことがあり、感謝しました」(42歳・主婦)
「子どもが不登校になったとき、無理に登校させずに子どもの気持ちを尊重して休ませてくれたこと」(42歳・主婦)
違う性格の夫婦が、違う考え方で子どもを育てていく過程で、“違うこと”が役立つシーンは多くあるのではないでしょうか。夫の忍耐力や、共感力に支えられている女性は思いのほか多くいるようです。
夫婦の温かなワンシーンが垣間見える5つのエピソード
null最後に今回のお題の“見直した”という次元を飛び越えて、夫婦間の深い愛情がほとばしっていた5つのエピソードをご紹介します。
「治療が必要な病気になった私に病気になる前と変わらない雰囲気をだしつつ、だけど全面的に支えてくれている。ある意味肝が据わったひとだったのだと気が付いた」(44歳・主婦)
「出産の際にあわてることもなく私の身の回りのことや助産師さんにも気づかいできることを全てしてくれて頼りになるし誇りに思える主人であると思いました」(28歳・営業・販売)
「生まれつきトランスジェンダーの自分を素のまま受け入れてくれて、性別にこだわらない考え方を持っていたので、夫のことをすごく貴重な人材だと思い続けています」(35歳・主婦)
「一切家事をやらないとかたくなに言っていた旦那が、私の体調が悪いときには食べたものを運び、買い物も付いてきてくれる。ささいな事でも、何もしてこなかった頃から見たらすごく嬉しい」(35歳・総務・人事・事務)
「私が理不尽な八つ当たりをしてしまったとき、怒らず話を聞いてくれたとき」(35歳・主婦)
これらの回答を見ると、もしかしたら“夫を見直した”という聞き方自体、普段あまり妻が夫に期待していないという凝り固まった考えが前提にあったのでは……と思わず反省した次第です。
以上、妻が「夫を見直した」と感じた瞬間についてお届けしました。
「世の夫は……」とひとくくりにして普遍化したくなるときもあるかもしれませんが、夫の性格も妻の性格も1人1人異なっています。とはいえ、2回にわたるアンケートでは、“がっかりした”と感じる理由も“見直した”と感じる理由もトップの2つは家事と育児という示唆に満ちた結果となりました。
次回は、「妻を見直した瞬間」「妻にがっかりした瞬間」について、男性側の声をたっぷりとお届けします!