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「熟年離婚」とか考えたりする…?妻100人にズバリ聞いたら衝撃の本音が続出【妻編】

長年連れ添って人生を共に歩んできたけれども、少しずつ夫婦の関係性に変化が起こり、それが重なった結果、「もう無理かも……」と思う夫婦もあるようです。そう思っているのは妻、夫どちらもなのか、それとも妻だけなのか。巷では、離婚の件数は、約2分おきに1組にものぼるそうです。

今回『kufura』では既婚女性100人に、「熟年離婚を考えている」かどうか、その真相を聞きました。共感する? それとも? 妻の胸の内を見ていきましょう。

ズバリ「熟年離婚」を考えたことはありますか?

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「熟年離婚」を実際に考えたことがあるかどうか、既婚女性100人にアンケート調査をしました。回答は以下の通り。

  • よくある・・・13人(13.0%)

  • 少しある・・・19人(19.0%

  • ない・・・68人(68.0%)

今回の調査では、約3割の人が熟年離婚を考えたことがあると回答しています。さらに1割以上の人が熟年離婚について頻繁に考えているという、深刻とも取れる結果になりました。熟年離婚を考える人も考えない人も、そう思う理由とは? 妻たちの本音をズバリ聞きました。

「熟年離婚」を考えたことが“ある”その理由とは?

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まずは「熟年離婚を考えたことがある」という方々の声をご紹介します。

1:価値観の違いや、愛情に亀裂が…?

「一緒にいてもお互いやりたいことが違うから。一緒に暮らす理由を考えるようになった」(38歳/主婦/結婚9年目)

「愛情がない。このまま、どちらかが何か病気になった時、見る気もないし、見てもらう気持ちもない」(58歳/その他/結婚32年目)

「夫がただ嫌い。一生許せないことが多い。離婚はしないで一人だけになれる時を待っている」(71歳/主婦/結婚50年目)

「実際に考えたことはないが、一生気を使うことを考えるとありだと思う」(47歳/営業・販売/結婚19年目)

もともとの価値観の違いがそうさせたのか、長い年月をかけてズレが生じてのかは定かではありませんが、夫に対する辛辣な思いがあるケースのほか、将来を考えると離婚もアリかもという様子見のケースもありました。

2:“子はかすがい”だから?

「旦那に愛情はもう無いので。子どもが居なければ、とっくに……と思う」(56歳/主婦/結婚19年目)

「子育てや家事をしてくれない不満が溜まっていて、子ども達が家を出た後に二人で楽しく過ごせるのか不安に感じる」(42歳/主婦/結婚14年目)

「生活時間帯がまるで逆で、私も子どもも夫との接触がほとんどない状態で、子どものことはほとんど私任せだった。子どもと二人だけの生活にすっかり慣れてしまい、たまに家に居られると調子が狂ってしまう。子どもと二人だけのいつもの生活に早く戻らないかなぁと思ってしまうようになった」(68歳/主婦/結婚41年目)

子どもがいなければ今すぐにでも離婚かも……というケースのほか、日々の暮らしから夫の存在がどんどん薄くなり、いない方が落ち着くのでそう思ってしまうケースもありました。

3:健康面が気になっていて踏みとどまっている

「考えたことはありますが、病気で入院した時に保証人がいなくなるなどの問題が沢山あるのでやめた。高齢で一人だとアパートも貸してもらえないから」(66歳/総務・人事・事務/結婚40年目)

「夫のストレスから心臓発作を起こすようになってしまったので、別居している。離婚するとはお互い口には出さない。お互いまだ必要としているところがあるのだと思う。もう2年も会ったことないけれど……」(53歳/主婦/結婚16年目)

若い頃は元気でも年を重ねるうちに心配ごとが増える健康面の問題。いざという事態を不安視し、踏みとどまっているというケースもありました。

「熟年離婚」を考えたことが“ない”その理由とは?

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続いて、「熟年離婚を考えたことがない」という方々の声です。幸せな現状報告と生活への不安が入り混じる結果になりました。

1:夫とは仲が良く、うまくいっている

「主人が一緒にいて楽しいからです」(64歳/主婦/結婚40年目)

「お互い助け合いながら老後を過ごしたいから」(53歳/主婦/結婚17年目)

「ずっと、これからも一緒に年を重ねたいので」(74歳/主婦/結婚49年目)

夫婦関係は良好で、楽しいことは楽しく、足りないところは補い合いたいという前向きな声も。老後を楽しみにしている方もいるようです。

2:この年で、今さら一人はちょっと…

「一人ぼっちになるのは嫌だし一緒に旅行とかしたい」(43歳/主婦/結婚19年目)

「若い時ならまだしも今更な感じだし、一人暮らしや新しい人を見つけて暮らすのは苦痛なため」(50歳/主婦/結婚25年目)

「もうこの年でいろいろと煩わしいことはしたくないので」(70歳/総務・人事・事務/結婚45年目)

年を重ねて新たなパートナーを見つけるのは至難の業だし、別れることによって発生する様々な手続きなどももう結構という意見もありました。

3:経済的なことに不安を感じます

「金銭的にきつくなるから」(42歳/主婦/結婚22年目)

「まだ子どももお金のかかる年だし不仲でもないので」(43歳/主婦/結婚16年目)

「私が現在働いていないので、離婚したら生活できなくなるから」(36歳/主婦/結婚12年目)

「こちらの貯金も折半されるのが嫌だから」(52歳/主婦/結婚27年目)

「これからの年金生活を考えたら、一緒に生活して、それぞれ好きなことをやるほうが得策」(60歳/主婦/結婚38年目)

自分に仕事や蓄えがなければ路頭に迷ってしまうかも……という声や、離婚に伴う金銭の折半も辛いという声もありました。二人でいた方が得かも?という気持ちもあるようですね。

4:子どものことがあるので、考えていません

「子どもたちのことを考え嫌なことでも我慢している」(71歳/主婦/結婚40年目)

「子どもにお金がかかるので、今はその時期ではないから」(48歳/主婦/結婚19年目)

子どものことを考えて離婚はしていないという方や、今はお金のかかる時期だからと、やや後ろ向きな回答ではあったものの今は考えていないという方もいました。

その他:前向きも後ろ向きも様々…

「もう2回も離婚しているので面倒くさい」(57歳/主婦/結婚14年目)

「世間体が悪いから。せっかくここまで、苦労してきたのにもったいないです」(56歳/主婦/結婚28年目)

「終わりにすることに労力をかけたくない」(62歳/主婦/結婚34年目)

「結婚は人生の墓場で、頑張ってみる」(49歳/主婦/結婚25年目)

世間体や労力を考慮した結果、もう考えていないという方もいました。

 

いかがでしたか? 夫婦の数だけ、いろんな夫婦の形はあるのでしょうが、妻の本音は意外とシンプルなのかもしれません。次回は夫に聞いた「熟年離婚を考えているかどうか」についてお送りします。妻と夫では大きな違いがありました。ぜひあわせて読んでみてくださいね。

橋浦多美
橋浦多美

大学卒業後OLから25歳でアナウンサーへ転職。テレビ、ラジオ、司会等を中心に現在はフリーのアナウンサーとして活動中。得意分野は家計経済で、暮らしがよくなるお金との付き合い方を日々考えています。FP、宅建士、ビジネスマナー検定、食生活アドバイザーなどの資格を保有。双子男児の母。

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