ちょっとは家事に協力してほしい
null「共働きなので、休日にしかできない家のことをしてほしいです」(39歳/その他)
「休日くらい、分担して部屋の掃除をしてほしい」(69歳/主婦)
「掃除や買い出しなどやってほしい」(49歳/その他)
「掃除機ぐらいかけてほしい」(42歳/主婦)
休日の夫に対する妻の要望としてまず多かったのは、「少しは家事を分担してほしい」。家事のなかでもスキルが必要な調理などはハードルが高いかもしれませんが、たとえば掃除機をかけるくらいならば、掃除機を動かす体力と床にゴミや埃が落ちていないかチェックする眼力・注意力さえあれば、できないことはないはず。あるいは、妻が掃除している間、おつかいレベルでもいいから買い出しに行くとか……。
すべて人任せで休日を悠々と満喫する夫に対して「私だって休みたいのに」と妻が不満を覚えるのも無理はありません。
せめて育児をしてほしい
null「疲れていることはお互い様なので子どもと一緒に過ごす時間を持ってほしい」(43歳/主婦)
「休日には子どもと一緒に沢山遊んでほしいです」(41歳/主婦)
「子どもの面倒も見ないで、好き放題やっているのがムカつく」(32歳/主婦)
「もう少し子どもと関わりを持ってほしい」(46歳/主婦)
休日の主婦は朝から大忙し。当日の食事の準備や片付けに加えて、平日にやり残した掃除や洗濯、その他エトセトラ……。家事だけでもいっぱいいっぱいなのに、そのうえ子どもの面倒まで見なければならないだなんて、体ひとつではとても足りませんよね。
それにそもそも子育ては、父親・母親どちらかが分担するという類のものではなく、両方がそれぞれの役割を担うものともいえます。夫としては「平日は仕事ばかりだから休みの日くらいはゆっくり寝ていたい」という言い分なのかもしれませんが、むしろ平日が忙しいのであれば、せめて休日だけでも子どもと向き合う時間を作ってほしいものです。
せめて自分のことは自分でしてほしい
null「休日は自分の朝食ぐらいは自分で作って食べてほしい。日曜の朝はゆっくり寝ていたい」(61歳/主婦)
「自分の部屋を片付けてくれない。本が多すぎて置く場所がなく、リビングにまで侵出。いらないものは捨てろ!」(51歳/主婦)
「食べてすぐ横にならず、食器を片付けてからにしてほしい」(62歳/主婦)
家事や育児に貢献してほしい、なんて高度な要求はしない。だけど、大人なんだから、せめて自分の身のまわりのことくらいは、自分で何とかしてほしい……。嗚呼、「私はあなたのママじゃないのよ!」という妻たちの悲痛な叫びが聞こえてくるかのようです。
一緒に〇〇してほしい
null「疲れているのはわかりますが、近くのスーパーに一緒に買い物に行きたいです」(63歳/主婦)
「昼夜逆転の仕事だし、歳のせいもあるし、と頭では理解しつつも、休みの日くらいまともに話をする時間を作りませんか!とモヤモヤする」(68歳/主婦)
「平日は残業続きで遅くまで帰らず、休日は寝てばかり。一緒に過ごす時間がとれないなら、結婚しなければよかったな」(53歳/主婦)
平日は互いに仕事もあり、物理的にも離れている時間がほとんど。せめて夫婦が家にそろっている休日くらいは、一緒に出掛けたり会話を交わしたり、何らかの共同作業がしたいとの声もありました。せっかくの休日に口もきかないという状態では、夫婦でいることの意義がわからなくなってしまいますよね。
せめて労ってほしい
null「私は仕事がない日は主婦としての仕事があり、休みがないも同然。でも、主人はきちんと休日があって、のんびりできている。ねぎらう気持ちが全く感じられない」(58歳/主婦)
「私が家事育児でバタバタしているときに、のんびりスマホを見ているのをやめてほしい」(36歳/主婦)
「好きな時間に起きてきて、家事もなくて自分の好きなことをして一日過ごしていてうらやましく思う」(42歳/主婦)
休日に家でゴロゴロしている夫の何が癇に障るのかって、妻の存在を無視しているように感じられるせいもあるのではないでしょうか。
たとえ指一本動かさないとしても、せめて夫から「ありがとう」の一言があれば少しは報われるのに……。家事育児に奮闘する妻の姿が全く視界に入らないかのごとく、ソファに寝そべってスマホに夢中な夫に対して、妻のストレスは爆発寸前かもしれません。
せめて邪魔にならないようにしてほしい
null「リビングのソファでゴロゴロされると目についてイライラするから、寝室の布団で寝てほしい」(39歳/その他)
「体が大きいのでいるだけで邪魔。部屋が狭くなる」(56歳/主婦)
「寝られると掃除の邪魔になるし猫と遊べないのが不満」(45歳/主婦)
夫に対する期待度がさらに低い人たちからは、「せめて邪魔にならないようにしてほしい」との声も。何もしないでリビングでごろごろされては、単に“役に立たない”どころか、一種の障害物としてマイナスにしかなりません。寝るにせよ自室にひきこもってほしいという妻からの切実な訴えが漏れ聞こえました。
さらに、こんな声も…
null「昔は毎回イライラしていましたが、最近は外出しなくてすむしお金があまりかからないから良しとしています」(43歳/主婦)
「家事育児は女の仕事、男は一切手伝わないのが当たり前の時代に結婚。悔やんでも仕方がないので、夫は寝ているのではなく今日も仕事に行っているのだと考えることにした」(68歳/総務・人事・事務)
「とにかく無口でまったく会話がないのが腹立たしく思うが、もう変わらないとあきらめの境地です」(60歳/総務・人事・事務)
夫に対する怒りやら不満やらを通り越して、もはや諦めの境地に達してしまった人も。「寝てるだけならお金がかからないからよし!」という発想の転換には感心してしまいました。
とはいえ、妻が何も言わないからといって平和とは限りません。妻の忍耐の上に夫があぐらをかいたままでは、ある日、突然、しっぺ返しを食らうおそれも……。
ちなみに、筆者の友人いわく「面と向かえば文句ばかり。夫は寝ていてくれたほうがいい。何ならそのまま目を覚まさないでほしい」とのこと。寝てばかりいる夫に腹が立つのは、「本当はこうしてほしい」という期待の裏返しで、まだ夫への愛情があるともいえるかもしれません。皆さんの家庭ではいかがでしょうか!?
成人までの人生を受験勉強にささげた結果、東京大学文学部卒業。その後なぜか弁護士になりたくて司法試験に挑戦するも、合格に至らないまま撤退。紆余曲折の末、2010年よりフリーライターの看板を掲げています。