以前『kufura』編集部が303人の既婚男女に「配偶者に聞いてみたいけど、聞けずにいること」についてのアンケートを実施したところ、男女ともに「配偶者はいま、自分をどれくらい愛しているのか」「自分のことを大切に思っているのか」という質問が上位にあがっていました。
今回は、既婚女性96人に夫に対する現在の気持ちについてのアンケートを実施。「夫から“僕のことが大切?愛情はある?”と聞かれたら、心の中で何と答えますか?本心を教えてください」という質問を投げかけてみました。
既婚女性の「心の声」をご紹介します。
「大好き」と肯定する
nullまず、心の中でも「好き」と即答する「夫が大好き」グループの声です。
「大好きだよ!」(32歳/主婦)
「大好き。ずっと寄り添っていたい」(53歳/総務・人事・事務)
「本当は誰にも渡したくないくらい大好き」(39歳/その他)
今回、たずねたのは心の声。つまり本音です。「僕のことが大切?愛情はある?」と聞かれて、肯定的に答える既婚女性の割合は56.3%。半数以上にのぼっていました。
質問には質問で返す
null続いて、質問には質問で返すパターンです。
「そっちこそ、どうなのさ! 後悔してそうだよね……」(43歳/主婦)
「そっちはどうなんと聞き返したい」(43歳/主婦)
ぶしつけに質問をするのなら、まず自分の気持ちを言ってからにして。そんな心境なのかもしれせん。
突然の質問に不信感を抱く
null夫から突然の質問があったら「なぜ、そんなこと聞くの?」といぶかしむ、という回答もありました。
「そういうこと聞くのは、自分は愛情ないからなんじゃないの」(58歳/その他)
「なんで突然疑いだした?」(47歳/主婦)
普段、愛情を確かめたりしない夫が突然そんなことを聞いてきたら「何か裏がある」と勘ぐってしまいそう。
チクリと皮肉
null肯定も否定もせず、心の中で皮肉や悪態をつく人も。
「その前に自分が妻のことを大切にしていて愛情があるかを考えてみよう」(52歳/主婦)
「昔気質の男性でなかったらね」(68歳/総務・人事・事務)
「とりあえず稼ぐから必要だけど微妙」(45歳/主婦)
たった一言から、夫に対して強い不満を抱いていることがうかがえる回答もありました。
愛情?残念ながら、もうありません
null「愛情はない」という回答です。
「愛情は、とっくにない」(40歳/営業・販売)
「愛情あるわけないやろ。夫婦関係なんて何年も前から破綻してんねん!」(46歳/主婦)
「本当は別れたいけど、仕方なく一緒にいるよ」(62歳/デザイン関係)
以前『kufura』編集部が、夫婦仲の経年変化についてのアンケートを実施したことがあります。家事・育児分担や生活観の違いが原因で年々悪化するパターン、いったん悪化した夫婦仲が子どもの成長や歩み寄りで改善するパターン、相手の心無い言動や不貞で急落するパターン、ずっと仲良しのパターンがありました。
「愛情がない」という状態が一時的なのかどうかはこの回答からは判断できませんが、現在は深刻な夫婦仲であることがうかがえます。
心の中の「大好き」を口に出して伝える
null「心の中の声」と「実際に伝えていること」は同じ、という声です。
「いつも大好きと伝えているので、いつも通り大好きという心の声を口に出してハグする」(42歳/営業・販売)
「大切だよと心でもいうし、声に出しても言う」(62歳/主婦)
「大好きです。はっきりと言えます」(64歳/主婦)
心の声と、口から出る声に差異がなく、ごく自然に気持ちを伝えられる関係にあることがうかがえます。一方、心の中では「好き」と思うものの、恥ずかしくて言えないという回答もありました。穏やかな日常を送っていると、言語のコミュニケーションに頼りすぎることで崩れる均衡もあるのかもしれません。「夫婦っていろいろだな」と感じた次第です。
大切。でも「愛情」があるかはどうか、わからない
null最後に「夫は大切」という点は肯定しながら、「夫に愛情がある」という点については自分でもよくわからなという声です。
「大切だけど、長く一緒にいて愛情ではないような気がする」(50歳/主婦)
「愛情はあるけど、どれくらいなものなのか自分でもわからない」(48歳/主婦)
「大切だけど、愛情ではなく家族としての情かな」(46歳/総務・人事・事務)
既婚男性からも同様の回答がありました。「必要」「大切」「愛している」の境界線が溶け落ちて「愛情がある」という感情を実感できない人もいるようです。これは筆者の主観ですが、ときめいたり、ウキウキしたりしなくても、相手を大切に思う気持ちがあるのなら、それは、愛情だと思います。
以上、夫から愛情確認をされたときの妻の本音についてお届けしました。
いろんな声がありましたが、自由回答を分類すると56.3%は「大切で愛情がある」と答え、28.1%はあいまいな答え、15.6%が「愛情はない」と回答していました。「愛している」や「大嫌い」がすっかり固定化した人がいる一方で、夫婦喧嘩の前後やその日のコンディションで流動的に変化している人もいると推察されます。
次回は、既婚男性の「心の声」をお届けします。