男女で差が出やすい掃除箇所はある?
nullまず、家で自分が担当と考えている掃除箇所について、場所ごとに複数回答で答えてもらいました。女性35人、男性105人と男女の回答者の人数が異なるので、全体の中での割合にして示したのが下のグラフです。

- トイレ掃除・・・女性16人、男性49人
- 毎日のお風呂掃除・・・女性14人、男性44人
- エアコン、扇風機、電子レンジなど家電の掃除・・・女性15人、男性40人
- 洗面所・・・女性9人、男性39人
- 掃除機・フロアモップなど床のホコリ除去・・・女性13人、男性38人
- 週1、月1などのしっかりしたお風呂掃除(カビ取り、排水口掃除など)・・・女性12人、男性36人
- 部屋の片づけ・・・女性15人、男性34人
- 台所(シンク、排水口、ガスコンロ、IHなど全体)・・・女性10人、男性34人
- 庭やベランダなど外回り・・・女性12人、男性32人
- 玄関掃除・・・女性10人、男性32人
- 窓ふき・・・女性6人、男性31人
- 棚の上、窓枠などのホコリ除去・・・女性8人、男性22人
- その他・・・女性5人、男性20人
男性が担当していると回答した中で最も多いのは「トイレ掃除(49人)」、次が「毎日のお風呂掃除(44人)」。女性で最も多かったのは「トイレ掃除(16人)」、次が「エアコン、扇風機、電子レンジなど家電の掃除(15人)」と「部屋の片づけ(15人)」でした。
男女ともにトイレ掃除が最多。こまめに掃除している様子がうかがえますね。
男性が多く担当しているのは洗面所と窓ふき
回答者の中の割合でみると、男女で差が出やすい家事があることが分かりました。
男性が担当する割合が多くなったのは、「洗面所の掃除」、「窓ふき」です。「お風呂の掃除」に関しては男女とも負担している割合はほぼ同じですが、「洗面所の掃除」では男性が37%、女性が26%となっています。
また、「窓ふき」は男性30%、女性17%。これは女性が高い場所に手が届きにくいことも関係しているのかも。
女性が多く担当しているのは部屋の片づけ
女性が担当する割合が高い掃除箇所は「部屋の片づけ(男性32%、女性43%)」でした。男性の方が散らかっても気にならないのか、物をしまう場所を女性の方が把握しているからか?
掃除の分担への満足度は?
null分担をしている家事について、満足をしているかどうかを聞いたところ、以下のような結果となりました。
◾️満足している:男性53名(50%)、女性17名(49%)
◾️自分の負担が重すぎる:男性32名(30%)、女性9名(26%)
◾️もっと自分が負担を増やすべき:男性15名(14%)、女性7名(20%)
◾️その他:男性5名(5%)、女性2名(6%)
今の掃除の分担に満足している人が、男女共におよそ半数。一方で男性の約3分の1、女性の約4分の1は相手にもっと家事をしてほしいという気持ちもあることがわかりました。
実際に、どう満足しているのか、逆に何に対して不満や相手への気遣いがあるのかを詳しく見ていきます。
分担に満足している人の意見
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「仕事とのバランスを見て問題がないため」(32歳女性/主婦)
「同じ量くらいの分担にしているので問題ないです」(42歳女性/コンピューター関連以外の技術職)
「お互い無理しない程度にしているから」(61歳男性/その他)
家事の分担に満足している人の場合、仕事を踏まえてお互いに無理のない範囲で行なっているようです。不公平にならないようにしていて、負担する家事についてもバランスをとっているので納得しているのでしょう。
「得意分野で分けているから」(61歳男性/出版・マスコミ関係)
「私がやると二度手間になると思うので、今のままの割合がベスト」(47歳男性/営業・販売)
「それぞれ気になる部分を担当しているので、問題ないと思っている」(59歳男性/金融関係)
さらに、それぞれの得意分野の家事を行なっている家庭もあります。細かい場所まで目が届く人、身長の差、水回りがどうしても苦手という人など、お互いがやりやすい箇所、苦手な箇所を補い合って担当を決められれば平和! 担当する掃除箇所に満足している人は、お互いきちんと納得している様子です。
もっと相手に掃除を担当してほしいと思う理由
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「お互いにバランスよく分担して負担を減らしたい」(60歳男性/総務・人事・事務)
「もう少し相手の状況を鑑みて助け合いの必要があると思う」(60歳男性/営業・販売)
「時間があるなら掃除機をかけてほしい」(56歳男性/コンピューター関連以外の技術職)
「帰宅が毎日遅いので限界がある」(55歳男性/コンピューター関連技術職)
「自分の方が働いている時間が少ないので、自分の方が多くやるのは仕方ないのですが、やってくれた時に、もう少しキチンとやってほしい(食器の洗い残しや、カビ取りの詰めが甘いなど)」(54歳女性/その他)
「半々の割合で行いたいです」(34歳女性/総務・人事・事務)
もちろん、掃除以外の家事の分担具合によっても変わってきますが、お互いに仕事をしていても、どちらかが帰宅時間が遅かったり休みが少なかったりする場合は、もう少し考慮してくれてもいいのでは?と考える人が多そうです。
「〇〇掃除の担当はあなた!」と一度決めたら、相手がどんなに忙しそうでも知らんぷり……というのは、一緒に生活する中では確かに問題かもしれません。
また、やってくれたとしても作業内容に不満があるという意見も見られました。これも、掃除に求めるレベルが人により違う場合は溝を埋めるのはなかなか難しそうに思えます。
自分がもっと掃除の分担を増やすべきかも?
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「妻に任せている部分が多いので、仕事の日でもできるゴミ出しなどは引き受けたい」(49歳男性/総務・人事・事務)
「少しでもパートナーの負担を軽くしたい」(54歳男性/その他)
「もう少し手伝えるところは手伝わないといけないのかと」(54歳男性/コンピューター関連以外の技術職)
「パートナーが疲れている時は出来るだけ手伝いたい」(37歳女性/主婦)
「自分が楽をしている分、妻は不満も多いと思うので、分担についての話はしないといけないと思います」(33歳男性/その他)
普段から家事の分担をしているとしても、相手の負担や自分の体力や時間の余裕を考えると、もう少し負担を増やせるかな?と思っている場合もあるようです。隙間時間にできるちょっとしたことをするだけでも、相手は楽になりますね。
家庭内の掃除分担については、調査前に予想していたほどは男女お互いに不満感がないことが分かりました。このほかの家事、特に調理は女性に偏りがちな家庭が多いと思われるので、もっと分担しやすい「掃除」に関しては、平等感が重視されているのかもしれませんね。
満足度の高い家事運用のポイントは、相手への感謝と思いやり。しっかり話し合うもよし、相手の様子を見て手助けし合うもよし。それぞれの家庭での正解を探していきたいものですね。

フリマアプリ・ネットオークションガイドとして、NHK「あさイチ」、フジテレビ「ノンストップ」などの情報番組に多数出演。『節約の達人 川崎さちえの ポイ活+クーポン+メルカリ スマホでおトク術』(インプレス)などの著書や、記事の執筆も手がける。
2003年、夫が子育てをするために、突然会社を辞める。翌月からの給料が0円になり、家にいながら、しかも空いた時間でできるオークションを開始する。ネットオークション歴20年以上、フリマアプリ歴10年以上の経験で培った独自の効率的な利用方法を発信し、オークションやフリマアプリの魅力を伝えている。